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2023年10月05日
【写真コース】写真における創造力を身につける基礎を学ぶ
こんにちは。写真コース教員の河田憲政です。暑さが和らいできましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今回は先月京都で開催された1年次スクーリング科目の中から、写真I-1「クリエイティブ」についてご紹介します。スクーリング科目は京都/東京/遠隔(オンライン)を選べるようになっています(一部遠隔のみのスクーリング科目があります)。
写真I-1「クリエイティブ」を簡単に説明させていただくと、クリエイティブという言葉自体は創造的な・独創的な等を意味しますが、この科目では写真表現における創造性やイメージ感覚を養うことを目的としています。
まずは歴史的な流れも含めて、写真家やアーティストによる写真表現を参照しながら、写真ならではの表現や作者がイメージをどのように写真化するのかを考察していきます。その後、被写体として配布される紙と粘土を用いて、自身の中にあるものを形として写真で表現することにトライします。
1日目は紙、2日目は粘土を自由に扱って撮影を行います。
それぞれの特徴や質感なども含め観察や発見を通じて何を写真化していくのか、撮影場所の選定はもちろん、カメラアングルなどを駆使して理想のヴィジュアルに仕上げていきます。
対象をどのように観察するか、多角的にみる、触るなど幾つかのアプローチについて教員がサンプルも見せながら各々の発見や感動、興味を掘り下げてイメージを膨らませるためのヒントなどをレクチャーします。
自然光や定常光といった環境下による色味の違い(画像左)や、明るさの強弱だけではなく光の角度による効果(画像右)など、シンプルな被写体だからこそ、より明確に体感できます。紙や粘土で精密な彫刻作品を制作するということではなく、写真の中の世界を構築させる、まさに写真で表現することを意識するのがポイントになります。
1日目、2日目共にレクチャー後は観察や実験も兼ねて様々な状況下で撮影と検証を行います。自然光はもちろん、教室や廊下の定常光を活用したり、スマホのライトを任意の角度から照らすことで浮かび上がるシルエットやディテールを抽出するような試みもみられました。
粘土は、また紙とは違った自由度があって、独自の立体感を活かした表現も可能となります。
頭の中に浮かんだイメージに応じて、これまで取り組んだことのない撮影スタイルにチャレンジしたり、撮り進めることで新しいイメージが湧いてきた時など、環境や状況をどのように写真制作に繋げていくのか考察しながら撮影を進めていきます。
撮影が終了したらセレクト及びプリント作業に取り組みます。
この科目では対面授業の場合は、A4サイズのプリントに仕上げます。
教員の方から気になったアイデアや絵作り、テクニカルな部分などについて解説やアドバイスを交えながら意見交換を行います。
1日目 紙(画像左)、2日目 粘土(画像右)共に撮影実習後半は合評に向けて再度制作に取り組みます。他者との写真的なものの見方や考え方の差異なども参考に知見を広げて自作をブラッシュアップさせていきます。
同じ被写体であっても世界観はまさに十人十色、受講生の数だけ多彩な仕上がりを見ることができるのもスクーリングの醍醐味です。それぞれの個性が光る作品が完成しました。
提出作品についてプレゼンを行い、教員からアドバイスを受けます。他者のプレゼンを聞くことでアイデアや内容をより深く知ることができます。
被写体を全く別の質感に転化させたり、逆に特徴を活かして線や面による画面構成へと発展させたり、光と影の効果を駆使して創り出されるシルエットに着目した形と色の世界など、紹介しきれませんが、単に目の前の世界を撮影するのではなく、自身が思い描くイメージを写真によってヴィジュアライズさせていくための方法についても、受講生それぞれに気づきが得られたのではなかと思います。中には制作を通じて自身の新しい感覚を発見された方もいるように感じました。
1年次科目では、写真思考の基礎や基本について、スクーリング科目とテキスト科目の両科目を通じて学び実践していきます。例えば、写真を紐解きながらなぜ写るのか、写真の原理を知ることや、デジタルカメラの扱い方はもちろん、カメラやレンズの基礎知識について学習できる科目なども準備されています。これらに関してはまた別の機会にご紹介できればと思います。
▼オンラインで参加できる11月体験入学でコースの学びを1日体験してみませんか?
