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洋画コース

2023年06月09日

【洋画コース】人物画についてさらに掘り下げて取り組む

こんにちは。洋画コースの酒巻洋一です。

今回は、洋画コース3年時のスクーリング科目洋画Ⅴ―2 人」についてレポートします。「人」といっても、2年次迄の「人体油彩」までとは異なり、教室にモデルさんがいるわけではありません。受講生は、シラバスに示された事前課題(人が描かれ続けてきた理由や、それぞれの体験や記憶をたどりながら、「人」をテーマとした作品のプランスケッチする)に取り組んで参加します。

これまでの科目とは異なり、それぞれがより主体的に取り組まなければ、スタートが切れない課題です。

1日目の最初は、各自戸惑いを隠せない様子でしたが、相互に事前課題の内容ついて発表し、徐々にプランスケッチからエスキースへの展開を探っていきます。多様な作家の画集なども参考にしながら、人物の扱い方や、構図、色彩計画など検討していきます。

2日目になると、後半に取り組む油彩サイズ(F25号)にあわせて、原寸大に画用紙を裁断し、エスキース(下絵)を作っていきます。このようなプロセスを踏んだ経験は初めての方も多く、ひと手間増える感覚になるかもしれません。ただし、構図や人のフォルムなどへの意識がより厳格になり、小さなサイズのクロッキー帖の中では見きれないところまで考えていきます。

布をコラージュして、色彩のリズムを考える方もいました。

2日目の最後に並べて合評をしました。

それぞれに、思考の変遷を語っていただき、後半の油彩の方向性について確認しました。エスキースといっても、この段階で全て確定したわけではありません。後半の油彩まで2週間あります。それぞれに思いの変化もあるでしょう。どのような展開を見せていただけるか、後半が楽しみです。

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