【写真コース】授業紹介「ポートフォリオの作り方」

こんにちは、写真コース外苑キャンパス（東京）で業務担当をしております寺田健人です。朝夕はずいぶんと涼しくなり、秋の訪れを感じる毎日でございますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

京都芸術大学通信教育課程ではオンラインの授業も開講されていますが、写真コースでは10月〜11月にかけてスクーリング（通学）の授業がたくさんあり、外苑キャンパスが久しぶりに賑わっていました。今回のブログでは、先日行われた写真コースの授業「ポートフォリオ」の様子をお伝えしたいと思います。

皆さんは、ポートフォリオと聞くとどのようなものを思い浮かべますか？デザイン系のお仕事を経験されている方ですと、これまでやってきた仕事をまとめたファイルを思い出すのではないでしょうか。GoogleやYouTubeで「ポートフォリオ」と検索するとポートフォリオの作り方が出てきますが、これらは主に商品やデザインのプレゼンのための資料のような紹介になっています。

では、写真におけるポートフォリオとはどのようなものなのでしょうか。

「ポートフォリオ」の授業では写真におけるポートフォリオの作り方、ページごとの写真のレイアウトの仕方、タイトルの組み方などを二日間で学びます。

授業ではまず写真集や作家のポートフォリオがどのように作られているのかを、レイアウトの観点から見ていきます。写真は作品集をみんなで閲覧している様子です。





次に、事前に作ってきた写真をもとにどのようなレイアウトで構成するかを講師からマンツーマンでアドバイスをもらいます。今回は主に以下の3点を意識して制作してもらいました。

1.  シンプルな構成で写真を活かす。


2.  文字情報は少なく。コンセプト文は３行程度。


3.  キャプション情報（サイズや素材など）の情報が必要かどうか吟味する。

もちろん作家によってポートフォリオの作り方は異なりますので一概には言えませんが、写真が文字に負けてはいけませんし、文字が写真より前に出てしまうと写真を活かしたポートフォリオとしては不十分なものになってしまいます。

シンプルな構成で、コンセプト文で写真を説明しすぎず、かつキャプション情報なども吟味することで鑑賞者が写真に集中できるレイアウトを完成させてもらうことを目指しました。これはベーシックなことであり、写真をプレゼンテーションする方法としてとても重要なことです。

相談の後は、各自でレイアウトを組みます。授業中はPhotoshopを使用しレイアウトをしました。

写真コースに興味がありこのブログを見てくださっている方の中には、「写真、カメラは好きだけど編集ソフトやパソコンが難しそうだな」と感じている人もいるのではないでしょうか。大丈夫です！

Photoshopの使い方に関しては講師が一つ一つ丁寧に説明しますので、Photoshopを使ったことがない方でも安心して受講できます。写真はレイアウトを編集したり、写真を選んでいる様子です。



編集が終わったら講評です。講評は一人あたりの持ち時間5分で、制作したポートフォリオについての説明や、講師からのコメントをもらいます。自分の作品を見てもらうことも大切ですが、他の方の講評を聞くことでより多くの学びが得られると私は考えています。

一人で作っていては得られなかったレイアウトや、タイトルの選び方、中には上手くいっていない例もありますがそれらも含めてスクーリングの2日間で得られる情報は非常に濃いものになっていると思います。

講評後は学生同士で作ったポートフォリオについての意見交換！和気藹々とした雰囲気で写真について話し合えるとても良い時間です。



今回は、写真コースの授業「ポートフォリオ」についてご紹介しました。

通信教育課程の写真コースの良いところは様々な年齢の様々なバックグラウンドを持った方が集まっていることです。プロの写真家として作品を出していきたい、写真の仕事に大学での学びを活かしたい、家族や友人の写真を綺麗に撮りたいなど、目的も様々。一つの目標だけではないからこそ多様な写真表現を授業ごとに見ることができるので講師としても勉強になる毎日です。

 

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