文化コンテンツ創造学科

書画

INK BRUSH PAINTING AND CALLIGRAPHY

初学者でも本格的に取り組める
書と水墨画の完全オンライン学習。

中国から日本へと伝わってきた「書画」の歴史をひもとき、
これまで培われてきた伝統を基軸として、自身の作品表現へとつなげます。

コースの特長

01 一流の書家・水墨画家が講師に。

書・水墨画それぞれの道を一途に歩み続ける教員出演の専用教材で、知識と技術を惜しみなく伝授。篆書法・隷書法など多様な書法から、書とデザイン、現代アートとしての書画にいたるまで、網羅的、体系的に学びます。
《講師一覧》
天野一夫、遠藤昌弘、河内利治、桐生眞輔、杭迫柏樹、塩見貴彦、宮村弦、李庚

02 「書」と「水墨画」を同時に学ぶ。

文化を探求する理論系の科目と、書画の技術を体得する実践的な科目の両輪で学び、東洋の叡智に根ざした美への意識を高め、創造的に高い表現力を有した人材を育成します。

02 初学者も取り組みやすい教材。

本学オリジナルのテキストと運筆の細やかな動きまで把握できる高品質な映像教材を用意。スクーリング科目ではオンデマンド動画に加えてライブ配信による講評も行い、双方向性のある学びを実現します。

Webだけのスクーリングで卒業可

学びのステップ

STEP1

書画を表現するための基礎を学ぶ。
書画の古典にふれながら、筆法、墨法、余白の美など、その芸術としての特性について理解していきます。東洋の美を形成してきた書画芸術論の学習や、古典作品の臨書、臨写の体験を通して、理論とともに実践的な学習を進めます。

【書】

「行書法・草書法 書画Ⅱー1」
古典の名品を通して、書体に応じて異なる筆遣いの違いや、それぞれの書体、文字造形上に見る美の工夫や、特長について学んでいきます。

【水墨画】

「構図と空間 書画Ⅰー2」
水墨画では画面の「対」となる関係、さらには「余白」を意識し、筆墨表現の中で東洋的な構図と空間の特性を学びます。

STEP2

専門の領域に対する理解を深め、実践のなかで表現技法を身につける。
基礎的な技法習得を重ねながら、創作へのステップを学びます。多くの古典表現には表面的な造形だけでなく作品全体を流れる雰囲気があります。そこから各自が新たなイメージを導き出し、表現力を高めていきます。

【書】

「書と絵画 書画Ⅳー1」
伝統的な美意識を大切にした創作の経験を経て、現代的、領域横断的な表現へ向けて制作を体験していきます。

【水墨画】

「画法2 書画演習Ⅱー2」
水墨画を代表する画題の臨写に取り組みながら造形と筆墨の特性を知り、さらには作品に込められた画意を学びます。

(左)心を整えて深く古典と向き合う。
(右)作品の形式と筆墨の特性を学ぶ。

STEP3

研究テーマを定め、自身の興味のもとに表現の可能性を探る。
書と画から選択し、専門、専攻に分かれて研究を進めます。これまでの学習を基に、さらに表現を深めていく段階となります。自身にとっての表現の核となる部分を見つけ、その作品化へ向けて制作を試みていきます。

【書】

「書とデザイン 書画Ⅴー1」
書の美が表現できる場所はいたるところにあります。書の表現の拡張、および深めていくことを目的として、研究を進めていきます。

【水墨画】

「抽象表現 書画Ⅴー3」
伝統的な形式に固執せず、抽象表現では「観る」感覚に加えて「聞く」感覚を大切にします。自分のイメージを手がかりに墨と色による韻律を探究します。

STEP4

自身にとっての美とは何か、表現とは何かを考えながら、それを形にしていく。
これまで習得してきた「表現技法」に「新たな視野」が加わることで、自身の作品は大きな発展を遂げる可能性が生じます。これまで意識しなかった表現としての要素、領域にも目を向け、自身の専門性を深めながら、卒業へ向けて作品を制作していきます。

