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空間演出デザインコース

2023年07月07日

【空間演出デザインコース】展示空間のデザインを学ぶ「エキシビションデザイン」

みなさん、こんにちは。
空間演出デザインコース(空デ)研究室の籔下です。

寒さが苦手な私にとっては、心地よい初夏の季節になってきました。

今回は6月24日(土)〜25(日)に遠隔授業として開講された3年次スクーリング科目「エキシビションデザインE」の様子をご紹介します。
北は北海道から南は沖縄まで、日本全国から合計25名の空デ生が受講しました。



この授業を担当いただいたのは、北原和規先生。
情熱的で素敵な先生です。

ご本人からは「もっと男前な写真があるやろ!」と言われそうですが、あえて目は半開きの写真で。


エキシビションデザインとは


このスクーリングでは「見せ方」「伝え方」が重要である展示空間のデザインを学びます。指定されたテーマに基づき、展示空間のデザイン、ディレクションをおこない、その方向性に沿った展示アイデアを模型や図面、スケッチを使用しながら、基礎的な立体構成をもとに、対象物を魅力的に展示、演出するための思考方法及び、空間とビジュアルデザインの関係性の理解、空間構成方法の習得を到達目標としています。

「エキシビションデザイン」といっても普段は目にすることの少ない領域のデザインですよね。
課題設定としては、見本市会場や公共性のある空間(デパートのホール、駅前空間など)において、3日間だけ開催するイベントの中で、企業がプロモーションする商品(サービスを含む)の展示デザイン、ディレクションを依頼されたと仮定して、その展示ブースやポップアップストアの計画をおこないます。

エキシビションは企業側にとっては、セールスプロモーションの一部ですので、テレビコマーシャルや広告では叶えられない、実空間で「ヒトとヒト」「ヒトとモノ」とが対峙してこそのコミュニケーションの創出が求められます。
商品ディスプレイの手法や、回遊導線、照明計画など、この空間を訪れた来場者に対してどのようなストーリーで対象商品を魅力を感じてもらうのかといった「コトのデザイン」も含まれますし、住宅設計には無いサインもエキシビションデザインには重要な要素ですね。

授業の流れ


空間演出デザインコースで開講されるスクーリング科目には「事前課題」というものがあります。つまりスクーリング前の自宅学習ですね。スクーリング当日までに各自で選択した企業と商品の調査分析をおこない、その商品の展示に適したデザイン事例を収集したうえで、展示空間のエスキスをおこないます。



そのエスキスシートをもとに、スクーリング当日はこのようなスケジュールで担当教員のアドバイスを取り入れながら最終的な作品の完成度を高めていきます。


作品紹介


最終成果物はコンセプトやキャッチコピー、図面や模型をまとめたプレゼンテーションシートです。
今回も25名の学生の、個性溢れる多種多様な作品が完成しましたので、いくつかご紹介しましょう。

対象商品の使用シーンを実際に体感できるのがエキシビションですね。



対象商品のラインナップがわかりやすく表現できており、内部空間への興味と期待が感じられますね。



キャンプ場に設置する想定の展示ブースです。アクティビティの企画によって空間の楽しさが伝わってきますね。



シンプルな造形だからこそ商品の特徴と魅力がしっかりと伝わってきますね。



作者の商品に対する愛が感じられます!溢れています!



3年次スクーリング科目「エキシビションデザイン」がどのような科目がご理解いただけましたでしょうか?

空間演出デザインコースの3年次スクーリング科目は全部で10科目あり、その中から6科目を選択して受講します。
いくつかある空間系の3年次スクーリング科目の中でもこの「エキシビションデザイン」では、生活空間のデザインとはまったく異なった、大胆で特別な世界観の表現が求められます。
25名の受講生の皆さんにとって刺激的な学びの2日間になりましたね。

空間演出デザインコース| 学科・コース紹介



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