PHOTO

PHOTO

空間演出デザインコース

2024年12月04日

【空間演習デザインコース】大学にも遠足があります!「空デ エクスカーション」

「遠足」とは。

その文字通り、遠くまで足をのばすことですね。

この「遠足」という言葉は、なんと江戸時代から、

現代と同じ意味で使われていたと言われています。

 

みなさんは、子どもの頃の遠足のことを覚えておられますか。

 

行き先だったり、そこで見た景色だったり、お弁当を食べた思い出だったり。

 

もしかしたら、

毎日受けていたはずの数え切れないほどの授業のことよりも、

年に1回の遠足の記憶の方が鮮明に残っている、

そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

かくいう私もその1人です。

 

こんにちは。

空間演出デザインコース(空デ)研究室の森明子です。

今回は、空デ版の遠足とも言える「空デ エクスカーション」の様子をお伝えしたいと思います。

 

エクスカーションとは


エクスカーションとは、一言で言えば視察旅行のようなもの。

実際に訪れた土地で、見聞きしたり体験したりすることを通して、さまざまな学びを得ることを目的としています。

 

参加者は、学生の希望者と研究室の教員。

講義ではないので、歩く道中で仲間や教員とゆっくり話せるのも、こういった行事ならではですね。

 

普段はオンラインで遠隔授業を受けているけれど、

このエクスカーションのために遠方から京都へ来た!

という学生さんもおられ、会話に花が咲く嬉しい場面もありました。

教員のガイドを受けながら、みんなで目的地へと歩きます。



今年度の行き先は、京都府亀岡市。

京都市の西隣にある亀岡市は、京都市から電車でも車でも約20分という利便性がありながらも、緑豊かな自然とおいしい水のある、住みやすいまちです。

「プラスチックごみゼロ」や「ウッドスタート」といった環境施策にも力を入れている亀岡市の4つの施設を訪問し、最新空間を見学させていただきました。

① 木育ひろば「KIRI no KO」


亀岡の自然をモチーフにした、木のぬくもりを感じられるデザインが随所に。休日の午後ということもあって、たくさんの親子連れで賑わっていました。



こちらはひのきボールのコーナー。思いきり体を動かせる遊び場、いろいろな木の素材に触れられる環境が充実しています。


② 環境プロモーションセンター「Circular Kameoka Lab」


2024年8月にオープンしたばかりの、亀岡の環境施策についての展示や、さまざまな体験を楽しめる施設です。



雄大な山々を背景に保津川の景色を楽しめる、大きな窓からの眺めが美しい。



どうやら家具の造りが気になる様子。さすが空デですね。


③ 亀岡市立図書館 中央館「こもれびの森かめおか」


2024年5月にリニューアルされた図書館。デザインのコンセプトを感じながら、森の中を歩くように散策します。



大きな木の下で本を読んでいるような感覚になれる、心落ち着く空間です。
ランダムな配置の照明の効果についても、参加者同士で気づいたことを話し合いました。


④ 開かれたアトリエ


空デ研究室がリノベーションに関わった「開かれたアトリエ」は、市役所の地下にある多目的施設。カフェやコワーキングスペース、イベント・展示などに利用できるほか、図書コーナーやキッズコーナーもあります。



什器や天井に散りばめられたデザインにも、ある秘密が。


百聞は一見にしかず


いろいろな施設を訪れ、その造りを見ることももちろん学びの一つですが、

実際にそこで地元の人たちが過ごす様子を見て、その空気感を味わえたことが、大きな収穫だったと思います。

 

デザインの力によって、

魅力的な空間に生まれ変わったり、人が集まる場所になったりする。

そして、人と人、人と自然、人とモノとのコミュニケーションが生まれていく。

その成功例の一つを、今回のエクスカーションでは見て学ぶことができました。

 

今回は、亀岡市の例を視察しましたが、

他の土地でもそれぞれ、そのまちでしかできない、そのまちだからこそ似合う、デザインの形がたくさんあります。

 

ぜひ、みなさんの身近な場所にも、目を向けてみてください。

 

そして、こういったことが、実際の空デの学習内容にも深く関わっているのです。

教員からのレクチャーを適宜受けながら、どういったことに着目して空間を観察したり考察したりすれば良いのかを学びます。



このように「空デ エクスカーション」では、

実際に現地を訪問して、その場所にしかないデザインを体感したり、

フィールドワークの視点を学んだりするチャンスがあります。

 

日常の学びから離れ、わざわざ遠くまで足を運んで学ぶ。

きっと子どもの頃の遠足のように、

記憶に残る学びになるることでしょう。

 

大学、ましてや通信教育部で、

大人になってから遠足を楽しめるのは、なかなか感慨深いものですよ。

 

▼昨年度6,750名以上のお申込みをいただいた大人気プログラム▼
   顔出し・声出し不要で、お気軽にご参加いただけます!

この記事をシェアする