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2021年07月20日
日本ではじめての『通信制の芸大』誕生物語
こんにちは、通信教育部事務局です。
今回は、日本で初めての「芸術を通信で学ぶ四年制大学」を開設した人物についてご紹介したいと思います。
通信制の芸術大学、美術大学は全国に複数存在していますし、オンライン学習が盛んになった現在では普通のことですが、今から22年前、1998年の開設当時は「遠隔」で「芸術を学ぶ」ということ自体が不可能だといわれていたといいます。それを可能にしたのが京都芸術大学(旧名称・京都造形芸術大学)の創立者・徳山詳直(しょうちょく)の通信教育への並々ならぬ情熱でした。
地域や年齢、時間も問わずあらゆる多種多様な人々に芸術教育を届けたいと考えた徳山がこだわり、情熱を傾けたもののひとつが通信教育部の開設でした。
徳山が自著『まだ見ぬわかものたちに』で、通信教育部開設について書き記した言葉を引用しながらご紹介いたします。
■500人の定員を上回る、1,409人の学生が入学を希望
おおかたの予想の4倍を超えた応募者数に、だれもがあっと驚きました。
そして実は徳山自身、迷いがなかったわけではありません。
この「途方もなく難しいこと」を実現するため、徳山はさまざまな試行錯誤を重ねていました。
まず「添削指導の徹底」。まるで目の前に先生がいるかのような、きめ細やかで個々のレベルに合わせた的確な指導にこだわりました。
「参加しやすいスクーリング」の充実。当時、一般的には通信教育の対面授業(スクーリング)は夏休みなど長期休暇期間中に限定して開講されているものがほとんどでした。しかし徳山は、会社勤めの人や京都のキャンパスから遠く離れた住む人でも都合をあわせて参加できるよう「年間を通じて」「週末に」開講することにこだわり、京都だけでなく「東京にもキャンパスを開設」しました。
また現在では「金・土・日の3日間」で開講していたスクーリングを「土・日の週末2日間」にすることで、より多くの学生にとって学べる機会を提供しています。
いまでこそ当たり前のことを、22年前「うまくいくはずがない」と言われながら実現していった徳山には、通信教育へのゆるぎない信念がありました。
自身の信念にむかって突き進んでいく情熱的な徳山は、名物理事長として学生にも教職員にも愛されました。2014年10月の徳山逝去の際、本学に寄せられたたくさんのメッセージからもその人柄が偲ばれます。
https://www.kyoto-art.ac.jp/founder/
開設から22年、現在では全国1万人以上の在学生が学ぶ大学へと成長(通信制芸大としては日本で最多の学生数)。
自宅学習と週末の対面授業をメインに学ぶベーシックな通信教育のスタイルで学ぶ「週末芸大」に加えて、卒業まで通学不要、すべてオンライン学習で学士が取得できる「手のひら芸大」、オンラインキャンパス「airU」の機能拡充など、徳山詳直がかつて描いた大学教育の夢はさらに大きく広がり、進化し続けています。
▼通信教育部の「特長」
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/about/feature/
▼通信教育部の「学び方」
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/about/learn/
今回は、日本で初めての「芸術を通信で学ぶ四年制大学」を開設した人物についてご紹介したいと思います。
通信制の芸術大学、美術大学は全国に複数存在していますし、オンライン学習が盛んになった現在では普通のことですが、今から22年前、1998年の開設当時は「遠隔」で「芸術を学ぶ」ということ自体が不可能だといわれていたといいます。それを可能にしたのが京都芸術大学(旧名称・京都造形芸術大学)の創立者・徳山詳直(しょうちょく)の通信教育への並々ならぬ情熱でした。
地域や年齢、時間も問わずあらゆる多種多様な人々に芸術教育を届けたいと考えた徳山がこだわり、情熱を傾けたもののひとつが通信教育部の開設でした。
徳山が自著『まだ見ぬわかものたちに』で、通信教育部開設について書き記した言葉を引用しながらご紹介いたします。
■500人の定員を上回る、1,409人の学生が入学を希望
