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芸術教養学科

2019年06月22日

【芸術教養学科】フライングカフェ@大谷石を訪ねる旅


みなさま、ごきげんよう!
芸術教養学科の学科長・早川克美です。いかがお過ごしですか?
今日は、6月8日に実施した「フライングカフェ@大谷石を訪ねる旅」をレポートしたいと思います。

 

フライングカフェとは?


芸術教養学科は、オンラインの学びのみで卒業できる学科です。オンラインだからこそ、オフラインの時間を大切にしています。そのオフラインの学びの場として、教員が主催しているのが「フライングカフェ」というイベントです。毎月、キャンパスの教室で学習に関する相談会を催したり、博物館や美術館や文化施設など、様々な実際に現地に出かけて学びを深めるイベントを実施しています。オフラインの時間は、オンラインの学びを深め、学びの仲間との出会いと交流を育んでいます。同じ志や興味関心が近い仲間との出会いは、一人ひとりの大学生活にとって、ある時は刺激となり、またある時は支えになってくれることでしょう。


授業で取り上げた大谷石資料館へ


芸術教養学科の核となる授業「芸術教養講義1〜10」では、伝統文化の再考による「過去からの学び」と、デザイン思考による「現在から未来を考える学び」という、過去〜現在〜未来を考えていくまなざしを学んでいきます。今回のフライングカフェでは、その中の「芸術教養講義3・空間に込められた意図を辿る」という授業で取り上げた「大谷石採石場跡」を訪ねることとしました。参加者は総勢28名、遠くは香川や富山から駆けつけてくださいました。

大谷石採石場跡は、人間が作り出した空間=人工物ですが、意図してデザインされたのではありません。しかしながら、その壮観な地下神殿のような大空間の造形は、後世になってデザイン的に評価され、地下空間の可能性に、多くの人が訪れ、芸術の舞台としても活用されるに至っています。


進めば進むほど、天井から滴る水と冷気が相まって、有無を言わさず非日常に引き込まれていきます。坑内はかなり広いようで、その全貌は掴めません。意図しないで作られた造形の魅力を突きつけられて、今を生きる人間はこれを超えることができるのか? そんな問いが頭を占めます。


みな、授業を思い出しながら、これから履修する人は予習のつもりで、空間体験を真剣に味わっていました。
最後は、大舞台で記念撮影です。


大谷石で作られた教会へ


採石場跡の後は、聖ヨハネ教会とカトリック松が峰教会へ。




教会では、建築様式の話をしたり(小声で)、お祈りしたり、思い思いに過ごしました。

 

宇都宮に戻って懇親会


今回は、すべて路線バスを使ってまわりました。歩いた歩数は15000歩を超え、冷えたビールが大変美味しかったです。懇親会では、初参加の方から自己紹介をしていただき、新しい仲間を歓迎します。レポートの話や、おすすめの授業や学び方について語り合うのは、ただの飲み会とは違う、芸術教養学科の仲間ならではの光景です。

 

ピア・ラーニングの実現


仲間と学び合うことをピア・ラーニングといいます。質問し合う、情報交換をする、教え合う、そうした仲間同士の学び合いは、一人で孤独に学ぶことでは得られない学びの広がりを経験することにつながります。私たち芸術教養学科は、こうしたピア・ラーニングの実現のために、フライングカフェをはじめ、学科内SNSを使っての交流やディスカッションの場を提供しています。今回も、オフラインのフライングカフェで知り合った仲間は、各自が自宅に戻った後はオンラインのSNSで語り合うことができます。今回も、様々な感想が日記の投稿を賑わしていました。
入学した時は、こんな楽しい学生生活が待っていたなんて想像もしなかったです。

こんなうれしい言葉をよく伺います。芸術教養学科は、学ぶことに積極的になればなるほど、楽しみ方が増えてくる学びの場です。

 

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