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2026年05月20日
【映像コース】動画がぐっと見やすくなる!初心者必見の撮影テクニック‼(その3)〜画面サイズのセオリー〜
こんにちは、映像コースの冨士川です。
これまでこのシリーズでは、動画を見やすくするための基本ルールとして、第1回で「イマジナリーライン」、第2回で「30度ルール」を紹介してきました。
第1回(イマジナリーライン)はこちら:https://www.kyoto-art.ac.jp/t-blog/?p=125885
第2回(30度ルール)はこちら:https://www.kyoto-art.ac.jp/t-blog/?p=129356
第1回はカメラと被写体の「位置関係」、第2回はカメラと被写体の「角度」のルールでした。今回はもうひとつの重要な要素――カメラと被写体の「距離」、つまり画面サイズについて解説します。
撮影した素材を編集してみたとき、
「なんだか同じような画ばかりが並んでしまう」
「映像にメリハリがなく、見ていて単調に感じる」
そんな経験はありませんか?
実はそれ、撮影時に画面サイズを意識していないことが原因かもしれません。今回は、初心者がまず覚えておきたい「画面サイズのセオリー」について解説します。
画面サイズとは、その名の通り「画面に対して被写体がどれくらいの大きさで映っているか」のことです。同じ人物を撮るときでも、全身を遠くから映すのか、顔だけを大きく映すのかで、映像から受ける印象は大きく変わります。
映像の世界では、被写体(特に人物)の映し方を整理した呼び方があります。代表的なのは次の3つです。
ロングショット(LS)

ミディアムショット(MS)

クローズアップ(CU)

画面サイズには、それぞれ役割があります。状況を伝えるロングショット、表情と動きを見せるミディアムショット、感情を伝えるクローズアップ。これらを使い分けることで、視聴者は「今、何を見ればいいのか」を自然に理解できるようになります。
これは映像にとって、とても大切なポイントです。視聴者が画面の中で「えっと、これは誰の話で、どこの場面だっけ?」と頭で考え始めた瞬間、映像への没入が途切れてしまいます。サイズを使い分けることは、こうした余計な引っかかりを取り除き、視聴者を物語の流れに乗せ続けるための重要なテクニックです。
もうひとつ、サイズを変えることには「視聴者を飽きさせない」という効果もあります。人の目は、変化があるものに自然と注意を向けるようにできています。画面サイズが変わると、視聴者は「視点が変わった」「次の情報が来た」と感じ、無意識のうちに映像に引き込まれていきます。逆にサイズが変わらないと、いくら内容が面白くても画面そのものが単調に見え、途中で飽きられてしまう原因になります。
上級者になると、あえてサイズを変えずに緊張感を持続させたり、特定の感情を強調したりする演出をすることもあります。ただしこれは意図が明確な場合にだけ効果を発揮する高度なテクニックです。初心者のうちは、ロング・ミディアム・クローズアップをセオリー通り使い分けて、分かりやすく飽きさせない映像展開を心がけましょう。
画面サイズを意識して撮影すると、カットの切り替わりが明確になり、映像にリズムと情報の流れが生まれます。
例えば「カフェで友人と話しているシーン」
1. まず最初にロングショットで「カフェで2人が話している」という状況を伝える

