入学選考料 | 20,000円 |
---|---|
入学金 | 30,000円 |
保険料 | 140円 |
授業料 | 327,000円 × 4年間 = 1,308,000円 |
卒業までの合計金額の目安(4年間) |
入学選考料 | 20,000円 |
---|---|
入学金 | 30,000円 |
保険料 | 140円 |
授業料 | 327,000円 × 2年間 = 654,000円 |
卒業までの合計金額の目安(2年間) |
環境デザイン学科
ARCHITECTURAL DESIGN
生活空間から公共空間まで、建築を構想しデザインする力を
実践的なカリキュラムで習得します。
それを支える手描きスケッチからプレゼンテーションまで、基礎的なスキルもしっかり学べます。
名作建築を題材に、時代背景、建築空間の特徴や設計思想、そして歴史的位置付けについて学びます。建築の普遍的な価値や魅力について、大きな時間の流れの中で考えます。
身近な生活空間から社会的な影響が大きい公共建築まで、数多くの実践的な設計に取り組みます。その中で、建築設計の基礎的なスキルや表現方法をはじめ、思考する力、デザインする力を身につけていきます。
大学通信教育としては日本で初めて、一級建築士の受験資格を取得可能に。建築士として活躍している卒業生も多数います。
得られる資格
建築士試験(一級・二級・木造)受験資格、技術検定(1級・2級、建築施工管理など)受験資格。諸条件あり。
詳しくはこちらをご確認ください。
入学選考料 | 20,000円 |
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入学金 | 30,000円 |
保険料 | 140円 |
授業料 | 327,000円 × 4年間 = 1,308,000円 |
卒業までの合計金額の目安(4年間) |
入学選考料 | 20,000円 |
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入学金 | 30,000円 |
保険料 | 140円 |
授業料 | 327,000円 × 2年間 = 654,000円 |
卒業までの合計金額の目安(2年間) |
大学、短期大学、専門学校等をすでに卒業している方は、京都芸術大学通信教育部(大学)建築デザインコースに3年次編入学ができるため、最短2年間で専門分野の基礎を身に付けられます。大学入学から大学院修了まで、最短4年間で学ぶことができます。
また、通信教育部卒業生は大学院入学時に入学金10万円が免除されます。
書類審査
(大学等の卒業証明書など)
最短2年
3年次編入学の出願資格に
該当しない方は最短4年(1年次入学)
通信教育部
建築デザインコース
書類審査
(指定提出物など)
最短2年
大学院
コミュニケーションデザイン領域
「いつだって、いまが一番若いと思ってやらなくちゃ」。
まったくの素人からプロの建築家をめざし、本学へ飛び込んだ小椋さん。その背中を押したのは、元の職場にいた先輩の言葉だった。得意な化学の分野に進学し、そのまま就職。「ようやく仕事に慣れてきたとき、ふと、10年後の自分を想像してしまったんです」。このままいけば、波乱もないが変化もない。「たとえ結果が保証されなくても、めいっぱい挑戦する10年にしようと」。ずっと胸に秘めていた、建築の世界への憧れ。「自分にできるのか不安でしたが、働きながら学べる通信制があると知って」。とにかく1年やってみて、だめなら諦めればいい。そう意を決して、本学の建築デザインコースへ。「どうせなら、理系の自分にない芸術の視点から学んでみたいと思いました」。すべてがゼロからのスタート。だからこそ素直に、コースの推奨どおりカリキュラムをすすめ、その巧みさに感心した。「授業と自宅学習を行き来することで、着実に知識や考え方が身につくんです」。もちろん、しっかり身につくぶん、やるべき課題も多い。「目標どおり2年で卒業できたのは、授業で知り合った仲間たちのおかげです」。世代も職業も多彩なクラスメイトは、それぞれの立場からリアルな意見をくれる「もうひとりの先生」だという。そんな仲間の紹介で、転職者の受け入れに積極的な建築設計事務所に就職を果たした。
「実践は、さらに学ぶことの連続ですが、とにかくいまは夢の入り口に立てた感謝を胸にがんばりたい」という小椋さん。「僕にどんな才能があるかはわからない。けれど、こうして周りに恵まれ、新たな人生を切り開けたのも、やりたいことをごまかさず、向き合う勇気を持てたから」「入学してからずっと、子どもの頃のワクワクがつづいている感じです」と語る眼差しは、まっすぐに夢の先へ向かっていた。
