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日本画コース

2023年02月08日

【日本画コース】日本画制作のための写生

こんにちは。日本画コース講師の佐竹龍蔵です。                                            今回は日本画コースの「写生」の授業をご紹介します。

写生とは簡潔に言うと、描く対象(モチーフ)を観察して絵を描くことです。デッサンやスケッチという言葉にも置き換えられ、絵を描く人であれば必ず通る絵画制作の基礎の一つです。

日本画コースのコース紹介には “「写生」を大切にする学びを通して、対象を見る力、描く力、自分の世界を画面に定着させる力をつけます。” とあり、写生を単なる基礎学習として取り組むだけではなく、日本画制作に不可欠なものとして位置付けています。スクーリング科目もテキスト科目もほとんどの科目で写生と日本画制作がセットになっていて、写生をそのままもしくは拡大して、日本画作品の下絵にします。

授業では実際にどんな写生をしているのか。今回はスクーリング科目から受講者の皆さんが実際に描いた写生画像と共にご紹介します。いずれも写生をもとに日本画制作へと続く科目になっています。

日本画Ⅰ-2 野菜写生

1年次で初めて日本画制作のための写生をするのがこの授業です。モチーフはカボチャとオクラです。

素直な気持ちでモチーフをじっくりと観察し、色鉛筆を使い自然物の色彩や質感を表現することを学びます。基本的なものの見方や色鉛筆での描き方のレクチャーもあるので、今後の写生の授業やテキスト科目に取り組む上での基礎にもなっていきます。



日本画Ⅲ-1 植物写生

見たままを描くということは同じですが、これまでに描いた野菜や静物などのモチーフとの違いを感じながら観察します。見た目の華やかさや繊細さだけではなく、生命力を感じ取りながら表現します。

続く日本画制作では箔を使った装飾的な作品制作へと繋がっていくので、写生をしながらどのような作品にするかというイメージを膨らませることも大切になっていきます。



日本画Ⅳ-1 剥製写生

この授業を担当している後藤先生曰く「本当は生きている動物を教室に連れてきたい」とのことでしたが、鳥の剥製を通して生き物を描く際のポイントを学びながら細密写生を行います。

表面上の形や色だけでなく、外からは見えない骨格や筋肉、羽毛の生え方などを知識として学びながら観察します。感性だけでなく様々な角度からの情報が増えることで表現の幅が広がっていきます。



日本画Ⅴ-1 人物写生

実際にモデルに来てもらい、ヌードとコスチュームの2ポーズを色鉛筆で写生します。呼吸、体温、筋肉の動き、モデルの雰囲気など、生きた人間を前にすることでしか感じられない情報を画面に表現し、生命感のある写生を目指します。

続く日本画制作では、作品テーマや背景の描写などが自由に設定できるので、どんな作品にするかということも考えながら写生に取り組みます。                     ※東京・京都で対面授業限定で開講されています。






日本画Ⅴ-4 風景写生

瓜生山キャンパス近くの叡山電鉄の各駅沿線を選んで屋外で風景写生をします。                                       山や川などの自然豊かな景色、寺社や駅などの建造物など対象となるものは自由です。                                          自ら描くテーマを決めて制作へと繋げていくための写生をすることが目標です。                                        ※京都だけの対面授業限定で開講されています。



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