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2021年09月07日

【染織コース】暮らしの中の布・手拭い「スクリーンプリントで手拭いを染める」

9月になり京都も朝晩は涼しくなってきました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
通信染織研究室の梅崎由起子です。

今回は、最近ではお部屋のインテリアにも大活躍の手拭いのお話しと、スクリーンプリントで手拭いを染めるスクーリングのご紹介をしたいと思います。

手拭いあれこれ

カラフルで素敵な模様が施されている手拭いを見るだけでも楽しい気持ちになりますよね。
季節を感じる柄、動物の柄、隠し文字、など無数に広がる手拭いの世界に魅了されている方も多く、手拭いをコレクションされている方も沢山いらっしゃると思います。

手拭いは江戸時代に庶民の暮らしの必需品でした、今でいうタオルやハンカチのように使用したり、埃除けに頭に被ったりと丈夫で万能な布でした。また、手拭いの両端が切りっぱなしなのには理由があります。緊急時には手拭いを割いて包帯にしたり、鼻緒が切れたら手拭い切って代用する、そして即乾燥する為に衛生面でも重宝されました。
35cm×90cmほどの布が様々な用途に使われるのはとても面白く、日本人の合理的な考え方を手拭いを通して感じることもできますね!

現代では古典柄だけでなく、多様な柄が沢山作られ用途もファッション、インテリアなど暮らしを彩るアイテムとなっています。

スクリーンプリントで手拭いを染めるスクーリング

通信教育部染織コースではハンドプリントで手拭いを染めるスクーリングがあります。
それでは制作風景をご紹介します。

まずは図案を考えて、3層シートをカットしてきます。
細かい図案はカットするのがとても難しいですが、学生は頑張ってやっています。

3層シートをカットしてます



製版が完成しました!
ここまでできたら、あとは刷っていきます。スクリーンプリントは1色につき1版製作します。
今回の課題は2色になりますので2版作りました。

図案を元に製版しました



刷る為に色糊を作ります。
全部で6色です!これを元に混色をして好みの色を作っていきます。

色糊



1版目を刷って、2版目を刷っています。
とても魅力的な柄が刷り上がりそうですね!生地は伊勢木綿という上質な木綿生地を使用していますよ!

2版目を刷っています



刷り上がってきました。

乾燥



今度は蒸します。これは色を定着させる為です。


蒸しています



蒸しあがった手拭い生地を綺麗に水洗いをします。

水洗



出来上がりました!

完成!



スクーリングでは最後に合評会をします。
それぞれが柄についての説明や工夫した点、そして失敗したことまで皆で共有し、次へつなげていきます。

合評会です



とても楽しい柄の手拭いが出来上がりました。
プレゼンとしても良いし、お部屋のインテリアに飾ったり、bagやランチョンマットにしてもいいですね!

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京都芸術大学 通信教育部 染織研究室ブログ
研究室が在学生・卒業生向けに情報発信しているブログです。こちらでも授業の様子や展覧会の情報などが豊富です。

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