「何十年ぶりだろう。こんな風に仕事ぬきで、純粋に何かを学ぶなんて」。多忙なIT業界で働きながら、再び学生になることを決めた藤本さん。学びとして「建築」にふれ、新鮮な喜びをかみしめていた。といっても、それはまだ入学して間もない頃のこと。「正直なところ、通信だから楽にこなせるものだろう、と甘く見ていたんです」。建築デザインの魅力に目覚めたきっかけは、仕事の気晴らしにと手にした一冊の作品集。「いつか小さな別荘を自分で設計できたら、などと妄想していたら、たまたま”通信で芸大“それも建築が学べると知って」。勢いよく飛び込んだのは良かったものの、学べば学ぶほど、建築というものの奥深さに圧倒されていった。
「たとえば窓の高さ、柱の位置など。図面の線をひとつ引くにも”なぜそこなのか、そのかたちなのか“、はっきりした意図がなくては。理由を聞かれて答えに詰まるようではダメなんです」。もちろん「好きだから」「美しいから」といった主観では済まされない。論理的に考えを構築し、相手に伝える力を磨けたことは、仕事にも役立っているという。「最大の難関だった卒業制作も、同じように生活を抱えてがんばる学友たちと声をかけあい、なんとか乗りきることができました」。
かくして、無事に学びを遂げた藤本さん。「人間と建築との関係性を、もっと自分のなかで掘り下げたい」と大学院へ。研究を深めながら、一級の建築士資格取得をめざしている。「いまの仕事にもやりがいを感じているので、すぐに転職を、と考えているわけではありません。ただ、これからの長い人生、ずっと自分なりの形で建築と関わっていけるようにと」。建築の豊かさを学んだからこそ、長い目線での付き合いを考えるようになった、という藤本さん。「やっとドアを開いたら、はるか向こうにまた次のドアが見える。すごい世界に入り込んでしまいました」と晴れやかに笑う。
[大学の思い出]
苦心した手描きの絵、先生の講評など、学びの足跡が詰まった手帳。「苦手な模型づくりを教わる代わりに、私が知っているPCソフトの使い方を教えたり。学友との学びあいにも支えられました」。
「作品の精度もスケールも、皆さんに比べたら私なんて」という谷さん。建築のプロをはじめ、歯科医や薬剤師、消防士といった多忙な学友たちの、学ぶパワーに強く刺激されたという。「どこにいても何歳でも、やりたい気持ちに遅すぎることはない、と実感しましたね」。自分自身も、建築に興味がありながら「文系だから」と進学を断念。地域再生の道にすすんだものの、縁あって設計事務所で勤めることになり、建築への想いが再燃した。「入学当初は、苦手な手作業に落ち込むこともありましたが」。次第に、できないことに向き合い、できることを伸ばすよう、意識が変化していったという。「できないことに挑むのも、仕事では得られない貴重な機会ですから」。そして迎えた卒業制作。計画地に選んだのは、自らが地域の協力隊として移住した集落。「ただ格好いいだけじゃなく、地元の方が望むくらしを支えられる、そんな建築をつくれたら」。本コースで学んだ建築という手法を、地域の課題解決に役立てたいと考える谷さん。その心のなかには、どんな建物にも収まりきらない、大きな希望が育っている。
[大学の思い出]
人生で初めて、設計のアイデアをかたちにした方眼紙ノート。「何もわからなくても手を動かすことで、突破口が開けることを知りました。CADなどのPCソフトでは得られない感覚だと思います」。
「いろんな意味で、濃厚な2年間でした」。そう振り返るのは、まったくの初学者ながら、会社に勤めつつ最短での卒業を果した潮崎さん。「プライベートでまちづくりを学び、土地や建物にも詳しくなろうと入学。もとが文系なので、工学系よりも芸大に惹かれました」。まず驚いたのは、学生の多様さ。「設計やインテリアのプロも多く、素人の僕にとって〝第二の先生〞に。詳しい作業方法を気兼ねなく教われました」。もちろん、実際の先生から学んだことも数知れず。「とくに卒業制作では、テーマ設定からデザインまで徹底的に問いつめられて」。なぜここに建てるのか、この形なのか。悩んではつくり、を繰り返す。「先生方もこうした苦悩の連続なのか、とプロの厳しさを垣間見ました」。一方で、ひとつの課題に打ち込むほど、手も頭も動きやすく、成長する自分を感じた潮崎さん。「建築の学びは、まだ入口ですが…」まちづくりに大切な知識を深め、将来に活かせる道も模索中。「何より得られたのは、自分で考え、かたちにする力かも知れません」。より柔軟に、力強く、どんな場にも立ち向かえるように。
