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染織コース

2018年11月14日

【染織コース】秋の1日体験入学レポート

こんにちは、染織コースの高木です。

今回は先日行われた「秋の一日体験」の染織コースワークショップについてお話ししたいと思います。
ワークショップは「雪花絞りと板締め絞りでカラフルな手ぬぐいを作ろう」というものでした。特に着抜が特徴的な雪花絞りが大人気で、是非やり方を教えて欲しいという声をいただきました。
今回、このブログでもう一度説明させていただきます。

まず雪花絞りを行う布を準備します。今回は反応性染料で紫と黄に染めました。
その布を4等分テープ状に折り畳みます。そしてさらに正三角形になるよう畳みます。

畳んだ布を板で挟みます。しっかりテンションを掛けるため、板に打った釘に輪ゴムを引っ掛け、きつく縛ります。

次に染料の準備です。
染料はスレン染料を使います。

ロート油を少し入れた染料にわずかに水を加え、よく練って行きます。

ボールに60度程度の湯を張り、苛性ソーダを加えます。

先ほど練っておいた染料を、その中に加えて行きます。
まだ染料は還元していません。
その中にハイドロを加えます。
しばらくすると染料が還元し始めます。還元すると表面に膜が張ったようになり染料の表面と中の色が変わります。(還元色)
ここまで出来れば染めることが出来ます。
折りたたんだ布がどのようになるか、出来上がりを考えながら染めて行きます。
畳んだどの部分を染めるかで出来上がりが変わって行きます。
染め上がると、まず流水で余分な染料を流します。
輪ゴムを外し、広げながらやはり流水で洗います。
水中で酸化させます。
出来上がりです。
少し乾いた布をアイロンで整えます。
もう一度しっかり乾かします。
どうですか?とてもカラフルな、しかし少し不思議な布が染め上がりました。
普通は染料でも下の色が表に出てくるものですが、この染め方では色の置き換えが起こっています。
大学のスクーリングでは、この染料を用い、絞りの浴衣を染めています。

 

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