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通信制大学院

2022年12月02日

【体験談】通信制大学院に通って良かったことやスケジュール管理の方法を聞きました!



完全オンライン課程の通信制大学院 学際デザイン研究領域で学んだ学生の皆さんに、学びのすすめ方、本領域で得られたこと、仕事や実生活に活きた経験などについて、率直な声を伺いました。
通信制大学院「学際デザイン研究領域」とは?

これからの社会に必要な思考力を養う大学院


今、社会が求めるのは、社会の課題を解决し、人類の新たな価値を創り出す「創造的な思考能力」です。ビジネスの世界でもデザインや芸術的感性が重視されつつありますが、方法論を知るだけでは不十分です。個々の芸術に対する理解を深め、洗練された創造的思考を養い、新しい価値やビジョンを示すためにも、社会と芸術との新たな関係から探る必要があります。本領域では、流行のように扱われるデザイン思考やリーダーシップ教育とは一線を画し、自らのヴィジョンの確立をふまえて社会に提案するために、徹底したグループワーク(共創)によるカリキュラムを設計しています。短期のセミナー等で得られる性急なスキルアップではなく、地道な探求と考察の積み重ねによって得られる「体得」を目指します。

通信制大学院 学際デザイン研究領域 紹介ページ

学際デザイン研究領域 学生の声

―本領域の学びで得られていることや良かったことは?


バックグラウンドの違う学友との「共創」で生まれる気づき


私は悪い言い方をしちゃうと、敷かれたレールを見つけてきれいに美しく歩いてきた感じの人生だったんです。別にそれに疑問もなかったし、楽しく過ごしていたんですけど、この領域って自分との対話の時間も、人との対話の時間もすごく多いし、その両輪を回していく中でこれまで気づいてなかった、あるいは見て見ぬふりをしていた自分の中の本当の自分というか、そういったものが見えてきました
年代やバックグラウンドが違う方と議論をしていく中で、「そういう考え方もあるんだ」とか、例えば職場や大学といった、今までのコミュニティだったら、こういう議論の進み方や展開にならないだろうなと感じる経験もたくさんさせていただいて。
それによって結果的に、見える世界が変わったなっていうのをすごく感じます。世の中が立体的に見えるようになったっていうか、今までボーっと歩いているただの通勤路でいろんなことに気づいてきたりとか、普通に1日ただ過ごして帰って寝るだけなのに、今までと全く同じ時間を同じ場所で過ごしているのに、新しいアイデアが思いついたりっていうのは、やっぱり自分と他の人と対話をし続けて、真剣にやってきた結果かなぁというのは思ってます。
(Kさん:会社員、女性)

グループでの協働研究が個人研究にも活きてくる


出願の際は個人の研究計画を提出し入学後はグループで学習するのですが、正直私も入学前は違和感というか疑問がありました。
入学後の今、野村ゼミに所属し、ある都市の文化資産をまとめたものを作っています。そこでの個別の各論のテーマだったりアプローチが、私は中小企業経営者なので中小企業という切り口での提案になっていますし、金融系のバックボーンを持たれている方は金融面での提案が出ていますし、建築系のバックボーンの方はやっぱり建築と都市計画、現役の大学教授の方は産学連携、あるいは編集者の方ですと、その地域の資産をどういうふうに見せていくかとか、それから他の教育関係の方だと地元の中高生をどういうふうに巻き込んでいくかといった、それぞれ自分の課題意識のアプローチが滲み出てきます。
そしてその滲み出るものが混ざり合っていくので、個人の課題や目的意識がグループだと活かせないということではなくて、それぞれが集まることで化学反応が起きるというような感じかなぁと思っております。
(Mさん:会社経営、男性)

―具体的な学びのスケジュールや仕事・プライベートとの両立は?


