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2024年04月24日

【芸術教養学科】入学おめでとうございます〜社会人学生時代の自分に伝えたい3つのこと〜



みなさん、こんにちは。芸術教養学科の岩元です。去る4/7、京都瓜生山キャンパスにて入学式が行われました。写真は学園歌「59段の架け橋」のモチーフにもなっている59段の正面階段です。芸術教養学科は一度も登校しなくても卒業ができる「手のひら芸大」というフルオンラインの通信制コースではありますが、この入学式と卒業式には多くの学生の方が参加されます。私たち教員としても、皆さんの門出の時を分かち合うことができ、さらに直接学生の方とお会いしてお話ができるとても貴重な機会です。

さて学生の方には何度かお話しさせていただいたことがありますが、私自身、働きながら大学院に通う「社会人学生」時代を経験しています。

一番はじめの授業で「先生の話の内容がまったく理解できない」上に、「学生がする質問も何を言っているのかわからない」という状況に陥り、大変苦労しました。

そんな時代を振り返り、「あの時の自分に伝えたいこと」が3つあります。それが、「我流でやるな」「テーマを絞れ」「まず着手」です。

「我流でやるな」
本学に限らず、それぞれの学科やコースごとに「望ましい学びの流れ」というものがあります。過去の私は授業タイトルなどから、興味のありそうな授業をなんとなく選んでしまっていました。今思えば基礎科目、入門科目からしっかり学ぶことが重要だったなと思います。芸術教養学科で言えば、履修モデルやカリキュラムマップを踏まえた履修計画を立てる、そしてまずは「芸術教養入門」を履修するのがポイントだと思います。



「テーマを絞れ」
特に卒業研究の構想を立てる際、テーマを絞り込むことが重要です。当時、私は修士論文に着手するにあたって、指導教官に「創造性と審美眼をいかにして育むかについて研究したいです」と伝えると、「その状態では(抽象的過ぎて)卒業論文は書けません。」と指摘されてしまいました。漠然としたテーマ設定のまま進めたり、欲張っていろんなことを盛り込もうとすると、なかなかうまくいきにくいと思います。芸術教養学科で言えば、卒業研究は「文化資産評価報告書」という3200字のレポートです。調査対象と評価観点を定めて論じる必要があります。まずはどのような芸術・デザインの実践例を取り上げるのか?「芸術教養学科WEB卒業研究展」で公開されている先輩方の作品を参考に、具体的に絞り込んでいくことをおすすめします。



「まず着手」
3つめはとにかく着手することです。仕事の忙しさや履修科目の難しさから学習が億劫になってしまうことがしばしばありました。そういう時こそ、「後回しにしない」「思い悩み過ぎない」と、当時の自分に伝えたいです。動画を視聴する、テキストを読む、レポートを書き始める…。まず着手することで、気持ちが乗ってきたり、活路を見いだせたりすることがあります。課題もレポートも、「やればできる」…というより、「やれば終わる」ものです。少しでもいいから前に進める意識を持って取り組んでいきましょう。



「我流でやるな」「テーマを絞れ」「まず着手」。この3つを心がけていれば、あの頃の私も、もう少しスムーズに学業を進められたのではないかと思います。

学びの旅路における苦労や紆余曲折は、それ自体味わい深いものではありますが、旅のコツをつかんでスイスイ進めていく心地よさもあるでしょう。

いずれにせよ、道中にて様々な発見や成長の手応えを感じ、最後には卒業の達成感を味わえるような、充実の学生生活を送るサポートが、私たち教員の役目であると考えています。

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