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2026年08月20日
【映像コース】創造することについて 宇多田ヒカルとユヴァル・ノア・ハラリの対談動画「創造するということを、改めて考えてみる。」
こんにちは、映像コース研究室の下川です。
今日は、YouTubeで見ることができる素敵な対談動画をご紹介しながら、「創造すること」について考える時間にしたいと思います。
今回ご紹介する対談のテーマはAIですが、ここではAIそのものについてではなく、あくまで「創造する」ということについて考えてみたいと思います。
NewsPicksのYouTubeで配信されている、
The Evolution of AI and Creativity: Yuval Noah Harari × Hikaru Utada / AIの進化と創造性【ユヴァル・ノア・ハラリ×宇多田ヒカル】
を、まずはご覧ください。
※日本語字幕は、設定ボタン(歯車アイコン)から表示することができます。
まずは、動画の概要欄にも記載されているユヴァル・ノア・ハラリさんをご紹介します。
ユヴァル・ノア・ハラリ
歴史学者、哲学者。1976年生まれ。
著書『NEXUS 情報の人類史』『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』、および児童書シリーズ『人類の物語 Unstoppable Us』(以上、河出書房新社)は世界的なベストセラーとなっており、ハラリ氏の著作は世界65の言語で累計5,000万部発行されています。

そして、ご存知の方も多いと思いますが、もう一人の出演者が宇多田ヒカルさんです。
宇多田ヒカル
1998年12月9日にリリースされたデビューシングル「Automatic/time will tell」はダブルミリオンセールスを記録し、15歳にして一躍トップアーティストの仲間入りを果たしました。
そのわずか数か月後にリリースされたファーストアルバム『First Love』は、CDセールスの日本記録を樹立。いまだにその記録は破られていません。
2024年にはデビュー25周年を迎え、初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』をリリース。6年ぶりの全国ツアー「SCIENCE FICTION TOUR 2024」を開催しました。
その後も、「Electricity」のリミックス作品や新曲「Mine or Yours」の発表など、精力的な活動を続けています。
今回の対談では、AIと音楽についてさまざまな議論が交わされています。
しかし、今回はこの対談を「クリエーション」という観点から読み解いてみたいと思います。
この視点は音楽に限らず、映像をはじめとした、さまざまなクリエイティブの領域に当てはまるものだと思います。
まず、前提として、全編英語で対談をしている宇多田ヒカルさんの英語力に感動してしまいます。
特に、クリエイティブの領域におけるボキャブラリーが非常に豊富で、英語を日本語と同じような感覚で使いこなしていることに驚かされます。
そして何より、アーティストである宇多田ヒカルさんが、自身の音楽を制作する中で、何を考え、どのように悩みながら作品を生み出しているのかが、対談を通じてとてもよく伝わってきます。
そこで今回は、対談の中から私が特に気になった言葉をいくつかピックアップしてみたいと思います。

「なぜ人は芸術活動を行うのか?」という問いに対して、芸術を通して人と人がつながることが示唆されています。
芸術を通じて、アーティストと鑑賞者がつながり、さらに鑑賞者同士もつながっていく。
そこには、芸術が存在する意味の一つがあるのではないでしょうか。
私が講義の中でも使う言葉に、「守・破・離」というものがあります。
また、映像コースで身につけていただく「映像思考」では、「観察・発見・想像・共有」という4つのステップについて学んでいただいています。
まず、世の中にあるパターンを認識する。
そして、そのパターンを理解したうえで、それを壊していく。
その「破壊」こそが、新しいものを生み出すことであり、創造なのではないでしょうか。
これは、映像思考における「観察・発見」のプロセスと重なる思考方法だと思います。
何かを創造するとき、いきなり「何かを作る」のではありません。
まず観察し、そこから「問い」を発見する。
そして、その「問い」を掘り下げていく。
「問い」を見つけること自体が、芸術活動において非常に重要なプロセスなのだと思います。
これも、映像思考のプロセスそのものです。
観察し、「問い」を発見し、問題を見つけていく。
