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芸術教養学科

2022年10月24日

【芸術教養学科】秋の卒業式

昨年9月の「芸術教養学科の秋」という記事でも書いたのですが、秋は芸術教養学科にとって少々特別な季節なのです。というのは、芸術教養学科には、他の学科やコースにはない「秋入学」「秋卒業」があるからなのです。

今年の秋に本学科を巣立った学生は83名。年を追うごとに増えてきています。通信教育部の、それも完全遠隔の芸術教養学科ですから、対面の証書授与には必ずしも来ていただく必要はないのですが、30名の方が1010日の秋の卒業式に来てくださいました。

実際に顔を合わせて話をすると、感慨深いものがあります。完全遠隔なのでこれまでレポートでしかお会いしたことがなかった方もいるのですが、そうした方が突然姿かたちをもって現前するのは新鮮です。それは卒業生のほうも同じでしょう。レポートの講評文を書いていたのは、こういう先生だったのか、という「やっぱり」と「びっくり」が混ざり合ったような気持ちだったようです。そんな気分が会場を行ったり来たりしていました。

この卒業式の前に何人かの卒業生と話して驚いたことがありました。今回の卒業研究レポートは、骨子がはっきりし資料も充実した優れたものが多かったのですが、そこには学生同士の切磋琢磨があったらしいのです。

もともと芸術教養学科では、学生間のピア・ラーニングを重視し、共に学び合うための仕組みや仕掛けを用意してきました。学生のためのSNSairUコミュニティ」もその一つです。今回の卒業研究にあたっては、学生有志が自主的にこのSNSの中に学習室をつくり、その中でのディスカッションを通じて卒業研究レポートを磨き上げ完成度を高めていったということでした。

開設10年を迎える芸術教養学科ですが、学生自身の手によって、新しいページが書き加えられたように思いました。

この日ある学生と話していて、こんな話が出ました。「私は卒業研究の添削講評を下村先生からいただきましたが、入学したばかりの頃の「芸術教養入門」の添削講評も先生だったんですよ」。それまで私の頭の中は、卒業研究を中心とした学生生活終盤の日々のことでほぼ占められていました。卒業生たちと一緒にいるのは卒業式前後の短い時間のように感じていたのです。しかしこの言葉を聞いてその思いは溶けて消えてしまいました。学生たちが入学してこれまで過ごしてきた濃密な学びの時間と自分自身との関わりが、実感を伴って迫ってきたからです。



京都芸術大学の通信教育部のカリキュラムは、社会人を含む多様な学生にとっての「学びやすさ」を考えて常にアップデートされています。この「秋入学」「秋卒業」も、思い立った時に学び始められるという学びやすさへの気持ちのあらわれなのです。けれどもここにあるのは学びやすさだけではありません。
密度の高い、充実した学びの日々と、それを共にする人々がいるのです。

次の出願時期は春になりますが、これから入学説明会や一日体験入学などの機会もあります。是非門を覗いてみてください。

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