環境デザイン学科

建築デザイン

ARCHITECTURAL DESIGN

思考する力、デザインする力を養い、
建築を通して未来の環境をつくる。

生活空間から公共空間まで、建築を構想しデザインする力を
実践的なカリキュラムで習得します。
それを支える手描きスケッチからプレゼンテーションまで、基礎的なスキルもしっかり学べます。

コースの特長

01 歴史的建造物から現代建築まで、建築の文化を体系的に学ぶ。

名作建築を題材に、時代背景、建築空間の特徴や設計思想、そして歴史的位置付けについて学びます。建築の普遍的な価値や魅力について、大きな時間の流れの中で考えます。

02 建築設計が主軸の実践的なカリキュラムで、デザインする力を養う。

身近な生活空間から社会的な影響が大きい公共建築まで、数多くの実践的な設計に取り組みます。その中で、建築設計の基礎的なスキルや表現方法をはじめ、思考する力、デザインする力を身につけていきます。

03 資格取得もバックアップ。数多くの建築士を輩出。

大学通信教育としては日本で初めて、一級建築士の受験資格を取得可能に。建築士として活躍している卒業生も多数います。

京都+スクーリングまたは東京+スクーリング、または京都のみ・東京のみのスクーリング受講で卒業可
  • ※オンラインでの開講数・定員数には限りがあります。
  • ※より着実に卒業への力をつけるには、対面とオンラインを適切に選択、受講することを推奨します。
  • ※テキスト科目の課題提出は郵送指定となることもあります。

得られる資格

建築士試験(一級・二級・木造)受験資格、技術検定(1級・2級、建築施工管理など)受験資格。諸条件あり。
詳しくはこちらをご確認ください。

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学習内容や学習の進め方、入学に関する疑問を解決!

学びの4つのステップ

STEP1

名建築の魅力を知り、
基礎的なスキルを習得。
「ドローイング」や「トレース」など、手を動かす作業を通して描写力や観察力を養いつつ、平面図形や立体造形に親しんでいきます。さらに、「模型」「図面」など、建築デザインを実践するうえで欠かせない基礎技術を習得。さまざまな名建築から学びを得るとともに、大学で学びつづける基礎体力をつけることからはじめましょう。

立体表現「模型基礎」 スクーリング科目例 / 立体表現「模型基礎」名建築の図面から建築模型を作成。建築デザインで必要な立体表現の技法を身につけます。

STEP2

空間を構成する手法を学び、
図面や模型で表現する。
「仕事場」「集合住宅」などを題材に、機能や単位空間、寸法、造形など、さまざまな切り口から住宅の設計に取り組み、その表現方法も学びます。空間を構成する手法を学びながら、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造などの建築構法や、屋根・床・壁・天井などのしくみについて基本知識を身につけます。

住宅設計2「構成・7層をもつワンルームの家」 テキスト科目例 / 住宅設計2「構成・7層をもつワンルームの家」立体造形から空間構成、そして建築設計への発展に着目して住宅の設計に取り組みます。

STEP3

多様な環境の読み方や、
プログラムの組み立て方を学ぶ。
「公共的な施設」や「場所」のリサーチを通して、多様な環境の読み方やプログラムの組み立て方を学びます。実際の建築空間を観察し、魅力を考察。そこから建築を取りまく都市状況や風景との関係、自然と人との共生についての理解を深め、建築と社会のつながりを考えます。

架構「大きな屋根のある小さな町の駅」 スクーリング科目例 / 架構「大きな屋根のある小さな町の駅」公共性のある大きな空間を支える架構に着目して小さな町の駅の設計に取り組み、意匠と構造が美しく統合された設計内容を図面や模型にまとめます。

STEP4

建築を通して
何が実現できるかを、
社会に発信する。
各自がそれぞれのテーマを設定し、これまで学んできた成果を作品として完成させます。教員や学生同士でディスカッションし、最終的なプレゼンテーション内容をパネルとweb形式で表現。個人や社会や自然との関わり方、すなわち公共性について考え、提案する力を養います。

「卒業制作作品ウェブポートフォリオ」 卒業制作 / 「卒業制作作品ウェブポートフォリオ」自然環境から都市まであらゆる環境について、建築を通して考え、提案する力を養います。「卒業制作」の内容を、インターネットを用いて発信可能な「ウェブポートフォリオ」としてまとめます。

