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2023年02月22日
【洋画コース】色のはなし
こんにちは。洋画コースの小枝繁昭 です。
今日は色のはなしをしたいと思います。
今日は色のはなしをしたいと思います。
マティスは「形が精神的なものであるなら、色は感覚的なものである。」と語っています。
私はこの言葉を大切にしながら絵を描いてきました。色はいいのです。人の心をフワーと明るくしたり、シーンと静めたり、透明にしたり、時には情熱的な勇気を湧き立たせたり…。
私はこの言葉を大切にしながら絵を描いてきました。色はいいのです。人の心をフワーと明るくしたり、シーンと静めたり、透明にしたり、時には情熱的な勇気を湧き立たせたり…。

惺の時 杜鵑草 2015
でもこの色というのは扱うのがなかなか難しい。
理屈で学ぼうとしても雲を掴むようなものだし、感情だけをぶつけてもどうにもならない。だから私は色のことは頭では考えないようにしています。

触の時 皐月 2019
モチーフと向き合うときは眼と感覚を直結させる。すると感性が研ぎ澄まされ、モノたちの中に潜んでいる色たちがスーと近づいてくるのです。もちろん自分は少なすぎてもダメだし、多すぎてもいけません。加減がとても難しい。あるべき色は決めるのではなく感じるのです。所作はとても曖昧です。でも、その曖昧さに包まれた時間こそが美しい色との出会いの場となるのです。

心の時 黒い花 2022
近頃は黒が気になっています。これまではどうもいけませんでした。黒は曖昧さを受け入れてくれません、精神の奥深くにズカズカと土足で入ってきます。 でもここにきて気になります。まだ漠然としているのですが黒には裏の秘密がありそうです。覗いてみたくなりました。好奇心がムラムラとしています。これから先のことは、これから先の話です。
”続・色のはなし”の頃には黒についての裏話ができるかも知れません。みなさんどうぞお楽しみに!
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