2. 次にミディアムショットで「会話」の様子を見せる

3. その後、重要な内容を話すタイミングで「表情」や「リアクション」が良く見えるクローズアップを使う
このように、流れに応じて「画面サイズ」を切り替えることで、視聴者が迷わずシーンに入り登場人物の感情まで自然に追えるように構成することが重要です。
1. 「ロングショット」を必ず撮っておく
初心者の失敗でとても多いのが、「ロングショットを撮り忘れる」ことです。ミディアムショットやクローズアップはたくさん撮ったけれどロングショットがないせいで、編集してみたら「いつ・どこで・なにが起きているのか」が映像だけだと伝わらない。こうしたケースがよくあります。被写体から離れ、遠くから状況がわかるショットを撮っておく。これだけで、あなたの映像は格段に見やすくなります。
2. サイズの差を「大胆に」つける
ロングショット、ミディアムショット、クローズアップは、それぞれ「はっきり違うサイズ」を撮ることが大切です。ロングからミディアムへ、ミディアムからクローズアップへ、サイズが大きく変わるように意識しましょう。中途半端なサイズ変化は(第2回の「30度ルール」でも説明した通り)違和感の原因になります。また、できるだけズームでサイズを変えるのではなく、カメラ(撮影者)と被写体の物理的な距離で(近づいたり離れたりして)サイズを変えることを心がけてください。撮影者が動かずにズームだけで撮るのと実際に撮影位置を変えて撮るのでは、映像の質感や奥行きがまったく違ってきます。
3. シーンの冒頭はロングショットから
映像制作に慣れるまでは、シーンの冒頭は必ずロングショットで始めるようにしましょう。「ここはどこか」「誰がいるのか」を見せ視聴者に状況を伝えてあげることで、映像の世界に入り込みやすくなります。
ここまで読んでくださった方はお気づきかもしれませんが、画面サイズはこれまで紹介したルールと組み合わせて使うことが重要です。
*「イマジナリーライン」で、画面内の被写体の位置関係を保つ
*「30度ルール」で、カット間に明確な変化をつける
*「画面サイズを変える」ことで、情報の流れとリズムを生み出す
次に撮影するときは、
「シーンの頭は、ロングショットから入れているか?」
「ロング・ミディアム・クローズアップを、ひと通り撮れているか?」
「サイズの差は、誰が見ても分かるくらい大きくつけられているか?」
と、意識しながら撮ってみてください。
これまで紹介した「イマジナリーライン」「30度ルール」、そして今回の「画面サイズのセオリー」。この3つの基本を押さえるだけで、あなたの動画のクオリティは格段にアップします。完成した映像を見返したときに、「少しの工夫でこんなに見やすくなる!」と実感できるはずです。
ぜひ試してみてください。
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これまでこのシリーズでは、動画を見やすくするための基本ルールとして、第1回で「イマジナリーライン」、第2回で「30度ルール」を紹介してきました。
第1回(イマジナリーライン)はこちら:https://www.kyoto-art.ac.jp/t-blog/?p=125885
第2回(30度ルール)はこちら:https://www.kyoto-art.ac.jp/t-blog/?p=129356
第1回はカメラと被写体の「位置関係」、第2回はカメラと被写体の「角度」のルールでした。今回はもうひとつの重要な要素――カメラと被写体の「距離」、つまり画面サイズについて解説します。
撮影した素材を編集してみたとき、
「なんだか同じような画ばかりが並んでしまう」
「映像にメリハリがなく、見ていて単調に感じる」
そんな経験はありませんか?
実はそれ、撮影時に画面サイズを意識していないことが原因かもしれません。今回は、初心者がまず覚えておきたい「画面サイズのセオリー」について解説します。
画面サイズとは?
画面サイズとは、その名の通り「画面に対して被写体がどれくらいの大きさで映っているか」のことです。同じ人物を撮るときでも、全身を遠くから映すのか、顔だけを大きく映すのかで、映像から受ける印象は大きく変わります。
映像の世界では、被写体(特に人物)の映し方を整理した呼び方があります。代表的なのは次の3つです。
ロングショット(LS)

被写体の全身と、その周囲の空間まで含めて広く映すサイズ。被写体の置かれている状況説明カット。
ミディアムショット(MS)

人物の上半身を映すサイズ。表情と身振りの両方が伝わるサイズ。
クローズアップ(CU)