全国を中心に多種多様な人々が芸術教育を支持
(通信開設にあたり)文部省から許された定員は300人でした。当初本学が希望した定員は500人でしたが、そんなにも志望者は集まらないだろうと思われていました。通信教育、それも経済でもなければ情報でもない、〈通信による芸術教育〉にそれほどの期待があるはずがない、というのが開学前の大方の予想でした。しかしその予想は見事にはずれました。
おおかたの予想の4倍を超えた応募者数に、だれもがあっと驚きました。
そして実は徳山自身、迷いがなかったわけではありません。
果たして〈通信による芸術教育〉は可能か。私たちは繰り返し自問してきました。それは一見不可能なことのようにも思われました。
芸術とは何でしょうか。芸術を教えるとはどういうことでしょうか。
ただひとつ確実に言えるのは、芸術とは感動する心をつちかうことであり、また、芸術を教えるとは感動する心を伝えることなしにはありえないということです。
私たちが〈通信による芸術教育〉にたいへん困難を覚えたのは、この感動する心を、通信という手段によって伝えることが、途方もなく難しいことに思われたからにほかなりません。
この「途方もなく難しいこと」を実現するため、徳山はさまざまな試行錯誤を重ねていました。
■きめ細やかな添削指導の徹底
まず「添削指導の徹底」。まるで目の前に先生がいるかのような、きめ細やかで個々のレベルに合わせた的確な指導にこだわりました。
■誰もが参加しやすい対面授業(スクーリング)の実施スケジュール
「参加しやすいスクーリング」の充実。当時、一般的には通信教育の対面授業(スクーリング)は夏休みなど長期休暇期間中に限定して開講されているものがほとんどでした。しかし徳山は、会社勤めの人や京都のキャンパスから遠く離れた住む人でも都合をあわせて参加できるよう「年間を通じて」「週末に」開講することにこだわり、京都だけでなく「東京にもキャンパスを開設」しました。
また現在では「金・土・日の3日間」で開講していたスクーリングを「土・日の週末2日間」にすることで、より多くの学生にとって学べる機会を提供しています。
いまでこそ当たり前のことを、22年前「うまくいくはずがない」と言われながら実現していった徳山には、通信教育へのゆるぎない信念がありました。
通信教育で学ぶということは、孤独な作業であることでしょう。何であれ、真剣に努力することは苦痛をともないます。しかし、孤独と情熱と苦悩は、人と人とを深く結び付ける役割も果たします。
苦悩を分かち合う、新しく入学した1,400の学友を思ってください。そして、それを取り囲むように存在する12,000余の熱意の広がりを想像してください。
自身の信念にむかって突き進んでいく情熱的な徳山は、名物理事長として学生にも教職員にも愛されました。2014年10月の徳山逝去の際、本学に寄せられたたくさんのメッセージからもその人柄が偲ばれます。
https://www.kyoto-art.ac.jp/founder/
通信教育が私たちの芸術運動の重要な基盤となるであろうこと、通信教育がもたらす深く静かな、しかし情熱にあふれた芸術の運動が、間違いなく、人間の未来への希望につながっていくであろうことを、私たちは確信しています。
■京都芸術大学 通信教育部の”いま”
開設から22年、現在では全国1万人以上の在学生が学ぶ大学へと成長(通信制芸大としては日本で最多の学生数)。
自宅学習と週末の対面授業をメインに学ぶベーシックな通信教育のスタイルで学ぶ「週末芸大」に加えて、卒業まで通学不要、すべてオンライン学習で学士が取得できる「手のひら芸大」、オンラインキャンパス「airU」の機能拡充など、徳山詳直がかつて描いた大学教育の夢はさらに大きく広がり、進化し続けています。
▼通信教育部の「特長」
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/about/feature/
▼通信教育部の「学び方」
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/about/learn/
▼資料請求(大学案内パンフレット・募集要項)
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