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書画コース

2022年06月28日

【書画コース】スクーリング科目「書画Ⅰ-1(篆書法・隷書法)」のご紹介

みなさんこんにちは。書画研究室の前川です。
この春に新設された書画コースでは、スクーリング科目(以下、S科目)のうち、春期に開講されている「書画Ⅰ-1 (篆書法・隷書法)」と「書画Ⅰ-2(構図と空間)」の最終課題の提出が終わりました。

前回の書画コースのブログではS科目の中間講評を取り上げましたが、
本日は、その中でも「書画Ⅰ-1(篆書法・隷書法)」の詳しい内容を紹介していきたいと思います!

🔗書画コース詳細ページ(大学HP)


◎どうやって学ぶの?


ここでは、本コースでの学び方をご紹介します。

まずは、オンライン上にアップされているシラバスを確認します。シラバスには、どんなことを学ぶのか、どういうスケジュールで行われるのか、どんな準備が必要なのか、どうやって課題を提出するのか、などを記載しているので、細部までしっかりと読むことが大事です。

次に、導入動画を視聴します。導入動画では、篆書体・隷書体の概要や筆づかいのポイント、各古典の特徴などを詳しく学べます。テキストも併せて参照すると、より理解が深まります。

導入動画



 

導入動画を見終ったら、いよいよ実践です!動画やテキストで理解したつもりでも、いざ書いてみると上手くいかない…そんなこともあるかと思います。導入動画は何度でも見返せますので、先生の筆づかいや字形の特徴など、しっかり学びましょう。学んだあとは、課題の初回提出です。

初回提出をすると、次は中間講評です。この詳細は、前回のブログで詳しく取り上げておりますので、こちらもご覧ください。

【書画コース】書画コース一期生の学びがスタート!


中間講評では、全体講評や提出物の添削、意見交換、質疑応答などを行います。自分1人で書いていると、行き詰ってしまうこともあります。ここでは、自分の提出した作品だけでなく、他の受講生の作品も見ながら講評が聞けるので、客観的に自分の作品を見つめ直すチャンスです!
中間講評は後日動画もアップされますので、日程が合わない方でも自分の都合のよい時間に学ぶことができます。

中間講評の後は、いよいよ最終提出です!初回提出後の講評や中間講評を参考にしながら書き進めて、提出します。提出すると、後日評価が返ってきますので、ドキドキしながら待ちましょう…!

◎どんな古典を学ぶの?


ここでは、「書画Ⅰ-1( 篆書法・隷書法)」で学ぶ古典について紹介します。

「古典」とは、古人の優れた書のことをいいます。古典には、肉筆だけではなく、石などに刻されたものや金属に鋳込まれたものなども含まれます。そして、古典を見て、これをお手本としながら書くことを「臨書」といいます。

春期の「書画I-1( 篆書法・隷書法)」では、篆書は「散氏盤」、呉昌碩「臨石鼓文」など計6種類、隷書は「虎渓山前漢簡」、「曹全碑」など計4種類を扱っています。この中から、好きな課題を選んで、計8点(8枚)提出します。いくつもの古典を選んで臨書するも良し、1つの古典に絞って徹底的に臨書するも良し、自分の学びたいものを学習します。

「散氏盤」は、西周晩期に作られた青銅器で、扁平で右下がりの字形が特徴です。一方、呉昌碩「臨石鼓文」は清代に制作されました。戦国時代の秦で作られた「石鼓文」を清代の書家・呉昌碩が臨書したもので、旁を偏よりも高くして、右下がりの横画でバランスを取ったりなど、呉昌碩独自の書法で書かれています。

このように、それぞれの古典に特徴があります。各古典の特徴や歴史を、導入動画やテキストで学びながら、臨書します。

「書画I-1」指定テキスト
「書 伝統と現代1
(はじめて学ぶ芸術の教科書)」


◎「書画」を一緒に学べるメリットは?


書画コースでは、「書」と「水墨画」を同時に学びます。「書」と「水墨画」を一緒に学ぶことは、実は色々なメリットがあるのです。

例えば、「書画I-1 ( 篆書法・隷書法)」を学ぶと、篆書と隷書の筆法が身につきます。こうした線の書き方は、水墨画にも応用できます。
また、「書画Ⅰ-2 (構図と空間)」で学ぶ疎密や余白に対する感覚は、書を書くときにも役立ちます。

このように、相互的な学習を意識することで、それぞれに対する理解が深化していくのです。

今回はS科目「書画Ⅰ-1 篆書法・隷書法」を詳しく紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
書画コースで何をどうやって学ぶのか、イメージが湧いてきたでしょうか?

書画コース特設サイトでは、カリキュラムや動画教材の一部を公開しておりますので、こちらもぜひご覧ください。




🔗書画コース詳細ページ(大学HP)

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