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建築デザインコース

2022年06月01日

【建築デザインコース】『ゼロ』から建築を学び始める―初めてのスクーリング―

3年ぶりに全日程対面開講での「環境デザイン概論[建築](スターター)」(通称:スターター)が開催され東京で2回、京都で1回、合計で280名近い学生が参加しました。

スターターは、初めて建築を学ぶみなさんと一緒に自宅学習で取り組むテキスト課題を少しずつ挑戦してみる2日間のスクーリング です。同時に自宅学習が2/3を占める通信で共に学ぶ仲間をつくる場(機会)にもなっています。

🔗建築デザインコース | 学科・コース紹介

 

まずは、緊張した雰囲気を解消するための『身体寸法』から。

近くの学生同士でペアになって自身の手を広げた長さをはじめ、自身の身体寸法を測ります。ただ打ち解けるための時間ではなく、身体寸法はレオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人たい図」やル・コルビュジェの「モデュロール」などの先達からつづく建築の根源的な部分でもあります。

近くの学生同士で身体寸法を測りあい



モデュロール ル・コルビュジェ


自宅学習をスムーズに進めるために


教室の雰囲気も和んだところで取り組むのは『図形ドリル』・『建築ドリル』

初めて建築を学ぶみなさんがステップ・バイ・ステップで図学や製図の作法を学びながら、大学で学ぶ集中力や継続力といった基礎体力をつけてもらうことを意図した教材です。他大学でも教材採用されていたり、私も他大学の1年生の授業で使用していたことがあったりと、非常に使える教材です。

図形ドリルと建築ドリル



 

ドリルに取り組んでいる最中


新旧の名建築や建築家を知る


ドリルの次は大学生の本分である調べることに焦点をあてた通称『名建築を語る』にグループで取り組みます。

例えば料理人を志す人が腕を磨きながら各地の様々な料理を食べ歩いて自身の料理に活かすように、建築の設計者を目指すみなさんは国内外、新旧の名建築や建築家について調べ、実際に空間を体験することが欠かせません。

今回は各グループに割り当てられた建築家にまつわる書籍を図書館に探しに行ってもらい、四六時中大学にいない通信の学習環境では、より一層図書館を使いこなすことが大切であることも実感してもらいました。図書館使うといいことありますよ。

今回はパソコンも持参していないので小学校の壁新聞制作のような切り貼り、手書きで取り組みましたが、芸大生らしく美しいレイアウトにもこだわって力作が揃いました。張り出した壁面が映えましたね。自分たちが調べたことをグループごとに発表しました。

全グループの作品を壁面に貼り出してお互いに閲覧



グループごとに調べたことを発表します



少しでも自宅学習のスタートを後押しできる2日間になっていると嬉しく思います。

 

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