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芸術教養学科

2022年02月15日

【芸術教養学科】芸術教養学科の冬



すっかり失念していて、締切間際にこの原稿に向かっている、芸術教養学科教員の下村です。なぜ失念していたかというと、今が「採点の祭典」だからです。
「採点の祭典」というのは、本学に限らず、大学の教員の間ではすっかり共通語として定着しているようです。普通は、期末試験の採点に追われる繁忙期を言うのですが、本学通信教育部の場合、二期制ではなく三ヶ月単位の四期なので、年中行事というよりは年間を通じて定期的に押し寄せてくる大波という感じです。

さて、すでに立春も迎えているのに、「芸術教養学科の冬」と銘打ったのも野暮に思われるかもしれませんが、この採点の祭典、今が冬期の部の佳境なのです。
三ヶ月単位の四期制と書きましたが、芸術教養学科の学びは次のような年間スケジュールになっています。
春期:4〜6月
夏期:7〜9月
秋期:10〜12月
冬期:1〜3月

科目によって各期における進め方は違いますが、テキストレポート(TR)科目では、最初の一ヶ月目にテキストを読んでレポートを提出、二ヶ月目の前半は私たちの添削期間になるのです。これが返って、その後で単位習得試験、という流れです。タイトなスケジュールだな、と思われるかもしれませんが、三ヶ月ないに全部こなさないといけないというわけではなく、春にテキストを購読、夏にレポートの提出と添削、秋に単位習得試験、といったように自分のペースで進めることもできるのが、通信教育のよいところです。
話が横道に逸れましたが、各期の二ヶ月目の前半はこの添削に集中する期間になります。採点の祭典といいましたが、点数だけをつけていくのではなく、それなりに長文の添削講評文を書くので、なかなか大変です。それでも学生たちの発見に満ちたレポートを読み、その成長を知るのは楽しいことでもあるのです。

さて、この冬の祭典ですが、この期が他の期と異なるところがあるとすれば、通常の添削に引き続き、卒業研究レポートの添削講評が控えていることです。これもなかなかの量なのですが、みなさんの学生生活の集大成なので、レポートを読む眼にも、添削講評文を書く手にも力が入ります。
このブログで卒業研究に触れることは多いのですが、これは芸術教養学科の視点を知っていただく上でもっとも良いものだと思うので、ここでも案内させていただきます。これまでの卒業研究が公開されていサイトがありますので、是非ご覧ください。これに、新しい卒業生の作品が追加されていくのです。

芸術教養学科WEB卒業研究展

3月に開催される予定の卒業制作展でも、新しい卒業生たちの新鮮なレポートを映示する準備をしています。是非ご覧いただければと思います。

採点の祭典は年間を通じてやってくる波のようなものだと書きました。とはいえ、季節によってやはりその波の様子も異なります。新入生の膨大なレポートの大波と格闘する春期、秋卒業のある芸術教養学科ならではの感慨のある夏期、静かな秋期、そして多くの卒業生を送り出すこの冬期。手のひら芸大はパソコンに向かってばかりの印象があるかもしれませんが、この学科特有の季節感があるのです。

▼入学のしかた
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/admission/howto/

Web出願のステップは以下の動画でも確認いただけます。



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