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2023年12月09日
【文芸コース】文芸コースが新しく生まれ変わります。

文芸コースは、2024年度から新しくなります。今回のブログでは、文芸を学びたいという方、あるいは本学文芸コースに在籍する学生の方のために、本学文芸コースがどのように変わるのか、どんな新しいカリキュラムになるのかを、わかりやすくお伝えしたいと思います。
文芸コース| 学科・コース紹介
1:「完全遠隔化」となります。
専門教育科目のすべての講義がオンラインで実施されます。今までたくさんあったスクーリング科目がなくなり、瓜生山キャンパスや外苑キャンパスに出かけて対面形式で講義を受けなくてもよくなります。もう新幹線に乗ったりホテルを事前に予約したりせずとも大丈夫。インターネットに接続できれば、すべての講義を受講できるようになるのです。
講義系科目も演習系科目も、大きな流れとしては、以下の通り。
・オンラインで動画教材を視聴する。
履修期間中であれば好きなタイミングで好きなように動画教材で学習することができます。もう「◯月◯日に1講時から5講時まで授業に参加しなきゃ!」みたいな状況にはなりません。忙しい日常のスキマ時間を使って学びを進めることができます。
・課題をオンラインで提出する。
すべての課題はオンライン(airU)上で提出することになります。もう「大変だ、提出期限が明後日だ、まだ郵便局って受付してくれるかな!」みたいな状態にはなりません。課題を郵送することがなくなるわけですから。提出期限ギリギリまで課題に挑むことができます。
※2022年度以前入学生のみが履修できる現行カリキュラム「卒業研究」「論文研究」は引き続き郵送・窓口提出です
・オンラインで講評を受ける。
教員による課題への講評も、すべてオンラインで進行します。科目によっては日時を指定したリアルタイムでの(zoomなどを使用した)オンライン講評もありますが、講評の動画データは後からでも確認することができます。指定された日時でなければ先生の話が聞けない、ということはありません。
2:カリキュラムが新しくなります。
今までの文芸コースの専門教育科目がすべて閉講となり、新しいカリキュラムがスタートします。といっても、従来の文芸コースにあった素晴らしい講義や、おもしろい先生たちがいなくなるわけではありませんので、安心してください。よい部分はそのまま残し、より学生の皆さんが参加しやすくなるように変えただけです。
新カリキュラムの主な特徴は以下の通り。
・まとまった単位で履修しやすくなります。
新カリキュラムにおける専門教育科目は、どれも2単位(卒業制作は4単位)。1科目で1単位だった時代に比べると、履修しなければいけない科目数がかなり減ることになります。面倒な単位数の計算もぐっとシンプルになります。
・短期集中型の卒業科目に。
専門教育科目がシンプルに整理されたことにより、卒業に必要な必修単位が取りやすくなります。また卒業制作そのものも、従来の1年間かける日程から、半年間で完結するカリキュラムに変更します。
・講評の量が増えます。
一方で、学生の皆さんの課題に対する教員からの講評は、機会を増やすことで、より深く学べるようにします。講義系科目でも演習系科目でも必ず「中間講評」が入ります。課題を出して終わり、ではなく、途中段階でフィードバックを得られるシステムとすることで、より自身の表現を磨くチャンスが増えるところが、新カリキュラムの特徴です。
・「編集」を学ぶことができます。
21世紀の文芸表現には「書く技術」だけではなく、「編集する技術」も必要です。書いて終わり、の時代ではないからです。「誰に・何を・どう届けるのか」をデザインする編集的思考を学び、より強い表現力を手に入れましょう。
3:「表現者」を育てます。
実は文芸コースが新しく生まれ変わる本当の狙いは、「学生の皆さんが、自分自身の表現を突き詰める時間を増やす」ところにあります。1と2で説明したような、大学に通わなくてよくなったり、好きな時間で学習できたり、単位が取りやすくなったり……といった特徴は、学生の皆さんにラクをさせるための変更ではありません。そうではなく、「自分の作品をつくる時間」を学生の皆さんに獲得してほしいからこその改革なのです。
京都芸術大学の名が示す通り、本学は芸術を学ぶ教育機関です。そして芸術を学ぶという行為は、単に知識を詰め込むだけでは完成しません。自身の表現を、他者に、社会に、世界にアウトプットしてはじめて、芸術の学びはその形を成します。
文芸コースが新しく生まれ変わる最大の理由もそこにあります。課題をこなすだけで終わってほしくないから、もっと自分自身の表現をしてもらいたいから……学生の皆さんに表現者になってほしいから、文芸コースは生まれ変わるのです。
以上3点が、2024年度からはじまる新しい文芸コースの特徴となります(具体的なカリキュラムの内容などについて知りたい方は、12月以降に開催予定の入学説明会などにご参加ください)。文芸という芸術を学び、表現者になりたいと思う方を、新しい文芸コースは歓迎します。私たちとともに、21世紀を生き抜く、強い表現者になりましょう。
文芸コース主任 川﨑昌平
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