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イラストレーションコース

2022年05月13日

【イラストレーションコース】イラストで感情を表現してみよう。

こんにちは。

イラストレーションコース研究室の大塚です。

イラスト、小説、マンガ、映画など素晴らしい作品にはある共通点があります。それは見た人をワクワクさせたり、切なくさせたりなどの「感情」を引き出す力です。今回はイラストにおける「感情の表現」についてお話します。

 



映画やマンガであれば、キャラクターの会話や口調などで感情を描き、見る人に感情移入してもらうことができますが、イラストは会話や口調などの言葉を直接的な表現で使うことができません。そのため、ビジュアルで感情を動かす必要があります。

そんな時に役立つのが、伝えたい感情を言語化してみることです。表現として言葉を使えないからこそ、どんな感情を伝えたいのかを考え言語化することが重要です。

例えば、愛をテーマにしている場合でも「愛情」「愛好」「熱愛」「親愛」「愛憎」など、さまざまなバリエーションがあります。まずはご自身が描きたい感情を言葉にしてみましょう。

描きたい感情を言葉にできたら、見る人にそれを伝える手段を考えます。作者自身は描こうとしているキャラクターや場面設定のことを誰よりも知っていますが、見る人は全く知りません。そのため、自身のメッセージを伝えるためにはわかりやすく伝える必要があります。例えば、「愛情」であればキャラクターの顔が赤くなったり、目をそらしたり、誰かを思って宙を見て微笑むなどで愛情を伝えることができるかも知れません。自身が描くキャラクターが感情を表に出すタイプなのか、内側に秘めておくタイプなのかも意識しながら伝わる表現を考えましょう。

また、感情を伝える表現において重要になってくるのが色です。色が持つイメージは感情の表現において土台となります。例えば「熱愛」であれば、燃えるような赤であったり、「家族愛」であれば、穏やかなオレンジなどで感情を表現することができるかも知れません。単純な色選びだけでなく、色の組み合わせを変えることで繊細な感情を描くことも可能になってきます。

モチーフを上手にそのものらしく描くことも重要ですが、そこに込める感情がなければ無味乾燥なイラストになりかねません。ご自身の描きたいモチーフと感情を考えることが、作品を制作する上でヒントになれば幸いです。

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