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洋画コース

2023年12月06日

【洋画コース】絵画史としての「抽象絵画」

こんにちは、「抽象」を担当している小林良一です。

抽象絵画が誕生して100年以上が過ぎた現在、「抽象画」というように、一つのジャンルとして語られることもありますが、この授業においては、近代絵画の歴史のなかで捉えていきます。印象派からセザンヌ、キュビスム、マチス、カンディンスキー、モンドリアン、そして抽象表現主義への流れなどを視野に入れながらの制作になります。

前半のエスキース(下書きやスケッチ)をもとに制作



スプーンで絵具をのせていく



光沢のある布を貼る



しかし、難しい話ではありません。制作の入口は,誰もが体験したことがある「絵具遊び」のようなことから始めます。また、絵具だけでなく砂、セメント、石膏など普段はあまり使わない素材も用意してあり、それぞれに使いたいものがあれば持参するなど、素材に関しては幅広く考えます。

ダンボールや、木製パネルに薄い綿布を貼ったものに描きますので、通常のキャンバスより、できることが多くなります。もちろん絵具を中心に進めていくのですが、おのずと普段と違う画面が表れてきます。絵具や素材のありように身を任せるような時間があってもいいでしょう。それらの体験が絵画制作の幅を大きく広げてくれます。

他の学生が、どんな画面を作り出しているのか気になりますね。

何回かのスクーリングで一緒だった人たちは、自然に絵の感想を語り合います。これはとても貴重な時間です。

 

 

 

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