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日本画コース

2024年09月03日

【日本画コース】卒業制作スクーリング 大下図、小下図講評

こんにちは。日本画コース業務担当の岸本です。

8月に実施されたスクーリング【卒業制作2K1・E1】から教室の様子をお届けします。

卒業制作スクーリングは4年次の授業として設定されており、年間通して6回の授業に分けて開講されます。
授業では、卒業制作展に出品する80号から100号サイズの作品を課題として取り組んでいくことになるのですが、1〜2回目の授業までは卒業制作を描く前段階として40号作品と、本番の100号(80号)作品に向けた小下絵、大下絵を描いていく流れになっています。
今回の授業は40号作品と小下絵、大下絵の講評でした。

卒業制作スクーリングの1回目は年度明けてすぐに実施されており、今回の授業はそれ以来でしたのでおおよそ2ヶ月以上ぶりの開催となります。
1回目のスクーリングでは、今回完成した40号制作のための小下図、大下図講評でしたので、受講した皆さんは授業時間外にかなり時間をかけて取り組んでおられた印象でした。







今回は40号サイズの課題でしたが、繊細に描かれている作品が多く、教室いっぱいに作品が並ぶと卒展の会場さながらで、年度末に開催される本番の卒展も今から楽しみな気分でした!





日本画の制作では、一般的には写生→小下図→大下図→彩色という順番で計画的に作業を進めていきます。
小下絵、大下図の作り方は、作品の狙いによって、または制作する人によって異なりますが、画面の大まかな明暗や色のバランスを手のひらサイズほどの紙に複数パターン描いてゆき、作品のイメージを固めていく気持ちで描いていきます。
大下図では、作品の原寸大の大きさの紙に、主に線描で絵を起こしていく作業になります。

今回の授業では、小下図段階で縦構図と横構図、複数のパターンを出しておられる方が多く見られます。
卒業制作ということもあってか、大下図もかなり繊細に描かれている方が多いです。











今回の授業は2日間、ほとんどぶっ続けで講評が行われる内容だったのですが、学生の皆さんの制作意図を聞いていると、作品を鑑賞しているだけでは汲み取れなかった部分が見えてくることがあり、教室はいつも驚きに満ち溢れています。

言葉にできない部分を、色や形に置き換えている仕事であるからこそ、言葉にすることや、意見を交換することで新たな学びにつながる部分も多いような気がします。

それでは、次回のブログもよろしくお願いします。

 

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