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イラストレーションコース

2021年05月25日

【イラストレーションコース】1期生の学修がスタート!―テキスト科目のご紹介―



はじめまして。イラストレーションコース研究室の虎硬(とらこ)と申します。今回はブログを書く機会をいただくにあたり、イラストレーションコースカリキュラムについてお話していきます。初回は、4月に第一回目の添削を終えたばかりの、1年次配当科目のテキスト作品科目「イラストレーション演習I-1:メインビジュアル」をご紹介します。

 

動画教材より抜粋


イラストレーション演習I-1:メインビジュアルとは?


大学でイラストを学ぶ意味とは、最短で効率良く学習できることだと私は考えています。ネット上には絵に関するノウハウが大量に存在し、SNSでは日々さまざまな情報が出回っています。その多くがキャッチーな見出しで、粒度の小さいコンテンツです。もちろんそれらも重要な知識の一つではありますが、体系だった学習をそれらから学び取ることは難しいです。専門的な知識を持ち、さらに技術力が高い人間による教育が重要になります。

メインビジュアルとは、いわば企画の顔です。イラストの仕事において花形と呼んでも良いかもしれません。作家にとっては誉れ高い仕事です。こういった「花形」を演じることは、役者や芸人、職人などの世界では長い下積みを経てようやくやってくる仕事、というイメージがあります。一方でイラストではキャリアやスキルに関係なくできる仕事という見方もできます。イラストの仕事はたくさん存在するので、予算の大小にかかわらずメインビジュアルの仕事は特にハードルの高い案件ではありません。

 



 

わかりやすい例でいうと動画のサムネイルやバナーなどもメインビジュアルと呼べます。もちろん案件によって露出量に差がありますが、なにも大規模予算の企画に関わっているものだけをメインビジュアルとは呼ばないのです。私もはじめて担当した仕事が地方のフリーペーパーの表紙(メインビジュアル)でした。当時は知名度はもちろん、技術力もありませんでしたが、自分のホームページから来た依頼で仕事を請けました。その後も、小説の表紙や楽曲の動画サムネイルなどの仕事を担当してきました。つまりメインビジュアルは、花形でありながらデビュー作にもなりえるのです。むしろ、イラストの仕事の中ではもっともありふれているものといっても良いかも知れません。そういった理由から、本コースでは1年次の科目としてメインビジュアルを設定しています。

 



 

講義担当は米山舞先生


メインビジュアルの講義(動画教材)を担当するのは米山舞先生です。元ガイナックスのアニメーターで、現在はゲーム開発を行っているSSSスタジオに所属しています。ずば抜けた作画技術をもっていながら、プロのイラストレーターとしての商業的な知見もあり、ジャンルを越えた多くのクリエイターから注目されています。米山先生のすごみは、絵作りはもちろん、クライアントからの要求にいかに応えるかというプロフェッショナル性です。イラストは本人のイメージを反映させる芸術性も内包していますが、やはり仕事である以上はクライアントの要件を盛り込まなければいけません。特にメインビジュアルは企画の顔なので、オーダーを正確にくみ取り、さらに良いイメージで提案していく必要があります。自分の提案したビジュアルが企画にハマり、それが多くの人の目に触れるとそれだけで作家としての認知度は一気に上がります。いわゆる「代表作」が生まれるわけですね。この講義で学んだことを踏まえて基礎的な学習を続けましょう。そしてある程度スキルを磨いたら、またメインビジュアルを想定した作品を描いてみましょう。

 



課題の添削例



今回は、2021年4月開設のイラストレーションコースから「イラストレーション演習I-1:メインビジュアル」を紹介しました。まだまだ全然語り足りないので、他の科目についてもこのブログで発信していきたいと思います。

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