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2026年05月20日

【芸術教養学科】通信教育でも世界とつながる:オンライン国際交流プログラム「International Exchange Program」

左 “金製仏像(本学芸術館所蔵/クメール朝[9-15 世紀]/タイ)” /右 “Back-Bone(©Thanatcha Chairin/2019)”

皆さん、こんにちは。芸術教養学科教員の松本理沙です。今回は、リベラルアーツセンターのしばたみづき先生と一緒に運営している国際交流プログラムについて紹介したいと思います。

通信教育部で国際交流?


通信教育部では、学びの内容に制限があると思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、そんなことはありません。本学では学生のみなさんに、できる限り多様な学びのチャンスを提供したいと考えています。そこで今年度、本学通信教育部では初めての試みとなる、オンラインでの学習システムを利用した国際交流プログラムを立ち上げました。まだまだ始まったばかりではありますが、この記事では、プログラムの魅力と、教員としての思いをお伝えしたいと思います。

この企画は、約1年間の国際交流プログラムへの参加と、次年度20274月の本学芸術館(ギャラリースペース)での展覧会開催を目的とした「International Exchange Program」です。国際交流に興味のある、本学通信教育部の学生が対象です。
今回合同で交流するのは、タイのチェンマイ大学です。他国の美術大学学生との学習や交流を通して得られた知識や刺激を元に、最終的には作品を制作し、展示・発表します。
テーマは「心像 -imagery-」。このテーマのもと、一年間を通じて、本学のスクーリングでも使用しているZoom を基本的に使用し、チェンマイ大学の学生と交流を行います。さらに、今回のテーマにあわせた専門家の特別講義を受けることで、日本とタイの仏像についての知見を深めます。これらを通じて、参加者個人が「心の像」を見出すことを目指します。

最後には、両国の学生の交流作品を一同に展示します。展示では、チェンマイ大学で教鞭をとるThanatcha Chairin先生の作品や、本学教員の作品も同時に展示される予定です。

通信教育だからこそ実現できる学び


プログラム参加者の募集を学内で行ったところ、定員6名に対して20名を超える応募がありました。仏教美術に関心のある方、タイにゆかりのある方、海外の学生との交流に挑戦したい方など、それぞれ異なる動機や背景を持つ方々にご応募いただきました。最終的には、展覧会での作品バランスなども踏まえながら、6名の参加者を選考しました。
特に印象的だったのは、芸術教養学科の学生も応募してくださったことです。芸術教養学科は、その名の通り芸術を教養として学ぶ学科であり、直接作品制作を学ぶわけではありません。しかし、制作の現場と非常に近い環境に身を置くことができる点は、芸術大学で学ぶ大きな意義です。芸術教養学科のまなざしを獲得しながら、同時に制作の現場にも間近で関わることができる。このような環境は、芸術大学である本学ならではの特徴だと感じています。

本学通信教育部には、海外在住経験のある方や、現在海外で生活しながら学んでいる方も多く在籍しています。年齢や職業、居住地、これまでの経験も実にさまざまです。こうした多様な背景を持つ学生の皆さんが、それぞれの経験を活かしながら学べる環境をつくりたい。その思いが、このプログラムの出発点になっています。
また、本学通信教育部の大きな特徴は、時間や場所に縛られずに学修を進められることです。この特性を最大限に活用することで、国外の学生と交流し、共に学び、共同でプロジェクトを進めることができます。私たちは、こうした通信教育の可能性をさらに広げていきたいと考えています。

展覧会へ向けて


プログラムの第一歩として、近日中に、彫刻家、仏像修復家の重松優志さんをゲストとして、交流プログラム参加者に向けた、仏像修復に関する特別講義を行っていただくことを予定しています。特別講義を通じて、まずは日本の仏像に関する見識を広げていきたいと思います。

こうした学びを土台にしながら、学生たちはこれから約1年間にわたり、タイの学生たちとの対話と交流を重ね、自分自身の「心像」を探っていきます。その過程で生まれる作品や交流の軌跡が、どのような形で結実するのか。私たち教員もとても楽しみにしています。

異文化交流に興味がある。これまでやったことのないことに挑戦してみたい。芸術を通して世界とつながってみたい。そんな思いを持つ方にとって、本学通信教育部は、新しい学びの入口になるかもしれません。

 

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