入学~卒業までのステップ

4年間で学ぶことがら

1年間の学習ペース

【1年次入学】専門教育科目の1年間の履修スケジュール例

【3年次入学】専門教育科目の2年間の履修スケジュール例

学びの時間割

時間割

河島さん(3年次編入学)の単位修得例

1年目
43単位(T30/S13)
2年目
30単位(T18/S12)
  • Tテキスト科目
  • Sスクーリング科目

1日に確保できる学習時間が短いので、お風呂や家事の間も何か浮かんだらすぐメモ。夜の勉強時間に、図面などにアウトプットしていました。(図:在学時の1日/平日)

河島 葉流香
河島 葉流香
滋賀県在住
2020年度卒業

学費の目安

入学選考料 20,000円
入学金 30,000円
保険料 140円
授業料 327,000円 × 4年間 = 1,308,000円

卒業までの合計金額の目安(4年間)
1,646,140円~1,808,140円

入学選考料 20,000円
入学金 30,000円
保険料 140円
授業料 327,000円 × 2年間 = 654,000円

卒業までの合計金額の目安(2年間)
992,140円~1,064,140円

卒業後、通信制大学院 コミュニケーションデザイン領域で
学びを深めることもできます。

大学、短期大学、専門学校等をすでに卒業している方は、京都芸術大学通信教育部(大学)建築デザインコースに3年次編入学ができるため、最短2年間で専門分野の基礎を身に付けられます。大学入学から大学院修了まで、最短4年間で学ぶことができます。
また、通信教育部卒業生は大学院入学時に入学金10万円が免除されます。

  • 書類審査

    書類審査
    (大学等の卒業証明書など)

    最短2年

    3年次編入学の出願資格に
    該当しない方は最短4年(1年次入学)

    通信教育部
    建築デザインコース

  • 書類審査

    書類審査
    (指定提出物など)

    最短2年

    大学院
    コミュニケーションデザイン領域

  • 角帽

大学院 コミュニケーションデザイン領域

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学習内容や学習の進め方、入学に関する疑問を解決!

教員メッセージ

平野 章博 准教授

建築を通して思考する力、
デザインする力を養い、
未来の風景をつくろう。

平野 章博
HIRANO Akihiro
准教授

2002年名古屋大学工学部社会環境工学科卒業。2004年名古屋大学大学院環境学研究科修了。同年株式会社日建設計入社。刈谷市新庁舎、愛知県立芸術大学音楽学部校舎、ヤマハモーター・イノベーションセンターなどを担当。2016年領域横断型のデザインチームNAD(NIKKEN ACTIVITY DESIGN Lab.)に参画。ハードとソフトを繋ぐアクティビティデザインを主軸に、コンセプトデザインから建築デザイン・監理まで手掛ける。2021年LAMP Architects 主宰。2021年より現職。日事連建築賞、公共建築賞、日本建築学会作品選集、日本建築家協会優秀建築選、日本建築学会東海賞などを受賞。

ヤマハモーター・イノベーションセンター(撮影:車田 保)

ヤマハモーター・イノベーションセンター(撮影:車田 保)

このコースの特長とは?
建築を通して社会や環境を考える。
図面や模型で建築を考えて伝える基礎技術を学ぶことからはじまり、建築を通じてものごとの本質を捉える思考力、建築を取り巻くこれからの社会や環境についてデザインする力を養います。それを実現するために、自宅学習と対面授業をバランスよく組み合わせたカリキュラムを用意しており、エネルギー溢れる若手建築家から経験豊かな建築家まで、多様な講師陣が皆さんをサポートします。また、実際の建築や街を見にいくフィールドワーク、国内外で活躍する建築家による特別講義なども行なっています。建築士試験の受験資格を得られることはもちろん、卒業後に社会で活躍するためのバックアップも充実しています。
通信教育という点での配慮は?
横のつながりを持って学べる環境。
自宅学習での不安を取り除くために、大学内のSNSを活用してコミュニケーションできる環境を構築しました。また、学習に関して何でも相談できる「オープンゼミ」を開催したり、スクーリングに合わせて「履修に関する相談会」を実施したりして、学生同士、学生と教員がつながりを持って学べる環境を用意しています。スクーリング科目では、自宅で取り組む「事前課題」と併用して、週末2日間での集中開講にすることで、社会人の皆さんもスケジュール調整がしやすくしています。テキスト科目では、担当講師が科目内容を解説する動画教材も充実しており、皆さんが自宅で学習を進めやすい環境を整えています。
入学志望者へのメッセージを。
未来の風景をつくる。
「衣食住」と言われるように、建築は日常的な生活の中で誰もが身近に体験しているものです。大学で学問として学ぶ内容はもちろん、仕事や家庭を持つ社会人の皆さんがこれまで経験してきたそれぞれの分野と実生活での経験を活かすことができる領域です。大学で学ぶ建築の知識や技術、そして思考する力とデザインする力に、皆さんご自身の経験を掛け合わせることで、皆さん一人一人にしかできないオリジナルの建築をつくることができます。そして何よりも、世代や職業をこえた仲間の多様な価値観に触れる時間が、皆さんの貴重な財産になるはずです。一緒に未来の風景をつくっていきましょう。

