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芸術教養学科

2018年12月24日

【芸術教養学科】藝術学舎で西洋芸術史を教養として学ぶ



こんにちは。芸術教養学科で教員をしている加藤志織です。時が経つのは早いもので、気がつけば2018年も師走です。

本学科の学科専門教育科目では、「デザイン思考」と「文化・伝統」を学ぶことによって、「ものの見方を変える」力を培っていただくことができます。こうした教育目標を達成するための基礎的な学力として、古今東西の美術や文学あるいは演劇などの歴史を体系的な芸術史として学習していただく科目「芸術史講義」を用意しています。今回のブログでは、その「芸術史講義」の一部を入学前に体験することができる藝術学舎の講座を皆さんにご紹介したいと思います。

まず「芸術史講義」とは、われわれ人類がこれまでに築いてきた芸術の歴史を、造形芸術(美術)と文学・上演芸術(演劇や舞踊そして音楽)といった2つのカテゴリーに分け、さらにそれらを日本・アジア・ヨーロッパ・近現代といった4つのグループごとに通史としてまとめたものです。NHKエデュケーショナルと共同で製作した教材は美しい動画とわかりやすい解説とによって構成され、これまでに多くの方に満足していただいています。



 「芸術史講義」は、テキストを読みながら、WEB上で動画を視聴していただく授業方法であるため、個々の芸術作品の全体はもちろん細部についても動画で適宜確認していただくことが可能です。立体的な造形物である彫刻、空間的な構造物である建築、時間的な経過とともに進行する演劇や踊りなどの理解に、とりわけ動画は適しています。

その「芸術史講義」の中から、「芸術史講義(ヨーロッパ)1」、「芸術史講義(ヨーロッパ)3」、「芸術史講義(近現代)3」を選び、さらにこれら3科目に含まれる動画教材から十数本を厳選して、藝術学舎の講座「Liberal Art としての西洋芸術史」を設計しました。講座の目的は、西洋の造形芸術と文学・上演芸術を芸術史のなかで結びつけて把握することです。

 京都造形芸術大学通信教育部では、「芸術史講義(ヨーロッパ)1」、「芸術史講義(ヨーロッパ)3」、「芸術史講義(近現代)3」の3科目は、個々に独立した科目であるため、それぞれ別々に開講されています。ちなみに「芸術史講義(ヨーロッパ)1」は造形芸術の歴史、「芸術史講義(ヨーロッパ)3」と「芸術史講義(近現代)3」は文学や上演芸術の歴史となります。

 

 このように造形芸術と文学・上演芸術は、例えば美術史や文学史などの個別の学問ジャンルにおいて学ぶことが一般的ですが、そもそも造形芸術と文学・上演芸術とは相互に影響を及ぼしあいながら展開してきました。よって「Liberal Art としての西洋芸術史」では、造形芸術と文学・上演芸術とを関連付けながら理解することを目的にしています。そのために、ヨーロッパの美術を専門にしている私(加藤志織)と文学の専門家である大辻都教員の2人でこの講座を担当します。

 

 当講座の授業では、まず上述した十数本の動画をご家庭などで最後まで視聴していただき、つぎに事前課題に取り組んでいただきます。その上で私と大辻先生が実施する対面授業(2019/02/24)を京都造形芸術大学瓜生山キャンパスで受講していただく流れです。この講座では、西洋における造形芸術と文学・上演芸術の関係性だけでなく、「芸術史講義」のようにWEBで動画教材を視聴する科目において、どのように学習を進めれば良いのか、その学び方のポイントについても対面授業の中で説明します。本学科にご入学を検討されている方には、西洋の芸術史を学ぶだけではなく、学習方法の予習にもなるでしょう。Liberal Art (リベラル・アート)、すなわち人を自由にするための教養としての芸術にぜひふれてみてください!よろしくお願いします。

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藝術学舎
Liberal Art としての西洋芸術史」
お申込みはWebで!
1/9(水) 13:00まで
詳細はこちら
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【12/13(木)~ 申込受付スタート!】
1月に「冬の1日体験入学」を開催します!
 京都会場:1月13日(日)・14日(月・祝)
 東京会場:1月19日(土)・20日(日)
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