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2024年06月05日
【建築デザインコース】いつもと違う視点で街を見る
建築デザインコースの小寺です。
さて、今年もとても暑い夏がやってきそうな予感ですね。
ゴールデンウィークも暑く、どこに行くにも人が多いので、とても賑わう場に出かける気になりませんでした。
しかし、建築を学ぶ皆さんは、とにかく出かけて建築や街を見て周りたいですよね。
そこで、暑さも人も避けられてかつ学びにもなる遊びを、私からぜひシェアさせて頂きたいと思います。
私が昨年より始めたのが、「京都一周トレイルコース」のハイキングです。
こちらは京都一周トレイルのコースマップです。
【京都一周トレイルコースマップ https://ja.kyoto.travel/tourism/article/trail/ より】
昨年のゴールデンウィークは清水寺〜銀閣寺付近の区間を、
今年のゴールデンウィークは銀閣寺付近〜修学院の区間を歩きました。
のんびりペースで昼食や休憩を挟みつつ3〜4時間ほどで登って降りてきます。
少しずつクリアし、いずれ一周を制覇したいです。
京都は中心街から住宅街、住宅街から山へと距離が短く、あっという間に山の中に入っていくことができるのも面白いところです。
清水寺付近も、上り口からほんの数分で山の中に入り清水寺を見下ろすことができます。
【清水寺を望む 筆者撮影】
写真は動画のスクリーンショットなので画質が荒く分かりづらいですが、肉眼では豆粒の人の動きと新鮮なアングルがとても感動的でした。
また、人でごった返し日の照りつける清水寺を、静寂に包まれた涼しい山から見ることができるので、じっくり鑑賞することができて贅沢な体験でもあります。
他にも、コース上にはたまにその山の歴史などが記された看板があったりして、
例えば、瓜生山がかつて石切場であったということも、お恥ずかしいですが今回のハイキングで初めて知りました。
それから山の中なので、もちろん色んな種類の木があり、野花があり、歩くうちに石や土の質が変わったり、そのようなことに注目しながら歩くのも、その土地を知ることに繋がります。
記憶しておくと、もし近辺で設計の仕事があった際に、お庭に植える樹種とか何かしら活かせる機会があるかもしれませんね。
【鮮やかに咲く野生のミツバツツジ 筆者撮影】
【銀閣寺付近で拾った石(意外に赤み系) 筆者撮影】
その他にも、トレイルコースの管理についても知ると面白く、
エリアごとの管理者の協力によってコース全体が成り立っており、特にお寺による管理のエリアが多かったことが印象的でした。
山際に建つお寺の厚意によって、市民にお寺の土地の山を開放してくれているのだと分かり、京都トレイルコースがあるのは、盆地である地形のおかげだけではなく、お寺のおかげでもあり、お寺が多い京都だからこそ、このように広範囲でできているのかもしれません。
視点を変えて見る、街を引きで見る、といった行為から新しい発見があるのではないかという狙いもありつつ、歴史や地勢の学びにもなるので、皆さんもぜひ京都でなくとも、お近くの山にハイキングに出かけてみてください!
【砂防ダム近辺の苔と花びら 筆者撮影】
※山に行く際には、登山計画を立てた上で、天候や野生動物の注意情報を確認してから出発しましょう。
京都一周トレイルのWEBサイトには、コース毎に通行注意などの情報も掲載されています。
https://ja.kyoto.travel/tourism/article/trail/higashiyama.php
登山計画について:京都府警察ホームページ「登山計画を立てるときは」
建築デザインコース | 学科・コース紹介
さて、今年もとても暑い夏がやってきそうな予感ですね。
ゴールデンウィークも暑く、どこに行くにも人が多いので、とても賑わう場に出かける気になりませんでした。
しかし、建築を学ぶ皆さんは、とにかく出かけて建築や街を見て周りたいですよね。
そこで、暑さも人も避けられてかつ学びにもなる遊びを、私からぜひシェアさせて頂きたいと思います。
私が昨年より始めたのが、「京都一周トレイルコース」のハイキングです。
こちらは京都一周トレイルのコースマップです。

昨年のゴールデンウィークは清水寺〜銀閣寺付近の区間を、
今年のゴールデンウィークは銀閣寺付近〜修学院の区間を歩きました。
のんびりペースで昼食や休憩を挟みつつ3〜4時間ほどで登って降りてきます。
少しずつクリアし、いずれ一周を制覇したいです。
京都は中心街から住宅街、住宅街から山へと距離が短く、あっという間に山の中に入っていくことができるのも面白いところです。
清水寺付近も、上り口からほんの数分で山の中に入り清水寺を見下ろすことができます。

写真は動画のスクリーンショットなので画質が荒く分かりづらいですが、肉眼では豆粒の人の動きと新鮮なアングルがとても感動的でした。
また、人でごった返し日の照りつける清水寺を、静寂に包まれた涼しい山から見ることができるので、じっくり鑑賞することができて贅沢な体験でもあります。
他にも、コース上にはたまにその山の歴史などが記された看板があったりして、
例えば、瓜生山がかつて石切場であったということも、お恥ずかしいですが今回のハイキングで初めて知りました。
それから山の中なので、もちろん色んな種類の木があり、野花があり、歩くうちに石や土の質が変わったり、そのようなことに注目しながら歩くのも、その土地を知ることに繋がります。
記憶しておくと、もし近辺で設計の仕事があった際に、お庭に植える樹種とか何かしら活かせる機会があるかもしれませんね。


その他にも、トレイルコースの管理についても知ると面白く、
エリアごとの管理者の協力によってコース全体が成り立っており、特にお寺による管理のエリアが多かったことが印象的でした。
山際に建つお寺の厚意によって、市民にお寺の土地の山を開放してくれているのだと分かり、京都トレイルコースがあるのは、盆地である地形のおかげだけではなく、お寺のおかげでもあり、お寺が多い京都だからこそ、このように広範囲でできているのかもしれません。
視点を変えて見る、街を引きで見る、といった行為から新しい発見があるのではないかという狙いもありつつ、歴史や地勢の学びにもなるので、皆さんもぜひ京都でなくとも、お近くの山にハイキングに出かけてみてください!

※山に行く際には、登山計画を立てた上で、天候や野生動物の注意情報を確認してから出発しましょう。
京都一周トレイルのWEBサイトには、コース毎に通行注意などの情報も掲載されています。
https://ja.kyoto.travel/tourism/article/trail/higashiyama.php
登山計画について:京都府警察ホームページ「登山計画を立てるときは」
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