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陶芸コース

2024年06月19日

【陶芸コース】2024年度卒業制作スタート!

こんにちは。お初にお目にかかります。
陶芸コース業務担当非常勤講師の戸矢万葉(とや まは)と申します!

いよいよ今年度の卒業制作がはじまりました!通常のスクーリングは2日、もしくは4日の日程ですが、卒業制作は2日×6回の計12日実施されます。
初回はみなさん、プレゼンをおこないます。今回は約15分間で、自分が制作する内容や予定を言葉にしていく日です。

プレゼンをした内容に対して、一人ひとりの先生方が自分の考えや知識、経験をもとに、コメントやアドバイスを丁寧にしていきます。今年度の担当は、かのう先生、山田先生、田中先生です。

前年度より、たくさんの学生さんが卒業制作を受講されています。



展示プランや作家の参考例なども織り交ぜ、ディスカッションもおこないます。

初回は遠隔と対面授業の希望者に分かれており、双方が見えやすい聞きやすい環境でプレゼンをどんどん進めていきます。皆さん、伝えることを意識して色々下準備をされてきたようです。

陶土や磁土、性質の違うものの特性を踏まえながら、皆さんのやりたいことをかなえられるか、先生方も考え、言葉を投げかけているような気がしました。



作品の模型(マケット)とともに、色や形、大きさがわかるものや展示を想定したスケッチを用意し、先生方や同じく卒制をおこなう同級生に共有していきます。

お茶道具を制作予定の学生さんは、人に聞いてもらう、理解してもらいたいという意識を感じるプレゼンでした!逆算のスケジュールも掲示したことで、皆さんの緊張感がグッと高まったようです。

ある発表の中で、山田先生と田中先生が「テーマとコンセプト、そこから導き出す形に対して要素が多いので少し引き算を…」というお話をされていました。その言葉を覚えておられた別の学生さんが自分の発表の際に「自分の今回の作品は、要素が多すぎないか心配」と話され、その点については、「装飾的な部分や形の複雑さを指しているのではなく、要素が多いとは感じない」といったコメントをし、作品と人に合わせた、寄り添った事柄を話していました。



卒業制作が今までの制作と大きく異なるのは、1年を通して、複数回おこなわれるというプロセスと展示をするというところまでの計算と想像、人に見せる/見られる視点の考え方なのではないかなと思っています。

そして卒制前、リベラルな視点をもつためにさまざまな展覧会へ足を運ぶことは、その中にある仕組みと仕掛けを知り、インプットとアウトプットにつながるのではないでしょうか。また本を読むことや日常の風景、記録物の中にクリエティブのヒントが隠されているような気もします。

それでもまずは、ぜひ楽しんでいただきたいところです!

これまでの卒業生の作品もぜひ覗いて見てください。
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/graduationworks/2023/

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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