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イラストレーションコース

2023年07月12日

【イラストレーションコース】講評を取り入れてイラストをより魅力的に見せよう

 



こんにちは。
イラストレーションコース研究室の石田です。

イラストレーションコースのコース専門科目には、大きく分けてテキスト作品科目Webスクーリング科目の2種類があります。
今回は、先月春期の開講期間が終了したWebスクーリング科目について、学びの様子をお伝えしますね。

Webスクーリング科目は、動画教材を中心に学習を進める科目で、以下のように進めていきます。

  1. 全15章の動画教材を視聴

  2. 作品課題を提出

  3. 作品についての教員による全体講評(動画)を視聴


先日6月13日から20日の間には、今年度はじめての全体講評動画の視聴が行われました。
学生のみなさんはこの期間の間に、課題を提出した科目の全体講評動画を視聴します。
※余談ですが、単位取得のためにはこの講評動画の視聴が必須ですので、学生のみなさんは見逃しがないように細心の注意を払っています(よね?)

全体講評動画では、2023年春期に提出された作品の中から、解説するとみなさんの学びがより深まると先生が考えるものを、数作取り上げて解説していきます。
3年次科目である「イラストレーションV-2 デジタル着彩」でも、17作品が選出され、ご担当のシルバー先生による解説が行われました。

今回、シルバー先生が取り上げて解説した学生の作品の1つがこちらです。



青色の統一された世界観がきれいで、独自の世界観やスケール感も良いと評価されました。

その上で、もう少しこうしたら良かったかなという部分をシルバー先生が加筆と共に解説します。



シルバー先生はまず、この柱があることで、左側と右側が分断されてしまっていること、人物にも柱にも注目が行ってしまい、視線がぶれることを指摘されました。
そこで、構図に手をいれたものがこちらです。



柱を左に寄せてぼかしたことで、メインの人物に一番注目が集まるようになりました。
動画教材内でも、「何を見せたいか」をしっかりと考え、その見せたい部分に光を当てることが大切であることが説明されています。
今回のイラストの場合は顔を中心に光を受けた印象を強めるために、加筆を行っていきます。



リムライトを入れ、雰囲気に合わせて顔周りに落ちる影が柔らかく調整されました。

さらに色味を追加してみます。青の中でも黄色や赤っぽく見える部分などの色味を加えることによって、よりいっそう青を引き立たせるためです。
シルバー先生の場合、全体に手を入れる場合には、レイヤー効果としてオーバーレイやスクリーン、ハードラインのハードライトなどを使って色味を追加しているとのこと。

最後に、先ほど明るい色を足したため、暗い色が欲しくなってきたので、足してみます。

イラストが引き締まりましたね。
元のイラストと、調整されたイラストを並べると以下のようになりました。
元のイラストもとても素敵でしたが、色味の幅や、画面の引き締めなどが効果を発揮し、より人物が魅力的に見えるようになったのではないでしょうか。



講評の最後に、シルバー先生は全体のポイントとして、

  1. メインを書き込んで視線を誘導すること

  2. 書き込みの緩急を付けることでバランスを取ること


の2点を挙げ、今後の作品制作に活かしてくださいと締めくくりました。

このように、Webスクーリング科目では課題の提出後に同じコースに通う仲間の作品+先生の講評を見ることのできる機会があります。全体講評動画で、同じ課題に取り組む仲間の作品を見ることで、自分にない視点や表現方法に気づいたり、自分のイラストにどのように落とし込めるかを考えたりすることも学習の一部です。

この6月には、イラストレーションコースのコース専門科目だけでも9科目の全体講評があり、のべ60作品以上が取り上げられました。
同じ大学で学ぶ仲間の力のこもった作品と、それに対する先生の講評にたくさん触れることで、より学びを深めていくことができます。次回の全体講評動画は夏期開講科目の9月。
みなさんの力作を見られることを今から楽しみにしています。

 

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