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2021年11月05日
【日本画コース】人物と風景どちらを選ぶ?!−3年次スクーリング科目のご紹介−
こんにちは。日本画コース講師の佐竹龍蔵です。
芸術の秋らしく、様々な展覧会やアートイベントが開催されていますね。展覧会巡りが好きな自分としては嬉しい季節なのですが、気がつけば見逃しているものも多いので複雑な気持ちで過ごしています。
日本画コース研究室のブログでは卒業生や教員の展覧会情報を発信しているので、よかったらそちらも覗いてみてください。
http://tsuushinnihonga.blogspot.com
さて、今回は日本画コース3年次の科目をご紹介します。
3年次では選択科目として「人物写生」、「人物制作」、「風景写生」、「風景制作」を履修することができます。現在は、「人物」は京都と東京で、「風景」は京都のみで開講されています。
3年次の科目と聞くと、現在入学を検討されている方にとっては遥か先のことに思えるかもしれませんが、3年次編入学で入学される方にとっては意外とすぐにやってくる科目でもあります。
そして、上記の通り3年次の科目は選択科目のため全ての科目を受講することができません。人物と風景どっちがいいか、今のうちからイメージしてみてはいかがでしょうか?
まずは、今年度東京で行われたスクーリングの様子から「人物」の授業をご紹介します。
「人物写生」の授業では実際にモデルに来てもらい写生を行います。日本画コースのスクーリング授業で、生きた動物(人に対してこの言い方が適切かわかりませんが…)を写生する授業はこの科目だけなので貴重な機会です。
続く「人物制作」では、写生をもとに作品制作を行います。単に写生をそのまま本画として描くだけでなく、各自で作品のテーマを考え、人物画を通して自身が描きたい表現を追求します。
人物画という共通点はありますが、様々な背景が描かれた作品や、独創的な世界観の作品、実験的な表現技法で描かれた作品など、同じ課題内容で描いたとは思えないような様々な作品が並びます。
「人物」の担当教員は、東京が真鍋修先生、行近壮之助先生。京都が松生歩先生、橋本明子先生、表地久美子先生、佐竹です。
続いて「風景」の授業です。今年度、京都で行われた授業の様子をご紹介します。
「風景写生」の授業では、5月の新緑が美しい時期に叡山電鉄沿線の風景を描きに学外に出かけます。神社仏閣が多い京都ですが、山に囲まれ、澄んだ水が流れる自然豊かな土地でもあります。写生をしながら古都のイメージとは違った京都らしさを感じることができると思います。
続く「風景制作」は教室内での授業になるので、外で描いた写生を手がかりに作品制作を行います。
ただし、写生と全く同じになるように描くのでなく、日本画材の特性を生かしながら表現方法を工夫して描いていきます。学生の皆さんが描いた作品を観ると、目で見た情景だけでなく、空気の温度や湿度、木々や土などの質感、水の流れる音や葉のざわめき等、現地で感じ取った様々なものが表現されています。
「風景」の担当教員は、山田真澄先生、八田哲先生、吉川弘先生、池庄司淳先生、久野隆史先生です。
卒業制作へ向けて大きなステップアップ
「人物」も「風景」も、1・2年次で履修する科目と比べて作品のサイズが大きく、写生から作品制作の完成までを合わせると作品と向き合う期間が長くなるのも大きな特徴です。
4年次科目の「卒業制作」ではさらに大きな作品を半年以上の期間をかけて描くことになるので、卒業制作へ向けて色々なことを試せる課題にもなると思います。
人物か風景か、なかなか選べないという場合は、卒業制作で描きたいものに合わせて必要そうな方を選んでみるのも手ですし、逆に自分が普段は描かない方に挑戦してみてもいいと思います。どちらを選んでも必ず大きな力になるはずです。
※今回ご紹介した授業内容は2021年度のものです。詳しい内容は入学後にシラバスで確認してください。
1年次の最初のスクーリング科目はこちら
1年次はじめての日本画制作のスクーリング科目はこちら
▼通信教育部YOUTUBE:松生歩先生(日本画コース教授)インタビュー
京都芸術大学の「作品」と「人」を紹介する「+ART SESSION ―作品と人―」チャンネル。通信教育部洋画コースの藤田つぐみ先生による教員や学生へのインタビューや、美術に関するミニ講義などを配信しています。
松生先生は20代は漫画家を目指していたとか。そこから日本画に転じた経緯や、日本画でなぜ写生を大切にしているのか?など色々なお話が聞いていただけます。こちらも是非ごらんください!