周りに宣言して学ぶ時間をつくる


仕事をしている時間と学ぶ時間という意味では、学友のみんなでグループワークの時間を決めているのでそれまで働いて、そこからは集中してグループワークをしてというような感じで分けたり、私は土日休みの仕事をしているので、土日の間にレポートをやったりしています。
また、夫に「ここはレポートの提出日です」っていうのを言って、「ここからは私は家事ができません」みたいな感じで宣言をして任せるとか、前広に言うようにしています。いきなり「明日だよ」とか「今日はできないよ」と言うと困るので。学生同士のコミュニケーションも、家庭内のコミュニケーションも、とっても大事だと思うので、事前に共有にカレンダーに<レポート週間>と赤い字で入れてみたりして、伝えていました。
(Kさん:会社員、女性)

大学院生になって、ご縁があって入れた以上、時間は自分で作っていくものだと思うんですよね。「レポートを書く」のと「仕事の会議が入る」というのは、なんら変わりはないわけで、大学院の予定は予め開示してくれているので、予定を入れていけば絶対両立できると思います。私は小学生の息子がいるんですけど、土曜日の夜になると、毎週私(お母さん)はオンラインでゼミに参加しているんですよね。このようにオンラインでグループディスカッションをしている間に、誰かのパートナーがふと通るとか顔を出すとか、そんなの当たり前。みんな生活があって仕事があって、忙しいことも認めたうえでやりくりしているからこそ、両立は絶対なんとかなると思う。そこはなんとかする、したいっていう人が大学院に入ってくるべきだと思うし、それは絶対なんとかなる。あとは、みんなが同じであるっていうことを意識して、協力っていうか、やっぱり大学院生であるっていうことを楽しむために、みんなが同じだっていうふうに捉えていれば絶対なんとかなりますよ。
(Sさん:会社員、女性)

仕事と学びは「両立」ではなく、「シナジー」するもの


私は朝に時間を確保するっていうのがこの2年続いています。30分でも1時間でも。レポート提出前はもう少し多く時間を作るという生活習慣にしていて。予め生活習慣の中でブロックしていくというのが大事かなぁと思います。
あとは私も子育てがある中で、家族の理解には恵まれているなぁと思います。苦しいんですけど「お父さん、楽しいことをやっているんだよ」っていう空気を出すのも大事かなぁと思っていて。それってやっぱり家族の理解にも繋がるし、何のためにやっているのかということですね。影響を受けて妻もこの夏、大学院受験して行くようになりました。両立と考えるとちょっと苦しくなっちゃうのかなと。
それから、生活や仕事で得た経験とか見方やアプローチは、大学院側に持っていった時には独自のアプローチになることもあるので、トレードオフ的な両立じゃなくて、両方がシナジーしていくというか、そういう捉え方をしたほうが気持ちは楽なのかなぁというふうにも思います。
(Mさん:会社経営、男性)

僕はあんまり学びと仕事と生活の線を引いてない人間なので、自分の人生の全部一部だと捉えているので、あんまり気にしていないですね。「両立」と思っていない。「時間を作らなきゃいけない」や「~ねばならない」ではなくて、全部やりたいからやっているという意識です。
(Hさん:音楽プロデューサー、男性)

―学友の方とどのようにコミュニケーションをとっていますか?


お互いに譲り合い、尊重しながら学ぶ


私のグループはHさんと私とM2(大学院2年生)になってすぐにご出産された新米ママと、お子さんが2人いらっしゃるパパと、Webデザイナーの女性っていう5人でやり取りをしています。ご家庭・職種もバラバラですし、まず時間を確保するのが大変。
みんな仕事や子供の行事などがあるので、お互いに譲り合いながら、一番忙しい人に必ず合わせるというのを徹底しています。私のグループは始まってこの1年、必ず5人集まれるように調整をしています。そうすると必然的に平日夜10時から12時とか、盛り上がっちゃうと深夜1時とかになることもあります。
自分で決めてコミットしているから、辛いとか言ってられないので時間を割く!みたいな。お互いの覚悟で成り立っているところがあります。
(Kさん:会社員、女性)

―どんな方におすすめですか?


自らが「主体的に協働する」という姿勢が大切


与えられる場じゃなくて、「自分もこのコミュニティの一員だ」っていう主体性を持って、「コミュニティに対して影響力を働きかける」っていう意識が必要ですね。「自分自身はどういう影響を与えられるのか」を問われていると言うと厳しい言い方ですけども、みんな意識していますし、それがあるから協働でいろいろやってくのが面白いっていう、そんな感じですね。
(Mさん:会社経営、男性)

―仕事や実生活に活きたエピソードは?