小椋宏一

小椋 宏一
建築デザインコース
'21年度卒業 愛知県在住28歳勤務先:アウェア株式会社(愛知県名古屋市)

夢を追って

「いつだって、いまが一番若いと思ってやらなくちゃ」。

まったくの素人からプロの建築家をめざし、本学へ飛び込んだ小椋さん。その背中を押したのは、元の職場にいた先輩の言葉だった。得意な化学の分野に進学し、そのまま就職。「ようやく仕事に慣れてきたとき、ふと、10年後の自分を想像してしまったんです」。このままいけば、波乱もないが変化もない。「たとえ結果が保証されなくても、めいっぱい挑戦する10年にしようと」。ずっと胸に秘めていた、建築の世界への憧れ。「自分にできるのか不安でしたが、働きながら学べる通信制があると知って」。とにかく1年やってみて、だめなら諦めればいい。そう意を決して、本学の建築デザインコースへ。「どうせなら、理系の自分にない芸術の視点から学んでみたいと思いました」。すべてがゼロからのスタート。だからこそ素直に、コースの推奨どおりカリキュラムをすすめ、その巧みさに感心した。「授業と自宅学習を行き来することで、着実に知識や考え方が身につくんです」。もちろん、しっかり身につくぶん、やるべき課題も多い。「目標どおり2年で卒業できたのは、授業で知り合った仲間たちのおかげです」。世代も職業も多彩なクラスメイトは、それぞれの立場からリアルな意見をくれる「もうひとりの先生」だという。そんな仲間の紹介で、転職者の受け入れに積極的な建築設計事務所に就職を果たした。

「実践は、さらに学ぶことの連続ですが、とにかくいまは夢の入り口に立てた感謝を胸にがんばりたい」という小椋さん。「僕にどんな才能があるかはわからない。けれど、こうして周りに恵まれ、新たな人生を切り開けたのも、やりたいことをごまかさず、向き合う勇気を持てたから」「入学してからずっと、子どもの頃のワクワクがつづいている感じです」と語る眼差しは、まっすぐに夢の先へ向かっていた。

藤本英樹

藤本 英樹
建築デザインコース
'18年度卒業 兵庫県在住47歳

働きながら

「何十年ぶりだろう。こんな風に仕事ぬきで、純粋に何かを学ぶなんて」。多忙なIT業界で働きながら、再び学生になることを決めた藤本さん。学びとして「建築」にふれ、新鮮な喜びをかみしめていた。といっても、それはまだ入学して間もない頃のこと。「正直なところ、通信だから楽にこなせるものだろう、と甘く見ていたんです」。建築デザインの魅力に目覚めたきっかけは、仕事の気晴らしにと手にした一冊の作品集。「いつか小さな別荘を自分で設計できたら、などと妄想していたら、たまたま”通信で芸大“それも建築が学べると知って」。勢いよく飛び込んだのは良かったものの、学べば学ぶほど、建築というものの奥深さに圧倒されていった。

「たとえば窓の高さ、柱の位置など。図面の線をひとつ引くにも”なぜそこなのか、そのかたちなのか“、はっきりした意図がなくては。理由を聞かれて答えに詰まるようではダメなんです」。もちろん「好きだから」「美しいから」といった主観では済まされない。論理的に考えを構築し、相手に伝える力を磨けたことは、仕事にも役立っているという。「最大の難関だった卒業制作も、同じように生活を抱えてがんばる学友たちと声をかけあい、なんとか乗りきることができました」。