【卒業制作】

これまでの学びの集大成として、卒業制作に取り組みます。ギャラリーを借りて個展や、有志を募ってグループ展をするのも良い方法です。

専攻・専門性に沿った卒業制作書画コースは3年次より、「書」と「画」から専攻を選択します。書を専攻する学生は、「伝統的表現」、「デザイン的表現」、「美術的表現」の3つの選択肢の中から卒業制作を行います。水墨画を専攻する学生は「抽象表現」、「水墨表現と現代性」を履修した後、卒業制作へと向かいます。

入学~卒業までのステップ

4年間で学ぶことがら

書画コース専門教育スクーリング科目 学習の流れ

学習の流れ

1年間の学習ペース

【1年次入学】専門教育科目の1年間の履修スケジュール例

【3年次入学】専門教育科目の2年間の履修スケジュール例

学費の目安

入学選考料 20,000円
入学金 30,000円
保険料 140円
授業料 355,000円 × 4年間 = 1,420,000円

卒業までの合計⾦額(4年間)
1,470,140円

  • ※1年次入学生で卒業まで標準的な履修をした場合、総合教育科目のテキスト代は合計35,000円程度です。総合教育科目のテキストは電子テキストでも学習していただけますが紙の書籍として市販されているものがほとんどです。書店で購入したり、図書館等で借りて学習していただくことも可能です。
  • ※書画コースは任意でスクーリング科目の受講が可能です(必修ではありません)。スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。
入学選考料 20,000円
入学金 30,000円
保険料 140円
授業料 355,000円 × 2年間 = 710,000円

卒業までの合計⾦額(2年間)
760,140円

  • ※書画コースは任意でスクーリング科目の受講が可能です(必修ではありません)。スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。

教員メッセージ

塩見貴彦准教授

「書」と「画」を通じて心と対話し、
筆墨で新たな未来を創造しましょう。

塩見 貴彦
SHIOMI Takahiko
准教授

画家。翠雨楼主人。1999年二松学舎大学文学部中国文学科卒業。2000年中国政府奨学金を得て中国美術学院に留学。2008年同大学院中国画山水学科修士課程修了。2009年ASIACREATIVE ART EXHIBITION 奨励賞(国立新美術館)。2011年第20回「都々良会」展 特別大賞(京都市美術館)。2018年第2回ASIAN ART BIENNIAL銅賞(香港)。

「翠雨」(2020年)

「翠雨」(2020年)

このコースでは何を学べますか?
書画を古典から体系的に学ぶことができる。
本コースは完全遠隔指導による通信教育部美術科の新課程です。通学不要のオンラインプラットフォーム「airU」で、いつでも、どこでも学ぶことができます。そして初学者でも学びやすいオリジナルテキスト、動画映像教材を積極的に活用することで、限られた時間の中でも、必要な部分を反復して学習することができます。さらに遠隔指導ではライブでの合評会などを取り入れて、一方通行ではなく、皆さんとお互いに心が通じ合える学習環境を整えています。
どんな人に学んでもらいたいですか?
見ること、感じること、表現することから書画の楽しさを知る。
書画コースでは、墨文化の中心となる「書」と「水墨画」を同時に学ぶことができます。まずは伝統的な書法、画法をひもときながら、古典をどのように理解するのかを基礎から学びます。基礎から応用、そして発展につながる学びのプロセスを大切にすることで「書画」独自の形式美の中に自分の心を少しずつ解放できるようになります。こうして両方を学んだ後に、自分の深めたい表現を選択し、専門的な研究へと向かいます。研究においては、「伝統」を重んじることに満足するのではなく、書画表現を通して常に新たな発想と創造力を探究できる人材を育成します。
入学志望者へのメッセージを。
見えるものだけではなく見えないものをイメージする柔軟な心を持つ。
「墨」は数千年という歴史の中で多くの人を魅了してきました。ものの見方は一つではなく、さまざまな可能性を秘めています。これから墨を深く理解するためには、書画表現と真摯に向き合い多くの経験を積むことです。そのためには効率よく最短距離を進むのではなく、時には立ち止まり、寄り道する心のゆとりが必要になってきます。自分と向き合う時間、それは他人の評価ではなく自己への挑戦です。さあ、機は熟しました。新たなカリキュラムのもと、唯一無二の書画世界を創造していきましょう!
卒業生の声
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