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染織コース

2021年02月14日

【染織コース】卒業生紹介 ゼロからの染織

通信教育部のパンフレットでは毎年卒業生の方に直接お会いして在学時のお話をお伺いしていますが、その内容をこちらのブログでも紹介いたします。

本日は染織コース。仕事以外の新しいチャレンジ。染織を選んだその先に可能性が見つかりました。



「まさか自分が、着物一反を織ることになるなんて」。華やかな広告の世界で、その裏側を支えるデザイン業務に忙殺されてきたYさん。「つねに新しいものが求められ、世代交代も早い業界。そろそろ〝仕事以外の何か〞を見つけよう、と思ったんです」。どうせなら、新しいことを本格的にやってみたい。そんな気持ちから選んだ染織は、これまでの生き方とは、ほとんど正反対の世界だった。「とくに織物は、何ヵ月もかけてつくりあげていきます。きちんと織物を織りあげるということは、入念な準備や計算が必要なんです」。ずっとスピード感や斬新さを追いかけてきた自分に、こんな途方もない作業ができるだろうか。不安を感じる間もなく、課題をこなしていった。

Yさんのように、ほとんどの同級生は初心者だった。未知の課題にオロオロする学生たちを前に、先生がかける言葉は「まあ、やってみなさい」。仕方なく、どうすれば上手くいくか、あれこれ試す。何度も失敗する。そのことが、〝自分で考える〞という経験をもたらす。「手法を習うだけなら、街の教室でもいいかもしれません。その先生のやり方を習うことになりますが」。自由に挑み、自分なりの答えを見つけられるから、さらに先へと進める。「以前の私なら、途中で嫌になっていたかもしれません。少しずつ、根気がついてきたのだと思います」。織る布が長くなるとともに、気力も技術も伸び、ついに卒業制作では13mもの着尺を織りあげた。

輝く絹糸で描きたかったのは、奄美の離島から帰るプロペラ機の窓から見た、360度ピンク色の空。「藝術学舎で出会った草木染めで、思いがけない自然の美しさを表現したかった」。卒業したいまは、「草木染め」のワークショップや販売に力を入れつつ、「織」ではとことん作品づくりを追求したいというYさん。たぐりよせる糸の先は、無限の可能性につながっている。



C.Y.さん
染織コース(1年次入学) ’18年度卒業 東京都在住 47歳

染織コース | 学科・コース紹介

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