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ランドスケープデザインコース

2025年10月27日

【ランドスケープデザインコース】学外スク―リング「三溪園~古建築と日本庭園」について学びました

こんにちは。業務担当非常勤講師の大嶋陽子です。
東京ではつい先日まで半袖で過ごす日もありましたが、ようやく秋の気配を感じるようになりました。

今回は、学外で実施されたスクーリング「環境デザインIII3(日本庭園2作庭から日本庭園を学ぶ)T1」の2日目の様子をお伝えします。
このスクーリングでは、1日目に「殿ヶ谷戸庭園(東京都国分寺市)」で庭園見学とスケッチを行い、2日目は「三溪園(神奈川県横浜市)」にて庭園見学と庭園実習を行いました。

授業は本学卒業生であり、各地の文化財庭園の整備に携わる造園のプロフェッショナル、松中徹先生にご担当いただきました。先生は三溪園でもご活躍されています。
三溪園では遠くにそびえる三重塔や優美な茶室、古建築と一体となった雄大な庭園に圧倒されながら、庭園手入れの手法や心得を学びました。

庭園見学の様子



前半は樹木の手入れが中心でした。この一帯は以前はマツ林でしたが、ここ数年の暑さや松枯れの影響により、かなりのダメージを受けているようでした。マツの苗木が植えられ整備が進められています。実習では下草を刈りツルを取り除く作業を通して、庭園を管理し守り続けることの大切さを改めて実感しました。
庭園管理の職員の方々も一緒に作業に参加してくださいましたが、手際の良さや仕上がりの美しさは私たちとは格段に違い、思わずため息が出てしまいました。

庭園実習の様子



後半は職員の方に三溪園全体をご案内いただきました。原三溪により造られた広大な庭園には、多くの歴史的建築物が点在し、まさに重要文化財の宝庫です。この日は「茶会」や「観月の会」が催され園内は多くの人で賑わい、遠くからは笛の音も聞こえるなど、優雅な雰囲気の中で見学をしました。

堂々とした古建築の数々



普段は立ち入ることのできない場所も見せていただきました。原三溪が最も大切にしていた場所のひとつと説明がありました。山野を思わせる自然な風景の中、何とも心落ち着く時間でした。

深い緑が広がる



起伏のある地形を活かした園内では、高台に上って眺める風景も味わいました。どこからでも三重塔が見えるもの三溪園ならではの魅力です。一方で展望台からは工場群が広がる風景も。視点を変えて空間を眺めたり、感じ方の変化を実感するのも学びのひとつだなと思います。

工場群が広がる展望台からの眺め



スクーリングでは庭園見学や剪定実習など、学外での授業も多く行われます。実際に自分の目で見たり、感じる経験を積み重ねていくことで、アイデアの引き出しも増えデザインをすることがより一層楽しくなりますね。

 

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