そして、想像し、その問題をどのように解決するのかを考える。
映像をつくることも、単にカメラを回したり、編集ソフトを操作したりすることではありません。
その前に、「何を見つけたのか」「何を問いとして設定したのか」という大切なプロセスがあります。
先ほど触れた「守・破・離」ですね。
まず「守る」。
既存のパターンやルールを理解する。
そのうえで「破る」。
そして、最後には「離れる」。
創造とは、何もないところから突然生まれるものではなく、既存のものをとことん理解し、それを自分なりに崩していくところから生まれるのかもしれません。
これは、創造の苦しみを表現している部分だと思います。
忍耐強く考え続ける。
自分に何度も問いかける。
それでも答えが出てこないときには、どこかで一度手放してみる。
すると、突然アイデアが湧いてきたり、降ってきたりする。
創造には、「考え続けること」と「手放すこと」の両方が必要なのかもしれません。
芸術とは、その人自身の中にある「何かしらの真実」を発見すること。
そして、それが普遍的な真実とつながったときに、人の心に届くのではないでしょうか。
個人的な体験や感情から生まれたものが、なぜか多くの人の心に響く。
それは、その作品の中に「自分だけの真実」でありながら、同時に「誰かにとっての真実」でもあるものが含まれているからなのだと思います。
サカナクションの山口一郎さんも、大衆ではなく、誰かに向かって音楽を作っているとインタビューで語っていました。
「努力の痕跡」
「物語が一番大事」
「人間は脆くて、予測が難しく、そして完璧ではない」
「想定通りにいかないことやアクシデントに直面して悩む」
「そこに辿り着くまでに費やした時間こそが、音楽制作において魔法が起こる鍵」
ここには、人間が人間であることの面白さが表れているように思います。
完璧ではない。
思い通りにならない。
何度も悩む。
失敗する。
そして、そこに至るまでに長い時間を費やす。
その「努力の痕跡」に物語が備わるのだと思います。
クリエイティブの熱量のようなものは、まさにこうしたところに存在するのではないでしょうか。到達しない完成を追い続ける行為が芸術である。と。
そして、それこそがAIと人間を分かつものの一つになるのかもしれません。
これは、「何かしらの真実を発見する」ということにつながる言葉なのだと思います。
最初は、さまざまな方向に散らばっているアイデアや経験、感情、情報。
それらを集め、考え、悩み、試行錯誤しているうちに、ある瞬間、それらが一つの場所に向かって収束していく。
それが「創造する」ということなのかもしれません。
そして、散らばっているものが多ければ多いほど、そこには果てしない思考と試行錯誤が生まれます。
そこに努力の痕跡が残り、物語が生まれる。
その積み重ねが、人間が創造する芸術につながっていくのではないでしょうか。
こうして見てみると、この対談は、芸術を創造することの奥深さや可能性を改めて感じさせてくれる対談だったと思います。
もちろん、本来のテーマは「AIと創造性」です。
その意味では、AIという視点からこの対談を読み解くと、また別の物事が浮かび上がってきます。
私たちは、もうAIの存在を無視することはできません。
では、AIが当たり前になっていく時代に、人間は何を創造するのか。
人間にしかできない創造とは何なのか。
そして、芸術はAIとともに、これからどのように進化していくのか。
こうした問いについて考えることも、これからのクリエイターにとって、とても重要なことだと思います。
ぜひ今回の対談を一つのきっかけとして、「創造するとはどういうことなのか」を考えてみてください。
そして、日々の生活で学びを進める中で、皆さん自身の「問い」「真実」を見つけていってください。
映像コースでは、今後も学びや体験入学説明会、関連イベントなどを通じて、映像の豊かさを多角的にお届けしていきます。
本ブログやInstagramで、最新情報をチェックしてくださいね。
夏が終わり、秋がやってきます。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
引用元
https://newspicks.com/news/14654897/body/
https://youtu.be/xw-9mwZxl-0?si=vIlaMtfGiQXBiO0r
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今日は、YouTubeで見ることができる素敵な対談動画をご紹介しながら、「創造すること」について考える時間にしたいと思います。
今回ご紹介する対談のテーマはAIですが、ここではAIそのものについてではなく、あくまで「創造する」ということについて考えてみたいと思います。