顔や手元、特定の部分だけを大きく映すサイズ。細かな表情や注目してほしい物をはっきり見せるカット。
なぜサイズを変える必要があるのか?
画面サイズには、それぞれ役割があります。状況を伝えるロングショット、表情と動きを見せるミディアムショット、感情を伝えるクローズアップ。これらを使い分けることで、視聴者は「今、何を見ればいいのか」を自然に理解できるようになります。
これは映像にとって、とても大切なポイントです。視聴者が画面の中で「えっと、これは誰の話で、どこの場面だっけ?」と頭で考え始めた瞬間、映像への没入が途切れてしまいます。サイズを使い分けることは、こうした余計な引っかかりを取り除き、視聴者を物語の流れに乗せ続けるための重要なテクニックです。
もうひとつ、サイズを変えることには「視聴者を飽きさせない」という効果もあります。人の目は、変化があるものに自然と注意を向けるようにできています。画面サイズが変わると、視聴者は「視点が変わった」「次の情報が来た」と感じ、無意識のうちに映像に引き込まれていきます。逆にサイズが変わらないと、いくら内容が面白くても画面そのものが単調に見え、途中で飽きられてしまう原因になります。
上級者になると、あえてサイズを変えずに緊張感を持続させたり、特定の感情を強調したりする演出をすることもあります。ただしこれは意図が明確な場合にだけ効果を発揮する高度なテクニックです。初心者のうちは、ロング・ミディアム・クローズアップをセオリー通り使い分けて、分かりやすく飽きさせない映像展開を心がけましょう。
画面サイズを意識すると見やすくなる!
画面サイズを意識して撮影すると、カットの切り替わりが明確になり、映像にリズムと情報の流れが生まれます。
例えば「カフェで友人と話しているシーン」
1. まず最初にロングショットで「カフェで2人が話している」という状況を伝える

2. 次にミディアムショットで「会話」の様子を見せる

3. その後、重要な内容を話すタイミングで「表情」や「リアクション」が良く見えるクローズアップを使う
このように、流れに応じて「画面サイズ」を切り替えることで、視聴者が迷わずシーンに入り登場人物の感情まで自然に追えるように構成することが重要です。初心者におすすめのポイント
1. 「ロングショット」を必ず撮っておく
初心者の失敗でとても多いのが、「ロングショットを撮り忘れる」ことです。ミディアムショットやクローズアップはたくさん撮ったけれどロングショットがないせいで、編集してみたら「いつ・どこで・なにが起きているのか」が映像だけだと伝わらない。こうしたケースがよくあります。被写体から離れ、遠くから状況がわかるショットを撮っておく。これだけで、あなたの映像は格段に見やすくなります。
2. サイズの差を「大胆に」つける
ロングショット、ミディアムショット、クローズアップは、それぞれ「はっきり違うサイズ」を撮ることが大切です。ロングからミディアムへ、ミディアムからクローズアップへ、サイズが大きく変わるように意識しましょう。中途半端なサイズ変化は(第2回の「30度ルール」でも説明した通り)違和感の原因になります。また、できるだけズームでサイズを変えるのではなく、カメラ(撮影者)と被写体の物理的な距離で(近づいたり離れたりして)サイズを変えることを心がけてください。撮影者が動かずにズームだけで撮るのと実際に撮影位置を変えて撮るのでは、映像の質感や奥行きがまったく違ってきます。
3. シーンの冒頭はロングショットから
映像制作に慣れるまでは、シーンの冒頭は必ずロングショットで始めるようにしましょう。「ここはどこか」「誰がいるのか」を見せ視聴者に状況を伝えてあげることで、映像の世界に入り込みやすくなります。
イマジナリーライン・30度ルールとセットで考える
ここまで読んでくださった方はお気づきかもしれませんが、画面サイズはこれまで紹介したルールと組み合わせて使うことが重要です。
*「イマジナリーライン」で、画面内の被写体の位置関係を保つ
*「30度ルール」で、カット間に明確な変化をつける
*「画面サイズを変える」ことで、情報の流れとリズムを生み出す
まとめ
次に撮影するときは、
「シーンの頭は、ロングショットから入れているか?」
「ロング・ミディアム・クローズアップを、ひと通り撮れているか?」
「サイズの差は、誰が見ても分かるくらい大きくつけられているか?」
と、意識しながら撮ってみてください。
これまで紹介した「イマジナリーライン」「30度ルール」、そして今回の「画面サイズのセオリー」。この3つの基本を押さえるだけで、あなたの動画のクオリティは格段にアップします。完成した映像を見返したときに、「少しの工夫でこんなに見やすくなる!」と実感できるはずです。
ぜひ試してみてください。
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