デザイン科

空間演出デザイン

SPATIAL DESIGN

生活空間をデザインする力で、新しいライフスタイルを創出。

インテリアから生活雑貨まで、未来のライフスタイルを形づくるデザイン・プロデュース力を実践的カリキュラムで習得。
さまざまな領域で自らの提案を社会に発信できる人材を育成します。

コースの特長

01 「おもてなし」をカタチにする。

「もてなす」という行為を追求し、一時的な流行に左右されない、まだ見ぬ豊かな生活空間の創造をめざします。

02 インテリアを主軸に、領域横断的デザインを学ぶ。

インテリアデザインをはじめ、生活雑貨のデザイン、ブランディングまで、複数の科目から自由に選択。領域を横断した学びで、生活空間をデザインする力と、それを社会に提案するプロデュース力を身につけます。

03 資格取得もバックアップ。

卒業後へ向けて、二級建築士や商業施設士、インテリアプランナーなどの空間設計に関わる各種資格取得をバックアップ。卒業後はインテリア系、企画・プロデュース系、制作系など多方面で活躍できます。

京都+スクーリングまたは東京+スクーリング、またはオンラインのみのスクーリング受講で卒業可
  • ※遠隔のみで卒業の場合、受講日程が限定されることがあります。
  • ※テキスト科目の課題提出は郵送指定となることもあります。

取得できる資格について、詳しくはこちらをご確認ください。

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学習内容や学習の進め方、入学に関する疑問を解決!

学びの4つのステップ

STEP1

生活空間をデザインするための基礎を学ぶ。
「表現力を身につける科目」「観察力や洞察力を高める科目」「論理性を獲得する科目」「実験的な挑戦を行う科目」という4つの領域から、多角的にデザインの基礎を学習。具体的には、製図法、模型制作、デジタル表現、造形表現の基礎について学びます。

「モデル・メイキング」 スクーリング科目例 / 「モデル・メイキング」空間や立体物の表現に必要となる模型制作の道具や材料の使い方、模型の作り方を基礎から学習します。

STEP2

専門知識や技術を習得し、
企画力・構想力を養う。
ひきつづき4つの領域で、一歩進めた空間デザインの基礎を習得します。「空間」や「演出」についての知識を深めつつ、空間演出デザインに大切な「おもてなしのこころ」とは何かを問い、追求していきます。

空間構想「すまいのリノベーション」 テキスト科目例 / 空間構想「すまいのリノベーション」クライアントから「すまいのリノベーション」の依頼を受けたと仮定し、ライフスタイルや要望を読み解いて、理想のデザインを提案します。

STEP3

デザインの引き出しを増やし、
新しい視点の獲得をめざす。
インテリアデザインから生活雑貨のデザインまで、複数の科目の中から自由に選択し、専門性を高めるとともに、領域横断的な柔軟性を獲得します。自身のめざす方向にあわせて選択し、新たな気づきを得てください。

選択授業 スクーリング科目例 / 「すまいの空間構想」「ショップデザイン」「ライティングデザイン」「エキシビションデザイン」「伝統とプロダクトデザイン」「コンテンポラリー・ジュエリー」「コンパクトデザイン」「あかりのデザイン」「デザインマネジメント」「空間体験のデザイン」10科目の中から6つ選択し、専門性を高めていきます。

STEP4

自らのデザインの視線をテーマに探求し、卒業制作として社会に「新しい価値」を発信する。
学びの集大成、および卒業後の活動へのスタート地点として、卒業制作に取り組みます。各自の考える「新しい価値」を、思考力や表現力を駆使して、社会に向けて発信します。

卒業制作 スクーリング、テキスト科目例 / 卒業制作「おもてなし」を自身で解釈し、テーマ設定した卒業制作に取り組み、企画や内容をプレゼンテーションのかたちにまとめて展覧会も演出します。