かくして、無事に学びを遂げた藤本さん。「人間と建築との関係性を、もっと自分のなかで掘り下げたい」と大学院へ。研究を深めながら、一級の建築士資格取得をめざしている。「いまの仕事にもやりがいを感じているので、すぐに転職を、と考えているわけではありません。ただ、これからの長い人生、ずっと自分なりの形で建築と関わっていけるようにと」。建築の豊かさを学んだからこそ、長い目線での付き合いを考えるようになった、という藤本さん。「やっとドアを開いたら、はるか向こうにまた次のドアが見える。すごい世界に入り込んでしまいました」と晴れやかに笑う。

地域のチカラ×建築デザイン=

谷涼香

谷 涼香
建築デザインコース(3年次編入学)
'19年度卒業 滋賀県在住28歳
谷涼香

[大学の思い出]
苦心した手描きの絵、先生の講評など、学びの足跡が詰まった手帳。「苦手な模型づくりを教わる代わりに、私が知っているPCソフトの使い方を教えたり。学友との学びあいにも支えられました」。

くらしを築く

「作品の精度もスケールも、皆さんに比べたら私なんて」という谷さん。建築のプロをはじめ、歯科医や薬剤師、消防士といった多忙な学友たちの、学ぶパワーに強く刺激されたという。「どこにいても何歳でも、やりたい気持ちに遅すぎることはない、と実感しましたね」。自分自身も、建築に興味がありながら「文系だから」と進学を断念。地域再生の道にすすんだものの、縁あって設計事務所で勤めることになり、建築への想いが再燃した。「入学当初は、苦手な手作業に落ち込むこともありましたが」。次第に、できないことに向き合い、できることを伸ばすよう、意識が変化していったという。「できないことに挑むのも、仕事では得られない貴重な機会ですから」。そして迎えた卒業制作。計画地に選んだのは、自らが地域の協力隊として移住した集落。「ただ格好いいだけじゃなく、地元の方が望むくらしを支えられる、そんな建築をつくれたら」。本コースで学んだ建築という手法を、地域の課題解決に役立てたいと考える谷さん。その心のなかには、どんな建物にも収まりきらない、大きな希望が育っている。

新しいキャリア×建築デザイン=

潮崎圭

潮崎 圭
建築デザインコース(3年次編入学)
'17年度卒業 愛知県在住33歳
潮崎圭

[大学の思い出]
人生で初めて、設計のアイデアをかたちにした方眼紙ノート。「何もわからなくても手を動かすことで、突破口が開けることを知りました。CADなどのPCソフトでは得られない感覚だと思います」。

自立する建築

「いろんな意味で、濃厚な2年間でした」。そう振り返るのは、まったくの初学者ながら、会社に勤めつつ最短での卒業を果した潮崎さん。「プライベートでまちづくりを学び、土地や建物にも詳しくなろうと入学。もとが文系なので、工学系よりも芸大に惹かれました」。まず驚いたのは、学生の多様さ。「設計やインテリアのプロも多く、素人の僕にとって〝第二の先生〞に。詳しい作業方法を気兼ねなく教われました」。もちろん、実際の先生から学んだことも数知れず。「とくに卒業制作では、テーマ設定からデザインまで徹底的に問いつめられて」。なぜここに建てるのか、この形なのか。悩んではつくり、を繰り返す。「先生方もこうした苦悩の連続なのか、とプロの厳しさを垣間見ました」。一方で、ひとつの課題に打ち込むほど、手も頭も動きやすく、成長する自分を感じた潮崎さん。「建築の学びは、まだ入口ですが…」まちづくりに大切な知識を深め、将来に活かせる道も模索中。「何より得られたのは、自分で考え、かたちにする力かも知れません」。より柔軟に、力強く、どんな場にも立ち向かえるように。

スキルアップ×建築デザイン=

森下清恵

森下 清恵
建築デザインコース(3年次編入学)
'16年度卒業 埼玉県在住43歳
森下清恵

[大学の思い出]〝架構〟のスクーリングで制作した模型。「計算された断面寸法で作るもので、先生いわく〝模型でできれば本当にできる〟と。現実になった姿を想像して楽しく仕上げました」。

