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イラストレーションコース

2022年02月08日

【イラストレーションコース】イラストも寝かせてみよう

こんにちは。イラストレーションコース研究室の大塚です。

皆さんは『文章を寝かせる』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

たとえば、小説や論文など長い文章を作っていると、頭を使いすぎて構成力や表現が鈍る時があります。そういう時に一旦文章から目を離して寝かせてみるのです。すると、再度目を通した時に、作っていた際には気づけなかった改善点が見えてきて、グッと読みやすくなる、ということがあります。イラストも同じで、寝かせることで制作時には気づけなかった改善点に気づき、完成度をグッと高めるキッカケになることがあります。



文章もそうですが、同じ作品と長い時間向き合って集中していると、視野がだんだん狭くなっていくことが多々あります。イラスト全体のバランスをとるためには、全体を「俯瞰すること」が重要です。一度作品から目を離して違うものに触れてみると、冷静に自分のイラストを見直すことができ、構図やポーズをより自分が描きたかったものに近づけることができます。例えば、立っている人物を描いた際にも、いったん筆を置き冷静に見直すことで、パースコントラポストやシルエットの工夫が思いつくこともあります。



例:パースを意識して描き直してみたイラスト

「イラストレーションIV-2」(人物キャラクター基礎Ⅱ)より引用



例:コントラポストを意識して描き直してみたイラスト

「イラストレーションIV-2」(人物キャラクター基礎Ⅱ)より引用





例:シルエットを意識して描き直してみたイラスト

「イラストレーションIV-2」(人物キャラクター基礎Ⅱ)より引用

 

イラストを描くのにイラストのことを考えない時間を設けるのは、不安になることもありますが、冷静に自分のイラストを見直し、自分自身で添削してみることは多くの学びにつながると思います。そして、寝かせるには何より時間や気持ちの余裕が大事です。スケジュールには余裕を持って計画すること、時には息抜きで別の趣味などに没頭することも重要ですね。

「いい作品ができた!」と思った時こそ、一旦は寝かせてみて作品を俯瞰してみましょう。

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