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2019年11月06日
【染織コース】植物染色−日々の楽しみ
皆さんこんにちは。染織コース教員の久田多恵です。
本コースのテキスト科目の課題「植物染料の色を知る」では身近な植物から染料を煮出して絹の布を染めます。課題とあって学生の皆さんは慎重に作業をされていますが、提出後はもっと気楽に日々の染色を楽しんで欲しいと思っています。今日は学内散歩で見つけた植物の様子とともに染色の様子をご紹介します。


こちらは盗人萩(ぬすびとはぎ)です。葉のかたちが萩よりも細いです。荒地盗人萩(あれちぬすびとはぎ)かもしれません。どっちにしても不名誉な名前ですね。種は衣服にくっつきやすくて、こちらの方が馴染みがあります。これで染色してみましょう。『草木染 染料植物図鑑』には「ヤマハギ」が載っていました。「萩の類のすべての茎葉を利用するが、多少色に相違の出ることもある」とのことです。

一握り取ってきました。刻んで計ると35グラム。ザルがなかったので台所の排水口に取り付けるネットに入れて煮出しました。ぬるま湯2リットリに入れて加熱。少しずつ色が出てきます。最初は黄色っぽかったのが、だんだん赤みが強くなってきました。

染めるのは手近にあった絹糸14.7グラムです。糸に対して植物が2倍強の量です。課題の絹布を染めるには十分ですが、この量の絹糸にはちょっと少ないです。それなりに淡い色に染まることを期待しましょう。少し煮詰め気味にするとよさそうです。
900ミリリットルの染料液ができました。引き上げた植物はまだ煮出せば色が出ますが今回は一度目の液のみです。手がつけられるくらいに冷めたら糸を入れます。染めるものと染料液の比率は1:60強です。しばらく水に浸した絹糸を入れてみましょう。
おー! 淡いピンク色です。時間が経つにつれて濃くなってきます。20分染色して引き上げ、水洗いしました。媒染は酢酸アルミを使いましょうか。秋の色が染まりました。おはぎもいいですが染色で秋を味わってみてはいかがでしょうか。
(染めはじめの画像がなぜか撮れていませんでした。この感動をお見せできないのが残念・・・皆さんぜひ染めてみてください)
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本コースのテキスト科目の課題「植物染料の色を知る」では身近な植物から染料を煮出して絹の布を染めます。課題とあって学生の皆さんは慎重に作業をされていますが、提出後はもっと気楽に日々の染色を楽しんで欲しいと思っています。今日は学内散歩で見つけた植物の様子とともに染色の様子をご紹介します。

きのこの生えた木 見上げると大木でした。






900ミリリットルの染料液ができました。引き上げた植物はまだ煮出せば色が出ますが今回は一度目の液のみです。手がつけられるくらいに冷めたら糸を入れます。染めるものと染料液の比率は1:60強です。しばらく水に浸した絹糸を入れてみましょう。
おー! 淡いピンク色です。時間が経つにつれて濃くなってきます。20分染色して引き上げ、水洗いしました。媒染は酢酸アルミを使いましょうか。秋の色が染まりました。おはぎもいいですが染色で秋を味わってみてはいかがでしょうか。
(染めはじめの画像がなぜか撮れていませんでした。この感動をお見せできないのが残念・・・皆さんぜひ染めてみてください)
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