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芸術教養学科

2018年06月11日

【芸術教養学科】テキストに出てくる史料の見学会を実施しました

みなさん、こんにちは。芸術教養学科の野村です。
今回は先週末に外苑キャンパスで催しました学習イベントについてご紹介いたします。

関東も梅雨入りしましたが、幸いにして快晴となった6月9日、外苑キャンパスのエントランスにて、芸術教養学科・芸術学科の学生を対象に史料見学会を実施いたしました。


芸術教養学科では、デザイン思考と、文化・伝統の知識を得るカリキュラムを用意しています。文化・伝統を知るには、歴史を学ぶ必要があります。
歴史とは、それぞれの時代に記された史料などから構築されているものです。
対面授業がなく、インターネットを用いて、テキストや動画教材から学ぶ芸術教養学科では、そうした史料や美術作品など直接目に触れる機会が、なかなかありません。
また博物館や美術館では、ガラス越しでしか、史料や美術作品を覧ることが出来ません。

そこで今回、芸術学科と合同で史料を直に見たり触れたりできる学習イベントを催してみました。
用意したのは、私が授業などで用いるために集めた史料の原本や、複製などと、芸術学科歴史遺産コースの研究室が所蔵している史料です。


外苑キャンパスのエントランスを昼休み後に見学会用に模様替えして、史料を並べてみました。
いつもはランチなどで賑やかなエントランスが、閲覧室に早変わりです。

複製では、『蒙古襲来絵詞』や『男衾三郎絵詞』、『佐竹本三十六歌仙 斎宮女御』などの絵画資料や、『花園院宸記』や『椿葉記』、『君台観左右帳記』など中世の史料を用意しました。
史料原本では、中世の板碑や、『唐招提寺文書写』、江戸時代に刷られた『日本書紀』や『吾妻鑑』、『太平記』などを展示いたしました。
それぞれの史料について説明し、あとは自由に閲覧しつつ、質疑応答を行いました。
14時からスタートして17時まで3時間にわたって、40名近くの在校生や卒業生が参加され、それぞれ巻子本を巻いてみたり、冊子史料を捲ってみたりしていました。

そんな中、今回のイベントでは学生のお子さんも2人ご一緒に参加されました。
通学部より年齢層の高い学生が多い通信教育部ならではのことだと思います。
教員としては、お子さんとともに関心をもって学んでもらえることはとても嬉しいことです。

また今回は特別に歴史遺産コースの研究室で所蔵されている中世の史料原本も展示することができ、参加された皆さんに見ていただきました。

史料の多くは漢文で書かれており、一見しても、なかなかわからないかも知れません。しかし、映像やテキストだけではなく、直に史料や絵画資料を覧ると、学んでいることが、どんな史料につながっているのか深く理解できると思います。

芸術教養学科の学びは、インターネットでの学びが主ですが、このような学習の輔けとなるイベントを東京や京都、更に全国各地でも開催しています。
今回のような史料見学会は学生のリクエストがあれば、今後も実施していきたいと思います。

 

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