芸術の秋らしく、様々な展覧会やアートイベントが開催されていますね。展覧会巡りが好きな自分としては嬉しい季節なのですが、気がつけば見逃しているものも多いので複雑な気持ちで過ごしています。
日本画コース研究室のブログでは卒業生や教員の展覧会情報を発信しているので、よかったらそちらも覗いてみてください。
http://tsuushinnihonga.blogspot.com
誰もが苦悩する?人物と風景の選択科目
さて、今回は日本画コース3年次の科目をご紹介します。
3年次では選択科目として「人物写生」、「人物制作」、「風景写生」、「風景制作」を履修することができます。現在は、「人物」は京都と東京で、「風景」は京都のみで開講されています。
3年次の科目と聞くと、現在入学を検討されている方にとっては遥か先のことに思えるかもしれませんが、3年次編入学で入学される方にとっては意外とすぐにやってくる科目でもあります。
そして、上記の通り3年次の科目は選択科目のため全ての科目を受講することができません。人物と風景どっちがいいか、今のうちからイメージしてみてはいかがでしょうか?
生きた身体を描く
まずは、今年度東京で行われたスクーリングの様子から「人物」の授業をご紹介します。
「人物写生」の授業では実際にモデルに来てもらい写生を行います。日本画コースのスクーリング授業で、生きた動物(人に対してこの言い方が適切かわかりませんが…)を写生する授業はこの科目だけなので貴重な機会です。
続く「人物制作」では、写生をもとに作品制作を行います。単に写生をそのまま本画として描くだけでなく、各自で作品のテーマを考え、人物画を通して自身が描きたい表現を追求します。
人物画という共通点はありますが、様々な背景が描かれた作品や、独創的な世界観の作品、実験的な表現技法で描かれた作品など、同じ課題内容で描いたとは思えないような様々な作品が並びます。
「人物」の担当教員は、東京が真鍋修先生、行近壮之助先生。京都が松生歩先生、橋本明子先生、表地久美子先生、佐竹です。
自然豊かな京都の風景
続いて「風景」の授業です。今年度、京都で行われた授業の様子をご紹介します。
「風景写生」の授業では、5月の新緑が美しい時期に叡山電鉄沿線の風景を描きに学外に出かけます。神社仏閣が多い京都ですが、山に囲まれ、澄んだ水が流れる自然豊かな土地でもあります。写生をしながら古都のイメージとは違った京都らしさを感じることができると思います。
続く「風景制作」は教室内での授業になるので、外で描いた写生を手がかりに作品制作を行います。
ただし、写生と全く同じになるように描くのでなく、日本画材の特性を生かしながら表現方法を工夫して描いていきます。学生の皆さんが描いた作品を観ると、目で見た情景だけでなく、空気の温度や湿度、木々や土などの質感、水の流れる音や葉のざわめき等、現地で感じ取った様々なものが表現されています。
「風景」の担当教員は、山田真澄先生、八田哲先生、吉川弘先生、池庄司淳先生、久野隆史先生です。
卒業制作へ向けて大きなステップアップ
「人物」も「風景」も、1・2年次で履修する科目と比べて作品のサイズが大きく、写生から作品制作の完成までを合わせると作品と向き合う期間が長くなるのも大きな特徴です。
4年次科目の「卒業制作」ではさらに大きな作品を半年以上の期間をかけて描くことになるので、卒業制作へ向けて色々なことを試せる課題にもなると思います。
人物か風景か、なかなか選べないという場合は、卒業制作で描きたいものに合わせて必要そうな方を選んでみるのも手ですし、逆に自分が普段は描かない方に挑戦してみてもいいと思います。どちらを選んでも必ず大きな力になるはずです。
※今回ご紹介した授業内容は2021年度のものです。詳しい内容は入学後にシラバスで確認してください。
1年次の最初のスクーリング科目はこちら
【日本画コース】日本画の世界へようこそ!はじめの第一歩
1年次はじめての日本画制作のスクーリング科目はこちら
【日本画コース】白い紙の上に作品が生まれるまでー日本画制作の流れー
▼通信教育部YOUTUBE:松生歩先生(日本画コース教授)インタビュー
京都芸術大学の「作品」と「人」を紹介する「+ART SESSION ―作品と人―」チャンネル。通信教育部洋画コースの藤田つぐみ先生による教員や学生へのインタビューや、美術に関するミニ講義などを配信しています。
松生先生は20代は漫画家を目指していたとか。そこから日本画に転じた経緯や、日本画でなぜ写生を大切にしているのか?など色々なお話が聞いていただけます。こちらも是非ごらんください!
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