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和の伝統文化コース

2022年02月07日

【和の伝統文化コース】スクーリング「伝統文化実践Ⅱ‐1(伝統邦楽)」のご紹介

こんにちは。

和の伝統文化コースの教員の森田都紀です。

今回は、本学通信教育課程「和の伝統文化コース」の「伝統文化実践Ⅱ‐1(伝統邦楽)」という授業を紹介したいと思います。

★★★本ブログの末尾に、2021年度の受講生からのアンケートの声を掲載しています★★★

本コースでは、
花・茶・書・香・能・歌舞伎・日本舞踊・着物などの伝統文化に幅広く触れ、
日本の伝統文化を理解することを目指しています。

この「伝統文化実践Ⅱ‐1(伝統邦楽)」は、江戸時代初期に大坂で成立した
人形浄瑠璃(文楽)を講義とワークショップを通じて学ぶことを目的としており、
Zoomを用いたオンラインで行われました。

初日には、人形浄瑠璃の歴史や舞台構造に関する講義と、
「義太夫節(ぎだゆうぶし)」の語りのワークショップがありました。



 

語りのワークショップでは、竹本綾之助先生の迫力あふれる義太夫節にあわせ、皆でお腹から声を出しました。
題材は《仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)》の「裏門の段」。
赤穂浪士の討ち入り事件に取材した名作です。
Zoomを通して学生の皆さんの積極的な語りを聴くことができました。

二日目には鶴澤寛也先生にお越しいただきました。

最初に「太棹」といわれる義太夫三味線の楽器の構造と
人形の役柄別による弾き分けを実演付きで解説いただきました。
その後、《仮名手本忠臣蔵》の「裏門の段」を演奏いただきました。

 

義太夫三味線の音色は重厚なのにとても繊細です。

鶴澤寛也先生より、
「義太夫三味線は伴奏楽器ではありません。物語の情景を音で描くのです。」
とお聞きしました。
太夫の語りを増幅させ、観客をその場面に引き込んでいきます。
「ベン」と響く一つの音だけで、涙することもありますね。

「義太夫三味線の難しさを知るには時間がかかります。」というお話も伺い、
難しいということすら容易に知ることができない という、
この道の奥深さを学びました。

★★★2021年度の受講生の皆様からの声★★★

「初めて義太夫節と三味線を聴いて、特に三味線の音に鳥肌が立ちました。
浄瑠璃、文楽の歴史よりも義太夫節の声と三味線の音に魅了されました。」

「語り実習が初めての経験であり、イントネーションも複雑でとても難しかった。
しかし、自ら声を出して練習できたので、とても良い講義だったと思う。」

「文楽に全く縁がなかったので学習を進められるか心配したが、
こんなに楽しいものなのだと実感させてもらえました。
環境が整ったら、観劇に出掛けたいと思いました。」

もちろん、対面でぜひ受講したかった、という声も寄せられておりました。
みなさまがご入学される際には、ぜひ対面での実施ができるよう、
社会情勢を見守りつつ、実施に向けて準備をしております!(事務局より)

★★★

和の伝統文化コースでは、伝統文化を広く学び、伝統文化の今ある姿を動的に見つめ、
これからの文化のあり方を考えていきます。

他にも魅力的な授業がたくさんあります。
次回の報告もどうぞお楽しみに。

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