学友との対話で新しいアイデアや企画が生まれる


仕事に関して言うと、今自分の会社で他業種とのコラボレーションのプロジェクトを進めていまして、その時に伝統産業側からどういうものが提供できるんだっていうものが明瞭になったっていうのが、自分の仕事の幅を広げることになるなぁと思ってます。
実は今回一緒にいるHさんと一緒にプロジェクトをやっているんですけども、Hさんには音楽とかクリエイター側、私が伝統産業側でコラボをして、トークセッションなんかもさせていただいて、そういう意味で、そこで新製品のアイデアみたいなのも出ましたしね。
(Mさん:会社経営、男性)

入学を検討されている方へのメッセージ


今までに経験したことがないような苦しみみたいなのは当然あります。見たくない、見なくても一生過ごせたかもしれないような自分ともちゃんと向き合わなきゃいけないっていうところや、今までに会ったこともないようなバックグラウンドの人たちとゼロから対話でなにかモノを創り上げていくこととか。ただそこを越えていくとやっぱりすごく得られるものが大きくて。
見える世界が変わるみたいな、何十年生きてきても経験したことのないようなことがこの2年間でうわぁって起きていたりもするので、そこを前提として腹をくくって「やるぞっ!」っていうふうに決めていただいて。その「やるぞっ!」っていう思いがあって来ていただいたら、きっとすごく自分にとって意味がある、一生忘れられない2年間になるんじゃないかなっていうふうに思います。
(Kさん:会社員、女性)

万人におすすめできるかというとそうじゃないなっていうのは、正直思います。おすすめできる人にはおすすめできるという感じで。では、どういう人におすすめするかっていうと、自分の価値観を変えたい人かなぁって思いますね。スキルを教えてくれる大学院ではないので、デザインだとかそういうことでスキルの習得を求めている方であれば、もっとそういうことに特化されたところに行ったほうがいいのかなって。
経営者として他の社会人大学院の授業も受けているんですけど、そことはちょっと雰囲気が違う。即座にビジネスに役に立つもの、スキルとして役に立つものを教えてくれるところでは決してない。教員になにかを教えてもらうんじゃなくて、自分の研究したいこと、突き詰めたいこと、自分が課題に感じていることがあって、それをどういうふうに深めていきたい、社会の課題を解決したい、変えていきたいんだっていうことに対して、この大学院の教授陣であったり、あるいは学びであったり、同期であったりっていうリソースを使うんだっていう、そういう感覚の方のほうがおすすめできるし、得られるものが大きいんじゃないかなぁと思っています。
(Mさん:会社経営、男性)

「デザインの勉強したことないんですけど」とか「○○だから大丈夫ですか?」って質問をもらったりするんですけど、「○○だから大丈夫ですか?」っていうことで何か躊躇している方がもしいらっしゃれば、それは大丈夫ですよって伝えたいです。
大学院にいる間の2年間ってほんとあっという間なんですよね。2年後なんてすぐ見えるから、どうなっていたいかとか、何を持ってたいかとか、ちょっと想像して2年後を見たいっていう人は出願したほうがいいと思うかな。学びたい、研究したいっていう気持ちがあれば大丈夫だと思います。
(Sさん:会社員、女性)

入学説明会「在学生トーク」を聞いた方の感想


現役の皆様の生の声がとても刺激的で、チャレンジしたい!と強く背中を押されました。

大学院の説明会で、M2の院生が生の声を自由に発言していただけたことが心に響きました。
事務的な伝達が多い情報のみの入学説明会とは真逆の京都芸術大学大学院らしい印象を受けました。益々、進学したくなりました。

実際の院生の皆様の声を聴くことができ、貴院での学びの様子や雰囲気をよりリアルに知ることができて大変勉強になりました。皆さんお忙しい中、大変楽しそうに学ばれている(学びのハードさを楽しまれている)様子が伺えて、とても感銘を受けました。

ネットだけなので仲間や先生との関わりを心配しておりましたが、院生の方が魅力的で協働意識が高いことに驚きました。

貴学は、真の意味で、主体的に自由に学ぶ場を提供くださることが大変よく理解できました。残念ながら、最近の大半の大学(もはや大学院も)は、教員の指示通りに学ばされるような状況になっていると思います。したがって、貴学のお取り組みは大変価値のあるだろうと感じました。

先輩方からの「自分でこれ以上アイディアが出ないくらい考えた後からが(真の)スタートである」というメッセージが印象に残りました。それは個で始まり、異業種出身から成るグループ仲間から得る財産と感じます。二年後の自分を想像しながら、研究計画を立て、出願に備えたいと思います。

(2021年11月20日開催、学際デザイン研究領域入学説明会「在学生トーク」より抜粋)
▼通信制大学院の説明会情報はこちら!



 

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