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空間演出デザインコース

2023年03月01日

【空間演出デザインコース】「メディア表現と空間演出」/「特別講義 音を紡ぐ空間体験」

みなさん、こんにちは。空間演出デザインコース研究室の籔下です。2022年度も残りわずかとなりましたね。今回は2月に外苑キャンパスで開講されたスクーリング「メディア表現と空間演出」と「特別講義 音を紡ぐ空間体験」の様子をご紹介します。

「メディア表現と空間演出」


視覚に訴えかける「光」と、聴覚に訴えかける「音」。空間に大きな影響を与える二大要素であるこの「光」と「音」について、それぞれの空間への演出効果を実践を通して学び、デザインへと応用できる知識と感覚の習得を目指すのが、このスクーリング科目「メディア表現と空間演出」です。動画を撮影し、Adobe社の動画編集ソフトPremierProを用いて1分間程度の映像を完成させます。



すべてのデザイン制作物には「テーマ」や「コンセプト」が必要ですよね。今回の授業ではまず「色・光・形・動き…」などの7つのワードからテーマを選び、概念や制作方針であるコンセプトを設定するところから制作がスタートしました。さらにはTV、映画館、店舗ディスプレイ、インスタレーション等、どのような環境で利用する映像なのかを設定し、映像メディアの特性を理解したうえでの演出方法に取り組むことになりました。美しい構図や色彩、陰影、現状、音など、空間や環境を意識しながらカメラ越しに観る風景はいつもとは違う感覚です。



映像編集の世界では時間、位置、重力、視点など様々な要素を変化させたり、ずらす事が可能です。空間やモノのデザインに比べて演出の幅が異なる映像作品は、46名の受講者それぞれの個性が現れる作品となり、全体講評も笑いに包まれて大いに盛り上がりました。

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「特別講義/音を紡ぐ空間体験」


空間演出デザインコースの対面スクーリングは基本的に土曜日と日曜日の二日間で開講されます。今回は開講初日の授業後に、「音」による空間演出にフォーカスした特別講義が開催されました。講師としてお招きしたのは、研究室スタッフ片岡先生の友人でもある音楽作家の宮内優里さん

音楽のワークショップと講義を組み合わせた実験的な特別講義です。



宮内さんが空間に音楽を添える際は、その場所に機材を持ち込んで自ら空間を感じながら、音を紡いで音楽を完成させておられるそうです。つまり同じ曲は二度と奏でることはできない即興音楽なんですね。普段過ごしている学びの空間が音楽とのセッションによってどの様に変化したのでしょうか。



ワークショップに参加するうえでのルールは「声をださない」のみ!宮内さんから受講生へのリクエストは「何をしててもいいです。それぞれ自由に過ごしてください。」という斬新なものでした。



宮内さんが扱う「楽器」も、我々の概念を超えた非常にユニークなものです。ギターに加え、ラチェットやピーナッツを使ったマラカス、ドーナツの型、ブリキの板でさえ宮内さんにかかれば楽器となります。



ワークショップが始まれば、受講生はお菓子を食べたり、スマホをいじったり、机に突っ伏して寝たり、本を読んだり、スクーリングの動画編集を続けたりと、思い思いの時間を過ごしました。



アンビエントというジャンルに分類される宮内さんの演奏は、その空間に滞留する空気や人の感情を操り「無」へと導く環境音楽です。つまり音楽と空間を同化させることによって、我々の頭の中で「意識的には音を聴いていない」不思議な感覚が創り出されました。



宮内さんの空間演出の手法に、受講生は大きな興味と影響を受けました。ワークショップ後には質問時間が設けられましたが、予定時間を大きく超えても宮内さんを囲む受講生の輪が解けることはありませんでした。

空間演出デザインコースで学ぶ「空間演出」とは、多岐にわたります。われわれ空間演出デザインコースにとっての「空間」とは、「ヒトとヒトとの間」「人とモノの間」であり、「演出」とは、「そこでのありかた」「振る舞いかた」と捉えています。そして、人間の五感すべてに与える影響の「計画」をデザインと考えています。

皆さんが求める学びの答えが、空間演出デザインコースにあるかもしれませんね。ぜひもっと詳細を知りたい!という方はコース紹介ページや入学説明会(オンライン)にもお気軽にご参加ください。

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2023年度春入学の出願締切(4/6(木)〆切)間近に迎え、今年度最後の学科・コース別の入学説明会を開催します。空間演出デザインコースは3/4(土)10時~です。

 

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