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2020年11月26日
【ランドスケープデザインコース】久々にリアルなランドスケープを体感
ランドスケープデザインコース・業務担当非常勤講師の木村です。
Zoomによるスクーリングが続いておりましたが、今回は、久々にフィールドワークと対面授業が再開された「里と農の風景づくり」をテーマにした授業について紹介します。
1日目は、フィールドワークです。
今年も中村良三先生の案内で、「農ある暮らし」を提唱するNPO法人雨読晴耕村舎(埼玉県羽生市)におじゃましました。現地では、建築家として農的な暮らしを提唱する、後藤雅浩先生に、農業での起業と6次産業化の実際と、屋敷林のある里の風景の維持について教えて頂きました。
現地では、学生の皆さんが、田園風景に没入し、古民家の中で語り合いながら、里地・里山が担ってきた機能や、持続可能なランドスケープの在り方についての学びを深めました。
2日目は東京・外苑キャンパスで授業が行われました。これまでZoom画面上でしかコミュニケーションをとって来なかった学生の皆さんが教室に集まり、教員としてもうれしい時間でした。
午前中は羽山伸一先生の「野生動物の生態と保護管理」についての授業です。
先生の授業では、日本の自然は長く、人の手が加わりながら管理される事で、独自の生態系が形成されてきたたこと。その為、人間の生活が変化した事で、保たれてきた人と野生動物との関係性が壊れ、獣害被害や動物を介したウィルスの拡大を招いている事などが、客観的なデータを通じて示されます。
学生の皆さんも、人と野生動物の境界領域のあり方などについて次々と質問をしていました。
午後の授業では、前日訪れた雨読晴耕村舎を対象に、風景構想シート作成しました。学生たちは、里と農の起業をテーマにした計画について、地域特性を読み取った上で、課題を解決する提案を表現していきます。
構想シートが出来上がると、壁に張り出して、発表会を行いました。本年度入学の学生が多く、まだプレゼンテーションに慣れない学生たちに対し、中村先生が丁寧にアドバイスを行っていきました。
今回、久々の対面授業が実現できたことは、教員としてもホッとする機会でしたし、学生の皆さんも、フィールドワークを通じて、ランドスケープデザインの醍醐味を味わうことができたのではないかと思います。
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