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洋画コース

2023年10月31日

【洋画コース】魅せる作品へ「3年次テキスト科目」

こんにちは、3,4年次スクーリング授業やテキスト科目を担当している山河全です。
今日は表現への試金石となる3年次テキスト科目についてご紹介してみようと思います。

良い絵とはデッサンが上手な絵、と考えがちですが、通信教育のデッサン課題は、ほんの一部で苦手な方も結構おられるのが実情なのに、実は多くの卒業生が美術界で活躍しています。例年驚く数の公募展やコンペの入選・受賞報告が届きます。

ではその飛躍の源はどこにあるかというと、その一つが3年次のテキスト科目なのです。

1・2年次でデッサンや油彩基礎、画面造形を学び、いよいよ3年次から好きなテーマ・表現方法での自由制作に入りますが、皆さんにここで好き勝手に絵を描くのではなく観る側を納得させる「テーマ性と表現」へと意識変革が起こります。これは卒業制作や卒業後の発表活動にも続く悩ましい問題ですが、それが3年次のテキスト科目を手始めに培われ成長していくのです。

少しそのプロセスを少し覗いてみましょう。

3年次スクーリング授業では、実際の「花」、写真からの「人物」、モチーフのない「抽象」等を通じテーマや表現の実際を学びます。

                             ※上より「花」「人」「抽象」スクーリング



【テキスト科目提出作品例】

そして、自宅での3年次自由課題で各自の興味にもとづく題材・テーマを選び表現に挑むのです。

下記はほんの一例ですが、実にさまざまな作品が提出されてきます。



【合評風景】

提出作品はどのような方向が適切かを担当教員で合評を行い、添削として返却されます。

巧拙に関わらず考え方や表現方法を尊重し、充実した取り組み結果は卒業制作へ進め、いまひとつ努力が足りない画面には再提出での挑戦を促します。

勿論、指導だけ読んでうまくなるはずはなく、それぞれの方が必要に応じた努力をされた結果が活躍につながっているのは当然ですが、その魅せる作品へ進化させることが3年次テキスト科目の一番大切な役割になるのです。

                                     ※テキスト科目合評風景



【卒業制x作例】

下記の卒制作品は全て3年次テキスト科目で揉まれ、ひたすら自分の選んだ題材や表現方法を信じ、努力した結果生まれたといえるのでしょうね。

                                      ※2018年度パンフより



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