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空間演出デザインコース

2022年12月13日

【空間演出デザインコース】待望の信楽エクスカーション!

みなさんこんにちは。空間デザインコースの桐畑です。早いもので、もう師走。メリークリスマスして年越しそばを食べたら新年です。みなさん、やり残したことはないでしょうか。
我々がやり残したといえば、研究室主催のエクスカーション。実際に現地を訪れ、その地での体験や講師の方との意見交換で見聞を広げます。コロナ禍の影響もあり久々の、対面開催です!

大きなタヌキ前で待ち合わせ



開催地は、陶磁器で有名な滋賀県『信楽町』。信楽焼と聞いてパッと思い浮かばなくても、タヌキがとっくりをぶら下げた置物なら見かけたことのある人も多いのではないでしょうか。JR線を乗り継いで、信楽高原鐵道に揺られること30分弱。信楽駅に到着すると大きなタヌキが出迎えてくれます。あいにくの雨模様でしたが、参加者一同揃って出発です。駅近くの信楽焼ミュージアムと商店街を経て、窯元が立ち並ぶエリアへ。駅前ののんびりした風情が一変し、登り窯やアトリエが立ち並ぶまちなみ。雨のせいか、紅葉した山の麓から立ち上ぼる濃い霧が神秘的であり、ものづくりのまち、職人のまちなのだと改めて意識します。

工房内で制作過程の説明を聞き入る参加者の方々



長い坂を登った先にあるあるのが、窯元『文五郎窯』さんの工房とアトリエ。工房主の奥田文悟さん・章さんご兄弟から陶器の製作過程や作品を紹介していただきました。作品が生まれる現場で、さらに作家さん本人からお話を聞かせていただける機会は、たいへんぜいたくです。現地開催の醍醐味を味わいます。実は、敷地内に併設されているギャラリー兼ショップ『文五郎倉庫』は空デ研究室の上田先生が手がけられた空間なんです。上田先生は、信楽町のまちづくりのサポートも。学外で活躍する先生のお仕事ぶりを知る機会にもなりましたね。

奥に見える竹林が借景になる『文五郎倉庫』



施設内はアトリエ兼ショップになっています



続いて伺ったのは、デザイナーの福山淳さん。福山さんは、信楽出身、神戸でお勤めのあとUターン。ここでは古着ショップを経営する傍ら、地域の人と一緒になってまちづくりに取り組まれています。たとえば、地元信楽中学校と連携した「中学生カンパニー」では、信楽の地場産業と地域への誇りを、子供たちにも培ってもらいたいとの思いから地元企業とも連携した作品制作に取り組んでおられます。デザイナー・ディレクターとして、世代や組織の垣根を越えたまちをめざしています。今回は、そこに至る経緯や今後の活動の目標などをご説明いただき、学生からの質問にも資料を用いて丁寧に答えていただきました。

今回ご自身の活動について講義をしていただいた福山淳先生(写真中央)



講義はzoomでも聴講が可能



ひとことにまちづくりといっても、地域の個性や抱える困りごとなどは地域の数だけあります。だからこそ、それぞれが目指すゴールとなれば千差万別であり、ゴールに至るプロセスもまた同様です。福山さんのお話からは、地域に寄り添って活動する人々の挑戦する姿と情熱を感じました。はじめは小さな活動からだったとしても、その気持ちが地域を動かす大きな力につながるのですね。今回、お世話になった信楽のみなさん、3日後には新しいお店がオープンするという忙しい時にもかかわらず講義をお引き受けいただいた福山さん、ありがとうございました。参加者それぞれが、その活動を自身に投影し、今後のデザインの幅が広がる学びとなりました。再び訪問したくなる、すてきな『信楽エクスカーション』でした。

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入学説明会は12月~3月まで毎月開催します。最新情報は上記説明会ページをご確認ください。

 

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