[大学の思い出]〝架構〟のスクーリングで制作した模型。「計算された断面寸法で作るもので、先生いわく〝模型でできれば本当にできる〟と。現実になった姿を想像して楽しく仕上げました」。
「入学して1年目に、ちょうど待望の妊娠・出産をすることになり」。以降、怒濤の大学生活を送った森下さん。得られたものも大きかったという。「建築に対する考え方がガラッと変わり、見える世界も、できることも広がりました」。もともと実務経験があり、基礎学習と資格を求めて本学へ。初心者ではなかったが、模型づくりから空間の捉え方まで、一流のプロから身近に学べる授業は「そうなんだ!」の連続だった。「難解で苦手だった〝構造〞も、先生から名建築を例にわかりやすく教わると、面白く思えました」。また、実務でもつくらない1/30の大型模型で、リアリティのある空間づくりを追求。「本当に上手いカリキュラムで…テキスト課題を含め、自宅学習でも全く手が抜けないようになっているんです」と笑う。子どもが眠る夜明け前に作業し、夜は早く就寝するなどして最短卒業を達成。「念願の大学院にすすみ、今は住宅設計と資格試験に奮闘中です」。同じ子育て中の先生や学友にも励まされ、学びと育児の両方をやり遂げた森下さん。精魂込めれば模型も、夢も、必ず実現すると知っている。
社会人になってから建築を志し、施設管理の仕事に就いてCADを習得。オペレーターとして設計事務所に入ったものの、知識のなさを実感し、入学を決心しました。卒業制作を通じて、音楽ホールや劇場といったパフォーマンスの場所をつくることに興味を持ち、具体的な落とし込みは未熟ながらも、パースを描いて「やりたいイメージ」を表現できました。自分がつくってみたい建築を見つけられたことは、受験資格より大きい出来事だったと感じています。現在は仕事をこなしつつ資格の勉強をすすめ、次のステップを模索中です。
阿部 亜沙未 '19年度卒業(3年次編入学)東京都在住 31歳
自分の家を建てたことで、設計の仕事に興味が。入学動機は資格取得でしたが、さまざまな授業を通して、建築家は「大きな責任を負う」そして「世の中を豊かにできる」と学べました。また、建築デザインを考えるうえで培った、多くの情報を処理しながら物事をロジカルに進める思考力は、いまの仕事にも活かせています。厳しいながらも「建築の楽しさ」を教わったことは、一級建築士をめざしている自分にとっての大きな原動力。この2年間を乗り越えたことで、「いつか」ではなく「必ず」建築家になる、と思えるようになりました。
八木橋 知弘 '19年度卒業(3年次編入学)栃木県在住 33歳
設計事務所に勤めながらも専門学習の経験がなく、働きながら本格的に基礎から学ぼうと本コースへ。仕事では、法規やコスト、構造を第一に考えていましたが、制約に縛られすぎない課題計画を通して、柔軟な考え方ができるようになりました。また、計画した建築がどのように機能していくか、という社会的意味を考えることで、「建築を通して人が社会とどう結ばれるか」を考える力が身につきました。卒業制作で先生から、「価値観を押し付けないように」と言われたことも、物事をさまざまな方向から見る姿勢のもとになっています。
比嘉 勇一郎 '19年度卒業(3年次編入学)沖縄県在住 24歳
東京だけで学びを終え、卒業式で初めて京都のキャンパスへ。「みんなで着物を着て、いい卒業旅行になりました。今でも同窓会などで集まってます!」
「本当に、なんて贅沢な学びだったか」。本学を卒業後、2級建築士資格を取得。建築設計事務所への転職まで果たした青山さんは、当時を振り返る。ひとりひとりの学びを見守り、気さくに悩みも聞いてくれたのは、建築雑誌にも載る一流の建築家や気鋭の若手建築家の先生たち。「雲の上だった建築の世界が身近に思えて、素人だった私でも、実務をめざしてみよう!という勇気をもらえました」。一方、その貴重な教えを吸収しきれなかった後悔もよみがえる。「最初は、テキスト課題とスクーリングを並行ですすめていなくて。何もわからずスクーリングを受けていたのがもったいない」。2年目からはテキスト課題などで事前に学んでいくと、授業の気づきや充実度が倍増したという。「建築の魅力も難しさもじっくり体得。だからこそ、自分に合う職場を選べました」。長年つづけた電気技術士から転職し、今の建築事務所に勤め始めて1年半、いよいよ来年は1級建築士資格に挑戦。「がんばります、2級の試験勉強も 〝卒業制作ほど悩むのが辛くないね〞と、級友同士で言いあってました」と笑う青山さん。ゼロから築いた建築の道を、一生の仕事として拓いていく。