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日本画コース

2022年06月01日

【日本画コース】通信日本画コースの教員紹介 ー松生歩 編ー

こんにちは。日本画コースの山本雄教です。
今回より3回に渡り、日本画コースの先生方三人をご紹介させていただきます!

これから入学をお考えの方はもちろんのこと、在学生の方も、先生方ご自身についてのお話しを聞く機会はなかなか無かったりするのではないでしょうか。
作品やコメント、インタビュー動画などを通して、先生方の様々な一面をご覧いただければと思います!

それでは、まずは松生歩先生から↓


松生歩|MATSUIKE Ayumi


【プロフィール】
1981年、京都美術展大賞受賞。1982年、京都市立芸術大学日本画科卒業。1983年、山種美術館大賞展大賞受賞。1984年、京都市立芸術大学大学院修了。1987年、大阪市より咲くやこの花賞受賞。同年、京都市芸術新人賞受賞。1990年、菅楯彦大賞展大賞受賞。1995年、京都府文化賞奨励賞受賞。無所属。個展を中心に発表を重ねている。生命の根源についての考察を基とし、自作の詩や物語の中でテーマを掘り下げ、日本画の作品とからめての展示を常とする。宮沢賢治の童話をもとにした仕事も多い。

【作品紹介】

「浴後」 1982年 50号F



永遠の一瞬を描きたいと思いました。
グラスの氷、かげろう、咲く花、少女、それぞれの美の一瞬の交叉を画面に とどめたいと思いました。
一瞬をつかめたら永遠を手にしたのと同じだという意味の、禅の言葉に惹か れていました。

 

「午後の慈光」 1983年 100号F



私にはある不思議な体験があり、それ以来、存在物は全て何ものかに愛され迎えられ 生かされているとしか 思えなくなっていました。
この作品はその体験の時に出会った形のない存在に向かっての片便りとして、感謝の気持ちを描いたものです。

 

「初夏の朝 本郷の村で」 1984年 150号



奈良の大宇陀町、阿騎野の風景です。
祖父が幼少期を過ごした地でもあり、祖父が亡くなる直前の病床に、描きあがったばかりの作品の写真を持って行って見せたら、涙を流して喜んでくれました。
この場所には道路ができ、もうこの景色は見ることができません。

 

「胸の奥に」 1988年 20号F



私たちは見えない何かに生かされている。

全ての存在の奥の奥には、心をも越えた、何か存在の核のようなものが等しくあり、それを通じて全ての存在は繋がっている。

そう思うたび、自然と感謝の思いが湧きあがってきます。



「気配」 2005年 50号F



奈良県桜井の山の辺の道近くの池です。 うっそうとした暗がりから、時を超えて何かが現れそうな気配にとらわれました。 非日常の世界はどこにでも口を開けて誰かを待っているのかもしれません。 聖なる静けさはいつも制作の理想です。

 

【Youtube:インタビュー動画「いのちの物語」】



こちらは大学のYouTubeチャンネルにアップされているインタビューです。先生が漫画家を志されていた頃や、写生についての想いなどを話されています。
先生の作品やお話しを聞いてみると、何を大切にされて日本画コースのスクーリングや課題を考えられているかも見えてくるような気がします!

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