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日本画コース

2019年08月01日

【日本画コース】スクーリング「制作の基本」京都開講

先日、京都では1年次科目の「制作の基本」のスクーリングが行われました。
ユリの花の制作を通して、日本画材の基本的な使い方や制作の進め方を学びました。今回の記事では、制作中の学生さんの手元写真を取り上げて、制作工程を振り返ってみたいと思います。

ドーサ引き(麻紙のにじみ止め)の様子。
ドーサを引いた麻紙をパネルに水張りをして制作します。



下絵を転写して、墨で骨描きします。



骨描きが終ると薄墨で陰影をつけていきます。



教員によるレクチャーの様子。画面全体に胡粉を塗ります。



水干絵具・岩絵具で色を塗ります。
背景→ユリの順に色を乗せていきます。





塗る場所に応じて絵具と筆を使い分けながら制作していきます。



短い時間のなかで、皆さん集中して制作していました。



教員による合評の様子。



この授業は、日本画制作の基本的なことを習得する事が目標です。
紙のドーサ引き(にじみ止め)、パネルへの水張りの仕方、膠の溶かしかた、胡粉の溶き方、水干・岩絵具のとき方など、基礎的な知識が多く学べます。
初めは、このうちの1つの技術でも大きな作業に思えますが、日本画特有の顔料、岩絵具を扱うには大変重要な工程です。
岩絵具の美しさを引き出し、描きたい絵画に近づく一歩でもあります。
これから描く作品に想いを馳せつつ、たくさんの技術を習得した二日間になったのではと、思います。

二日間、お疲れ様でした。

 

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