NewsPicksのYouTubeで配信されている、
The Evolution of AI and Creativity: Yuval Noah Harari × Hikaru Utada / AIの進化と創造性【ユヴァル・ノア・ハラリ×宇多田ヒカル】
を、まずはご覧ください。
※日本語字幕は、設定ボタン(歯車アイコン)から表示することができます。
ユヴァル・ノア・ハラリと宇多田ヒカル
まずは、動画の概要欄にも記載されているユヴァル・ノア・ハラリさんをご紹介します。
ユヴァル・ノア・ハラリ
歴史学者、哲学者。1976年生まれ。
著書『NEXUS 情報の人類史』『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』、および児童書シリーズ『人類の物語 Unstoppable Us』(以上、河出書房新社)は世界的なベストセラーとなっており、ハラリ氏の著作は世界65の言語で累計5,000万部発行されています。

そして、ご存知の方も多いと思いますが、もう一人の出演者が宇多田ヒカルさんです。
宇多田ヒカル
1998年12月9日にリリースされたデビューシングル「Automatic/time will tell」はダブルミリオンセールスを記録し、15歳にして一躍トップアーティストの仲間入りを果たしました。
そのわずか数か月後にリリースされたファーストアルバム『First Love』は、CDセールスの日本記録を樹立。いまだにその記録は破られていません。
2024年にはデビュー25周年を迎え、初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』をリリース。6年ぶりの全国ツアー「SCIENCE FICTION TOUR 2024」を開催しました。
その後も、「Electricity」のリミックス作品や新曲「Mine or Yours」の発表など、精力的な活動を続けています。
「創造する」とは、どういうことなのか
今回の対談では、AIと音楽についてさまざまな議論が交わされています。
しかし、今回はこの対談を「クリエーション」という観点から読み解いてみたいと思います。
この視点は音楽に限らず、映像をはじめとした、さまざまなクリエイティブの領域に当てはまるものだと思います。
まず、前提として、全編英語で対談をしている宇多田ヒカルさんの英語力に感動してしまいます。
特に、クリエイティブの領域におけるボキャブラリーが非常に豊富で、英語を日本語と同じような感覚で使いこなしていることに驚かされます。
そして何より、アーティストである宇多田ヒカルさんが、自身の音楽を制作する中で、何を考え、どのように悩みながら作品を生み出しているのかが、対談を通じてとてもよく伝わってきます。
そこで今回は、対談の中から私が特に気になった言葉をいくつかピックアップしてみたいと思います。

「芸術とは、人をつなげるもの」
「なぜ人は芸術活動を行うのか?」という問いに対して、芸術を通して人と人がつながることが示唆されています。
芸術を通じて、アーティストと鑑賞者がつながり、さらに鑑賞者同士もつながっていく。
そこには、芸術が存在する意味の一つがあるのではないでしょうか。
「創造性というのは、単純にいうとパターンを認識することであり、そして、それを破壊すること」
私が講義の中でも使う言葉に、「守・破・離」というものがあります。
また、映像コースで身につけていただく「映像思考」では、「観察・発見・想像・共有」という4つのステップについて学んでいただいています。
まず、世の中にあるパターンを認識する。
そして、そのパターンを理解したうえで、それを壊していく。
その「破壊」こそが、新しいものを生み出すことであり、創造なのではないでしょうか。
「主題となる「問い」を見つけること。資料を集めて分析し、文章にまとめること」
これは、映像思考における「観察・発見」のプロセスと重なる思考方法だと思います。
何かを創造するとき、いきなり「何かを作る」のではありません。
まず観察し、そこから「問い」を発見する。
そして、その「問い」を掘り下げていく。
「問い」を見つけること自体が、芸術活動において非常に重要なプロセスなのだと思います。
「創作とは、問いを立てたり、問題を見つけていくプロセス。そして、その問題をどう解決するか、その方法を見つけること」
これも、映像思考のプロセスそのものです。
観察し、「問い」を発見し、問題を見つけていく。
そして、想像し、その問題をどのように解決するのかを考える。
映像をつくることも、単にカメラを回したり、編集ソフトを操作したりすることではありません。