入学後にまず自宅で取り組む「写真日記」の課題のレクチャーを通じて、写真の楽しさや新たな発見や気づきを捉える感覚について学びます。
講師は本コース卒業生で、現在は非常勤講師として本課題を担当している渡邉真弓先生。写真作家としての活動だけでなく、写真教室や写真関連イベントのオーガナイザー、カメラメーカーとのコラボレーションなど活躍の場を広げる渡邊先生の話を通じて、入学後のご自身の未来像もイメージする時間にしていただければと思います。
写真コ―ス紹介|大学公式HP
写真コース研究室ブログ|学生や教員の活動の情報を発信中。
写真コースブログでも学生や教員の活動の情報を発信しています。
京都芸術大学 通信写真コース 非公式Facebookページ|在学生・卒業生による情報交換グループ
在学生・卒業生が投稿しているFacebookページです。
今回は先月京都で開催された1年次スクーリング科目の中から、写真I-1「クリエイティブ」についてご紹介します。スクーリング科目は京都/東京/遠隔(オンライン)を選べるようになっています(一部遠隔のみのスクーリング科目があります)。
写真I-1「クリエイティブ」を簡単に説明させていただくと、クリエイティブという言葉自体は創造的な・独創的な等を意味しますが、この科目では写真表現における創造性やイメージ感覚を養うことを目的としています。
まずは歴史的な流れも含めて、写真家やアーティストによる写真表現を参照しながら、写真ならではの表現や作者がイメージをどのように写真化するのかを考察していきます。その後、被写体として配布される紙と粘土を用いて、自身の中にあるものを形として写真で表現することにトライします。
1日目は紙、2日目は粘土を自由に扱って撮影を行います。
それぞれの特徴や質感なども含め観察や発見を通じて何を写真化していくのか、撮影場所の選定はもちろん、カメラアングルなどを駆使して理想のヴィジュアルに仕上げていきます。
対象をどのように観察するか、多角的にみる、触るなど幾つかのアプローチについて教員がサンプルも見せながら各々の発見や感動、興味を掘り下げてイメージを膨らませるためのヒントなどをレクチャーします。
自然光や定常光といった環境下による色味の違い(画像左)や、明るさの強弱だけではなく光の角度による効果(画像右)など、シンプルな被写体だからこそ、より明確に体感できます。紙や粘土で精密な彫刻作品を制作するということではなく、写真の中の世界を構築させる、まさに写真で表現することを意識するのがポイントになります。
1日目、2日目共にレクチャー後は観察や実験も兼ねて様々な状況下で撮影と検証を行います。自然光はもちろん、教室や廊下の定常光を活用したり、スマホのライトを任意の角度から照らすことで浮かび上がるシルエットやディテールを抽出するような試みもみられました。
粘土は、また紙とは違った自由度があって、独自の立体感を活かした表現も可能となります。
頭の中に浮かんだイメージに応じて、これまで取り組んだことのない撮影スタイルにチャレンジしたり、撮り進めることで新しいイメージが湧いてきた時など、環境や状況をどのように写真制作に繋げていくのか考察しながら撮影を進めていきます。
撮影が終了したらセレクト及びプリント作業に取り組みます。
この科目では対面授業の場合は、A4サイズのプリントに仕上げます。
教員の方から気になったアイデアや絵作り、テクニカルな部分などについて解説やアドバイスを交えながら意見交換を行います。
1日目 紙(画像左)、2日目 粘土(画像右)共に撮影実習後半は合評に向けて再度制作に取り組みます。他者との写真的なものの見方や考え方の差異なども参考に知見を広げて自作をブラッシュアップさせていきます。
同じ被写体であっても世界観はまさに十人十色、受講生の数だけ多彩な仕上がりを見ることができるのもスクーリングの醍醐味です。それぞれの個性が光る作品が完成しました。
提出作品についてプレゼンを行い、教員からアドバイスを受けます。他者のプレゼンを聞くことでアイデアや内容をより深く知ることができます。
被写体を全く別の質感に転化させたり、逆に特徴を活かして線や面による画面構成へと発展させたり、光と影の効果を駆使して創り出されるシルエットに着目した形と色の世界など、紹介しきれませんが、単に目の前の世界を撮影するのではなく、自身が思い描くイメージを写真によってヴィジュアライズさせていくための方法についても、受講生それぞれに気づきが得られたのではなかと思います。中には制作を通じて自身の新しい感覚を発見された方もいるように感じました。
1年次科目では、写真思考の基礎や基本について、スクーリング科目とテキスト科目の両科目を通じて学び実践していきます。例えば、写真を紐解きながらなぜ写るのか、写真の原理を知ることや、デジタルカメラの扱い方はもちろん、カメラやレンズの基礎知識について学習できる科目なども準備されています。これらに関してはまた別の機会にご紹介できればと思います。
▼オンラインで参加できる11月体験入学でコースの学びを1日体験してみませんか?
入学後にまず自宅で取り組む「写真日記」の課題のレクチャーを通じて、写真の楽しさや新たな発見や気づきを捉える感覚について学びます。
講師は本コース卒業生で、現在は非常勤講師として本課題を担当している渡邉真弓先生。写真作家としての活動だけでなく、写真教室や写真関連イベントのオーガナイザー、カメラメーカーとのコラボレーションなど活躍の場を広げる渡邊先生の話を通じて、入学後のご自身の未来像もイメージする時間にしていただければと思います。
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