入学~卒業までのステップ

4年間で学ぶことがら

1年間の学習ペース

【1年次入学】専門教育科目の1年間の履修スケジュール例

【3年次入学】専門教育科目の2年間の履修スケジュール例

学びの時間割

時間割

桐畑さん(3年次編入学)の単位修得例

1年目
40単位(T28/S12)
2年目
32単位(T20/S12)
  • Tテキスト科目
  • Sスクーリング科目

とにかく課題に取り組む時間を習慣づけ。しっかりコンセプトを発表できるよう考えながら作業し、すすまないときは作品集を見て意欲アップ!(図:在学時の1日/平日)

桐畑 淳
桐畑 淳
滋賀県在住
2015年度卒業

学費の目安

入学選考料・入学金・保険料 50,140円
授業料 323,000円 × 4年間 = 1,292,000円
スクーリング受講料 312,000円~480,000円

卒業までの合計金額の目安(4年間)
1,654,140円~1,822,140円

  • ※スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。
入学選考料・入学金・保険料 50,140円
授業料 323,000円 × 2年間 = 646,000円
スクーリング受講料 312,000円~384,000円

卒業までの合計金額の目安(2年間)
1,008,140円~1,080,140円

  • ※スクーリング受講料は、科目の種類や開講場所によって料金が異なります。

卒業後、通信制大学院 コミュニケーションデザイン領域/
美術・工芸領域 工芸デザイン分野で
学びを深めることもできます。

大学、短期大学、専門学校等をすでに卒業している方は、京都芸術大学通信教育部(大学)空間演出デザインコースに3年次編入学ができるため、最短2年間で専門分野の基礎を身に付けられます。大学入学から大学院修了まで、最短4年間で学ぶことができます。
また、通信教育部卒業生は大学院入学時に入学金10万円が免除されます。

  • 書類審査

    書類審査
    (大学等の卒業証明書など)

    最短2年

    3年次編入学の出願資格に
    該当しない方は最短4年(1年次入学)

    通信教育部
    空間演出デザインコース

  • 書類審査

    書類審査
    (指定提出物など)

    最短2年

    大学院
    コミュニケーションデザイン領域/
    美術・工芸領域 工芸デザイン分野

  • 角帽

大学院 コミュニケーションデザイン領域

大学院 美術・工芸領域 工芸デザイン分野

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学習内容や学習の進め方、入学に関する疑問を解決!

教員メッセージ

上田 篤教授

身のまわりを心地よくする工夫も、
じつは「空間演出デザイン」です。

上田 篤
UEDA Atsushi
教授

大阪府岸和田市出身。だんじり囃子を聞きながら成長し大学入学とともに上洛。京都工芸繊維大学大学院を修了後、就職先で建築設計からマーケティングまで勢いで担当した後、勢い余って独立。2005年、京都芸術大学教員となり現在に至る。空間の企画及びデザインを主戦場とするが、元サッカー日本代表監督オシム氏の提唱するポリバレントな人間を目指し精進を続ける。普段は通信教育部のありとあらゆるところで奮闘中。

「開かれたアトリエ」(亀岡市庁舎レストランの改修)(2021年)

「開かれたアトリエ」(亀岡市庁舎レストランの改修)(2021年)

このコースでは何を学べますか?
人と空間のつながりを五感で考える。
身近な日常の生活空間から非日常的な演出空間まで、いまよりちょっといい空間を生み出すことをスタートに、まだ見ぬ豊かな生活空間の創造をめざします。空間も演出も人がいてはじめて成立するものですから、「おもてなし」の気持ちが重要。人の喜びにつながらなければデザインの意味がありません。そのため、人と人、人と空間のつながりを、五感を駆使して丁寧に考えていきます。具体的には、身体を取り巻く空間をデザインする「インテリアデザイン」、身体と空間の間に介在するモノをデザインする「生活デザイン」など、生活空間をトータルにデザインすることを学習。現代社会の諸問題にも自らの五感を駆使して柔軟に対応し、問題解決できるデザイン力をつけてもらいます。また、身につけた力を広く社会で発揮できるよう、2級建築士やインテリアプランナー、商業施設士などエキスパートとしての資格取得も支援しています。
通信教育という点での配慮は?
Web活用でライブ感のある学習を。
教員との間はもちろん、学生同士でも顔の見える教育を心がけています。北は北海道から南は沖縄まで、学習環境の異なる皆さんにも距離を感じさせない、ライブ感のある学習の場を提供したい。そのためリアルタイムで仲間の声が聞こえる大学のSNSを活用したり、「オフィスアワー」というオンラインの学習相談会を月に複数回開催、さまざまな学外イベントも企画しています。通信教育ならではの特色を生かし、学生間の絆や切磋琢磨が生まれる土壌を用意しています。
最後に、入学志望者へのメッセージを。
だれもが経験を生かせる分野。
空間演出デザインというのは聞き慣れない言葉だと思いますが、決して特別なことではなく、皆さんの日常生活の延長にあるもの。身のまわりを心地良くしようとする小さな取り組みもすでに、規模は小さいけれど、問題を解決しようと試みる「空間演出デザイン」なのです。だれもがはじめやすく、自らの経験を生かせる分野であり、かつ、生活スタイルの変化にともなってつねに成長をつづけるデザインです。興味のある方はぜひ気軽に、その扉をノックしてください。