その前に、「何を見つけたのか」「何を問いとして設定したのか」という大切なプロセスがあります。
「パターン」を理解して、それを心地よく、あるいは面白く崩していくこと
先ほど触れた「守・破・離」ですね。
まず「守る」。
既存のパターンやルールを理解する。
そのうえで「破る」。
そして、最後には「離れる」。
創造とは、何もないところから突然生まれるものではなく、既存のものをとことん理解し、それを自分なりに崩していくところから生まれるのかもしれません。
「詩の一行がどうしても出てこないとき、そこからもっと掘り下げて、何度も自分に問いかける。忍耐と手放すこと」
これは、創造の苦しみを表現している部分だと思います。
忍耐強く考え続ける。
自分に何度も問いかける。
それでも答えが出てこないときには、どこかで一度手放してみる。
すると、突然アイデアが湧いてきたり、降ってきたりする。
創造には、「考え続けること」と「手放すこと」の両方が必要なのかもしれません。
「何かしらの真実を発見すること=普遍的な真実」
芸術とは、その人自身の中にある「何かしらの真実」を発見すること。
そして、それが普遍的な真実とつながったときに、人の心に届くのではないでしょうか。
個人的な体験や感情から生まれたものが、なぜか多くの人の心に響く。
それは、その作品の中に「自分だけの真実」でありながら、同時に「誰かにとっての真実」でもあるものが含まれているからなのだと思います。
サカナクションの山口一郎さんも、大衆ではなく、誰かに向かって音楽を作っているとインタビューで語っていました。
「努力の痕跡」
「物語が一番大事」
「人間は脆くて、予測が難しく、そして完璧ではない」
「想定通りにいかないことやアクシデントに直面して悩む」
「そこに辿り着くまでに費やした時間こそが、音楽制作において魔法が起こる鍵」
ここには、人間が人間であることの面白さが表れているように思います。
完璧ではない。
思い通りにならない。
何度も悩む。
失敗する。
そして、そこに至るまでに長い時間を費やす。
その「努力の痕跡」に物語が備わるのだと思います。
クリエイティブの熱量のようなものは、まさにこうしたところに存在するのではないでしょうか。到達しない完成を追い続ける行為が芸術である。と。
そして、それこそがAIと人間を分かつものの一つになるのかもしれません。
「いろいろな方向に散らばっているように見えるものたちが、なぜかひとつの場所に向かっていくのが創造の感覚」
これは、「何かしらの真実を発見する」ということにつながる言葉なのだと思います。
最初は、さまざまな方向に散らばっているアイデアや経験、感情、情報。
それらを集め、考え、悩み、試行錯誤しているうちに、ある瞬間、それらが一つの場所に向かって収束していく。
それが「創造する」ということなのかもしれません。
そして、散らばっているものが多ければ多いほど、そこには果てしない思考と試行錯誤が生まれます。
そこに努力の痕跡が残り、物語が生まれる。
その積み重ねが、人間が創造する芸術につながっていくのではないでしょうか。
創造するということ
こうして見てみると、この対談は、芸術を創造することの奥深さや可能性を改めて感じさせてくれる対談だったと思います。
もちろん、本来のテーマは「AIと創造性」です。
その意味では、AIという視点からこの対談を読み解くと、また別の物事が浮かび上がってきます。
私たちは、もうAIの存在を無視することはできません。
では、AIが当たり前になっていく時代に、人間は何を創造するのか。
人間にしかできない創造とは何なのか。
そして、芸術はAIとともに、これからどのように進化していくのか。
こうした問いについて考えることも、これからのクリエイターにとって、とても重要なことだと思います。
ぜひ今回の対談を一つのきっかけとして、「創造するとはどういうことなのか」を考えてみてください。
そして、日々の生活で学びを進める中で、皆さん自身の「問い」「真実」を見つけていってください。
映像コースでは、今後も学びや体験入学説明会、関連イベントなどを通じて、映像の豊かさを多角的にお届けしていきます。
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夏が終わり、秋がやってきます。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
引用元
https://newspicks.com/news/14654897/body/
https://youtu.be/xw-9mwZxl-0?si=vIlaMtfGiQXBiO0r
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