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2022年12月09日
【ランドスケープデザインコース】對中剛大氏 特別講義「風景のデザイン」―環境からお皿まで―
ランドスケープデザインコース業務担当非常勤教員の片木です。
10月1日(土)京都キャンパスでは、ランドスケープデザインコース第2回特別講義が行われました。本講義では、ランドスケープを軸足として多彩な業態でご活躍される、對中剛大氏をお迎えし「風景のデザイン―環境からお皿まで―」というお題で講義頂きました。当日は、教室とオンラインのハイブリット型で授業が行われ57名の学生の参加がありました。
🔗ランドスケープデザインコース| 学科・コース紹介

對中氏は成安造形芸術大学にて建築を学び、建築設計事務所勤務を経て、株式会社E-DESIGNに転職。E- DESIGNではランドスケープやまちづくりに携われ、2012年にピクニックコーディネータ―として活動をスタート、その後独立され、料理家としても活動を開始されます。現在は、ランドスケープデザイナー・ピクニックコーディネータ―として「タイナカ_オフィス」の代表を、料理家としては「山のテーブル」の主宰としてご活躍されています。
▼タイナカ_オフィス
https://www.tainakaoffice.com/
講義では、沢山の美しい写真から食と農の楽しさが伝わる独自の世界観がとても印象的でした。

ひと、もの、こと×ピクニックという食を介した集いの体験から関係をつくるランドスケープデザインへ
樹々の木漏れ日、苔むした石積み、野鳥のさえずり、によって食卓という空間を演出し、目の前には、自然から頂いた食べ物が色鮮やかにお皿に盛りつけられる。
「壊されるものは作りたくない。」という對中氏の言葉の裏に、紹介された写真や映像から「美」を追求する拘りを感じました。

次第に對中氏の世界観に惹きこまれていきます。
對中氏が植栽計画をプロデュースをされたGOOD NATURE STATIONでは「人にも、自然にも、いいものを」というコンセプトのもと、フロアごとに特徴ある緑により非日常体験の演出をコーディネートされておられます。建築インテリアという自然光が入りにくい条件で自然と人工物をうまく馴染ませる方法など、技術的な手法も含めて丁寧にレクチャーくださいました。

「GULIGULI GARDEN」では、ものづくりをきっかけとした集いの場をテーマとし、庭園管理を行う職人さんがお客さんと関わりをもつ「グリグリみどりの教室」といった「関係をつくる」デザインにも携われています。

「山のテーブル」では、南山城村の童仙房地区という山間地域で、廃校になった保育園を活用して「お茶の間」をテーマとしたものづくり、まちづくりを実施。ジビエや伝統食など、地域の食材を活かしながら、對中氏自ら料理人として地域の自然風景をお皿に表現し、県外の人に地域を伝える活動をされています。
童仙房地区は、宇治茶の中でも最も薫り高いお茶で有名な産地、その茶畑には、防虫効果を期待したカキノキがところどころに植栽され、柿を使った柿渋の伝統工芸が受け継がれていた歴史があったそうです。そういった地域資源によって循環される伝統工芸文化、暮らしの価値を丁寧に読み解き、伝えていくプレイヤーとしての情熱を感じることができました。

對中氏は、レクチャーの最後に「場所をつくる、使いこなす、食で人をつなげることで、屋外空間が日常的に人に愛され、街がにぎわう、そのような風景をつくりたい」と仰っていました。
對中氏の目指すランドスケープのトータルプロデュースこそ、これからのランドスケープデザイナーに求められる職能だと思います。皆さんも是非、日常に潜むランドスケープの世界を覗いてみてください。
🔗詳細・申込|教員から直接話が聞ける!オンライン入学説明会

ランドスケープデザインコースは12/17(土)13:30~よりオンライン入学説明会を開催します。
入学説明会は12月~3月まで毎月開催します。最新情報は上記説明会ページをご確認ください。
🔗ランドスケープデザインコース| 学科・コース紹介
10月1日(土)京都キャンパスでは、ランドスケープデザインコース第2回特別講義が行われました。本講義では、ランドスケープを軸足として多彩な業態でご活躍される、對中剛大氏をお迎えし「風景のデザイン―環境からお皿まで―」というお題で講義頂きました。当日は、教室とオンラインのハイブリット型で授業が行われ57名の学生の参加がありました。
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對中氏は成安造形芸術大学にて建築を学び、建築設計事務所勤務を経て、株式会社E-DESIGNに転職。E- DESIGNではランドスケープやまちづくりに携われ、2012年にピクニックコーディネータ―として活動をスタート、その後独立され、料理家としても活動を開始されます。現在は、ランドスケープデザイナー・ピクニックコーディネータ―として「タイナカ_オフィス」の代表を、料理家としては「山のテーブル」の主宰としてご活躍されています。
▼タイナカ_オフィス
https://www.tainakaoffice.com/
講義では、沢山の美しい写真から食と農の楽しさが伝わる独自の世界観がとても印象的でした。

ひと、もの、こと×ピクニックという食を介した集いの体験から関係をつくるランドスケープデザインへ
樹々の木漏れ日、苔むした石積み、野鳥のさえずり、によって食卓という空間を演出し、目の前には、自然から頂いた食べ物が色鮮やかにお皿に盛りつけられる。
「壊されるものは作りたくない。」という對中氏の言葉の裏に、紹介された写真や映像から「美」を追求する拘りを感じました。

次第に對中氏の世界観に惹きこまれていきます。
對中氏が植栽計画をプロデュースをされたGOOD NATURE STATIONでは「人にも、自然にも、いいものを」というコンセプトのもと、フロアごとに特徴ある緑により非日常体験の演出をコーディネートされておられます。建築インテリアという自然光が入りにくい条件で自然と人工物をうまく馴染ませる方法など、技術的な手法も含めて丁寧にレクチャーくださいました。

「GULIGULI GARDEN」では、ものづくりをきっかけとした集いの場をテーマとし、庭園管理を行う職人さんがお客さんと関わりをもつ「グリグリみどりの教室」といった「関係をつくる」デザインにも携われています。

「山のテーブル」では、南山城村の童仙房地区という山間地域で、廃校になった保育園を活用して「お茶の間」をテーマとしたものづくり、まちづくりを実施。ジビエや伝統食など、地域の食材を活かしながら、對中氏自ら料理人として地域の自然風景をお皿に表現し、県外の人に地域を伝える活動をされています。
童仙房地区は、宇治茶の中でも最も薫り高いお茶で有名な産地、その茶畑には、防虫効果を期待したカキノキがところどころに植栽され、柿を使った柿渋の伝統工芸が受け継がれていた歴史があったそうです。そういった地域資源によって循環される伝統工芸文化、暮らしの価値を丁寧に読み解き、伝えていくプレイヤーとしての情熱を感じることができました。

對中氏は、レクチャーの最後に「場所をつくる、使いこなす、食で人をつなげることで、屋外空間が日常的に人に愛され、街がにぎわう、そのような風景をつくりたい」と仰っていました。
對中氏の目指すランドスケープのトータルプロデュースこそ、これからのランドスケープデザイナーに求められる職能だと思います。皆さんも是非、日常に潜むランドスケープの世界を覗いてみてください。
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ランドスケープデザインコースは12/17(土)13:30~よりオンライン入学説明会を開催します。
入学説明会は12月~3月まで毎月開催します。最新情報は上記説明会ページをご確認ください。
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