鈴木さやか

鈴木 さやか
空間演出デザインコース
'18年度卒業 東京都在住 27歳

高校から

高校を出て、18歳で本学に入った鈴木さん。あえて通信制を選んだ理由は、「やりたいことが、ありすぎたから」。その1つめが、大学で本格的にデザインを学ぶことだった。「それでも最初は、通学しか頭になかった」という考えが一変したのは、ある大学のオープンキャンパスを訪れたとき。「”とりあえず、しかたなく進学する“といった子が多くて、同じ志望者としてショックでした」。そんなときに母親から見せられたのが、本学の新聞広告。「同じオープンキャンパスでも、こちらは本気で学びたい方の熱意でムンムン。ここなら好きなことができそうだと」。とくに卒業制作がユニークだった空間演出デザインコースに進み、いよいよ高校時代から書きためてきた”やりたいことリスト“を実行することになった。同世代とのシェアハウス。そこで出会った友人の手伝いで町おこし。子どもたちにデジタルアートを教えるボランティア。社会勉強と生活を兼ねた多種多様なアルバイトなどなど。こうした活動に、コースの学びが役立つこともあれば、逆に、実践での経験を課題に活かせることもあった。そして何よりも大きかったのは、「デザインを通して自分の想いを外に出すことで、たとえダメでも行動できるようになった」こと。力をくれたのは、年の差など関係なく対等に接してくれたクラスメイトたち。じっくり学びに向き合ってくれた先生方。そして、知れば知るほど好きになる、空間演出デザインの学び。「どうしても仕事で活かしたくて、苦しい就職活動をつづけた結果、内装デザインの会社で働けることになりました」。大学で得たソフトの知識や、二級建築士の受験資格が認められ、実務にも役立っているという。「なんだって自分次第で、やれないことはないから。後悔しない人生を送りたいです」という鈴木さん。「いつかは、業界誌で紹介されたり、賞を獲るような仕事を手がけられたら」と、新たな希望をリストの上に刻んでいく。

カフェオーナー×空間演出デザイン=

片岡智

片岡 智
空間演出デザインコース(3年次編入学)
'15年度卒業 千葉県在住 44歳
片岡智

[大学の思い出]スクーリングで制作したオブジェ。「通る人の反応が良く、空デがコミュニケーションの道具だと実感。伝える相手のことを考えるきっかけになりました」。

思い出モノづくり

「今、やっておかないと先をつかめない」そう感じて、ITエンジニアとカフェ店主をしながら、芸大生という3足目のわらじをはいた片岡さん。建築図面の描きおこしからクラフトワークまで、幅広い課題に戸惑いつつも、「まずは手を動かし、発想の糸口をつかむ」という方法を体で学んだ。「自分の頭の固さを思い知らされ、最初はガッカリ」。グループワークで仲間とアイデアを出しあい、短期間で集中して課題に取り組むうち、少しずつ思考がほぐれていった。「カリキュラムそのものが、まさに頭を柔軟にするトレーニングでしたね」。卒業制作では古いトラックを再利用したカフェで、子どもに噛む大切さを教える「カムカムプロジェクト」を発案。実際に各所でイベントを実施した。さらに卒業後は、空デの学びを生かした「アウトドアウェディングの演出」に挑戦するなど、新たな活用法を模索している。器用な学友たちがつくる作品と違って、自分の作品は形で残せるモノではない。けれど、人々の心に残る何かをつくりたい。本コースを「なんでもないものを楽しくする技がたくさん学べるところ」だという片岡さん。卒業というスタートから走り出したトラックは、皆にとって楽しい場をめざしつづける。