人生設計、原寸大

「入学して1年目に、ちょうど待望の妊娠・出産をすることになり」。以降、怒濤の大学生活を送った森下さん。得られたものも大きかったという。「建築に対する考え方がガラッと変わり、見える世界も、できることも広がりました」。もともと実務経験があり、基礎学習と資格を求めて本学へ。初心者ではなかったが、模型づくりから空間の捉え方まで、一流のプロから身近に学べる授業は「そうなんだ!」の連続だった。「難解で苦手だった〝構造〞も、先生から名建築を例にわかりやすく教わると、面白く思えました」。また、実務でもつくらない1/30の大型模型で、リアリティのある空間づくりを追求。「本当に上手いカリキュラムで…テキスト課題を含め、自宅学習でも全く手が抜けないようになっているんです」と笑う。子どもが眠る夜明け前に作業し、夜は早く就寝するなどして最短卒業を達成。「念願の大学院にすすみ、今は住宅設計と資格試験に奮闘中です」。同じ子育て中の先生や学友にも励まされ、学びと育児の両方をやり遂げた森下さん。精魂込めれば模型も、夢も、必ず実現すると知っている。

音楽のある空間×建築デザイン=

阿部亜沙未

社会人になってから建築を志し、施設管理の仕事に就いてCADを習得。オペレーターとして設計事務所に入ったものの、知識のなさを実感し、入学を決心しました。卒業制作を通じて、音楽ホールや劇場といったパフォーマンスの場所をつくることに興味を持ち、具体的な落とし込みは未熟ながらも、パースを描いて「やりたいイメージ」を表現できました。自分がつくってみたい建築を見つけられたことは、受験資格より大きい出来事だったと感じています。現在は仕事をこなしつつ資格の勉強をすすめ、次のステップを模索中です。

阿部 亜沙未 '19年度卒業(3年次編入学)東京都在住 31歳

夢を決意へ×建築デザイン=

八木橋知弘

自分の家を建てたことで、設計の仕事に興味が。入学動機は資格取得でしたが、さまざまな授業を通して、建築家は「大きな責任を負う」そして「世の中を豊かにできる」と学べました。また、建築デザインを考えるうえで培った、多くの情報を処理しながら物事をロジカルに進める思考力は、いまの仕事にも活かせています。厳しいながらも「建築の楽しさ」を教わったことは、一級建築士をめざしている自分にとっての大きな原動力。この2年間を乗り越えたことで、「いつか」ではなく「必ず」建築家になる、と思えるようになりました。

八木橋 知弘 '19年度卒業(3年次編入学)栃木県在住 33歳

実務と思考×建築デザイン=

比嘉勇一郎

設計事務所に勤めながらも専門学習の経験がなく、働きながら本格的に基礎から学ぼうと本コースへ。仕事では、法規やコスト、構造を第一に考えていましたが、制約に縛られすぎない課題計画を通して、柔軟な考え方ができるようになりました。また、計画した建築がどのように機能していくか、という社会的意味を考えることで、「建築を通して人が社会とどう結ばれるか」を考える力が身につきました。卒業制作で先生から、「価値観を押し付けないように」と言われたことも、物事をさまざまな方向から見る姿勢のもとになっています。

比嘉 勇一郎 '19年度卒業(3年次編入学)沖縄県在住 24歳

電気技術士×建築デザイン=

青山有

青山 有
建築デザインコース(3年次編入学)
'12年度卒業 東京都在住37歳
青山有

東京だけで学びを終え、卒業式で初めて京都のキャンパスへ。「みんなで着物を着て、いい卒業旅行になりました。今でも同窓会などで集まってます!」

ゼロからの建築

「本当に、なんて贅沢な学びだったか」。本学を卒業後、2級建築士資格を取得。建築設計事務所への転職まで果たした青山さんは、当時を振り返る。ひとりひとりの学びを見守り、気さくに悩みも聞いてくれたのは、建築雑誌にも載る一流の建築家や気鋭の若手建築家の先生たち。「雲の上だった建築の世界が身近に思えて、素人だった私でも、実務をめざしてみよう!という勇気をもらえました」。一方、その貴重な教えを吸収しきれなかった後悔もよみがえる。「最初は、テキスト課題とスクーリングを並行ですすめていなくて。何もわからずスクーリングを受けていたのがもったいない」。2年目からはテキスト課題などで事前に学んでいくと、授業の気づきや充実度が倍増したという。「建築の魅力も難しさもじっくり体得。だからこそ、自分に合う職場を選べました」。長年つづけた電気技術士から転職し、今の建築事務所に勤め始めて1年半、いよいよ来年は1級建築士資格に挑戦。「がんばります、2級の試験勉強も 〝卒業制作ほど悩むのが辛くないね〞と、級友同士で言いあってました」と笑う青山さん。ゼロから築いた建築の道を、一生の仕事として拓いていく。

卒業生の声

資料請求

学習内容や学習の進め方、入学に関する疑問を解決!

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