輸入代理店×空間演出デザイン=

関口美緒

海外ブランドの輸入代理店勤務で、商品のディスプレイやブランドロゴを考えるためのデザインスキルを求めて本コースへ。図面を描く課題で、線画から空間をイメージできるようになるなど、実際に手を動かし、モノをつくることで、スキル以上の感覚や発見を得られました。また、厳しく評価されることで、自分の考えを相手に伝える大切さと難しさも実感。独りよがりで好きなものをつくっても、相手に受け入れられなければ意味がないと理解しました。

関口 美緒 '13年度卒業(3年次編入学)神奈川県在住 42歳

グラフィックデザイナー×空間演出デザイン=

桐畑淳

仕事のやりがいに悩んでいたとき、〝相手を思いやる「おもてなし」のデザイン〞というコース紹介に心を動かされて入学。面倒や無理だと思っていたことも、「誰かのため」になると不思議と力が出る。そこにデザインする楽しさや意味を見いだせるようになりました。社会に役立ちたいという想いから、卒業後すぐに二級建築士資格を取得し、地域イベントやボランティア活動にも積極的に協力。この先も、出会いを大切に、相手を想うデザインをしていきたいです。

桐畑 淳 '15年度卒業(3年次編入学)滋賀県在住 41歳

ボランティア活動×空間演出デザイン=

奥山英里子

仕事の休みにボランティア活動をするなかで「ソーシャルデザイン」に興味を持ち、「社会や人の暮らしを良くする」ヒントを求めて入学。デザイン的な思考で、物事を組み立てて実践する力をつけられました。卒業後は都内のギャラリーに勤め、アウトサイダー・アートを支援するイベントなどを主催。大学院にも進学しました。将来は、地元の松戸でアートを通じた福祉や教育に携わり、いつかはインドネシアの村で子どものための小さいミュージアムを創りたいと夢を膨らませています。

奥山 英里子 '16年度卒業(3年次編入学)埼玉県在住 37歳

休日の自分磨き×空間演出デザイン=

今泉幸子

今泉 幸子
空間演出デザインコース(3年次編入学)
'14年度卒業 東京都在住 53歳
今泉幸子

大学の思い出:「コンテンポラリー・ジュエリー」の授業で思いついたのが、色えんぴつの削りかすを使った小物。お気に入りの作品で、卒業制作の糸口にもなりました。

ON・OFFつながる空間

「もっと休日を充実させたいと思い、仕事を離れたチャレンジのつもりで入学しました」という今泉さん。北欧デザインやテキスタイルのライセンスを扱う会社の経営者である。「想像以上に本格的なカリキュラムでしたね。最初にみっちり模型や図面の基礎を学び、発想する土台をつくってから、次の段階にすすむんです」。基礎を乗りこえると、ぐっと学ぶ内容が面白くなり、教室にとどまらず実際の仕事にまで応用。「ショップデザイン」というスクーリングで取り組んだ課題のアイデアを、なんと仕事関係の展示会で実現してしまった。「他にも、大学のテキストを参考にワークショップを企画したり。どちらも高い評価を得て、業務の幅を拡げるきっかけになりました」。オフのための大学が、気づけばすっかり仕事の肥やしに。「でも、そんな区切りをつけないことが、社会人大学の良さなんだとあらためて気づきました」。卒業制作では、色えんぴつをモチーフにスツールを制作。「画材をインテリアにする。これも企画のヒントになりそう」と笑う今泉さんの空間は、オンもオフもこえて豊かに広がっていく。

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