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2024年10月16日

【写真コース】在学生卒業生の活躍2024-1 清里フォトミュージアム・ヤングポートフォリオ2023、2024連続購入、仙台写真月間2024など

みなさんこんにちは。写真コースの勝又公仁彦です。今年も早くも終盤。京都は秋晴れの爽やかな日々が続いています。そんな中、写真コースの在学生卒業生たちの活躍は止まりません。今回も以前の私の投稿に続き、恒例になった在学生卒業生たちの活躍をご紹介いたします。

2021年度卒業生のクガハルミさんは卒業制作の作品をベースに活動を展開しています。東西(東京外苑キャンパスと、京都瓜生山キャンパス)の卒業制作作品の中から東京のIG Photo Galleryでの個展に選出され、2022年の9月にIG Photo Galleryの企画展として個展『玉響―tamayura―』を開催いたしました。

■選出者のIG Photo Galleryディレクターのタカザワケンジ先生とのトークセッション映像
https://www.youtube.com/watch?v=KjO1APE8FKI&t=12s

 

その後、2023年には清里フォトミュージアムのヤングポートフォリオ2023に選出され、作品が購入されました。





清里フォトミュージアム ヤングポートフォリオ2023 展示風景



選考委員による作品評



また、今年20249月には東京のニコンサロンにて個展『夢在-MUZAI-』を開催されました。

https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2024/20240917_ns.html



ニコンサロン(東京)での展示風景



■作家(クガさん)による作品ステートメント
『夢在』
確かに在るのに実体が無い。形而上。
その一つ、夢。
「夢は無意識の表象の一部」だという。

 私は寝ている時以外にも「夢のようなイメージ」を見る。例えば、不穏な場面や不気味な形状、不可思議な存在に、無音の瞬間。
これらもまた、無意識の一部と言えるだろうか。

 そして私は常々、写真に対して疑問を抱いている。
制作する過程の動作(被写体等を見つけ、撮影し、選び、並べる)は意識的ではなく、無意識から発する行為なのではないかと。
「この感覚」はどこから来るのか。
探せど掴めるモノは無く、気づけば底なしの穴を前に呆然と立ちつくしていた。

 とりあえず。私の内なる無意識が、夢のようなイメージを「見せている」のだと仮定して。その断片を拾い集めた先に、ある種のメッセージを受け取れると思い込んで。
巨大な穴を横目に見ながら、私は今日も写真を撮る。

 



また、清里フォトミュージアムのヤングポートフォリオには2023年に続き2024年にも選出され、若手作家として、期待を集めています。





10月19日からは、山梨県北杜市の清里フォトアートミュージアムで2024年度のヤングポートフォリオ展が開催されます。ぜひご覧ください。

クガさんが2022年に個展を開催した東京東銀座のIG Photo Galleryでは1026日まで、この3月に卒業した建石芳子さんの個展「MEMENTO MORI」が開催されています。こちらも卒業制作での作品により企画展に選出されました。鶏卵紙による古典技法により、生と死を見つめた作品になっています。
https://www.igpg.jp/exhibition/tateishi24.html







■選出者のIG Photo Galleryディレクターのタカザワケンジ先生と建石さんとのトークセッション映像
https://www.youtube.com/live/3dzmkgKoqOo?si=Dm_BRcoIJiaVTyu0

 

IG Photo Galleryではこのほかにも9月に、2019年度卒業生の岡崎稔さんが「街と鴉 SANO  A SHIKAGA TOCHIGI」展を開催いたしました。
https://www.igpg.jp/exhibition/okazaki.html

■岡崎さん X タカザワケンジ先生のトークセッション映像
https://www.youtube.com/watch?v=dAQlSZ19EgU

 

同じく9月には仙台にてせんだい21アンデパンダン展2024が仙台市内8か所の会場で行われ、2017年度卒業生の工藤寛之さんがギャラリー・チフリグリにて作品を出品されました。
https://sendai21-independants.com/#news

 

また、仙台アーティストランプレイスSARPにて今月8日に始まった仙台写真月間2024では1022日から27日にかけて工藤さんの「どこにも行けないどこか続・後方残置」展が開催されます。





「どこにも行けないどこか-続・後方残置」



■作家(工藤さん)によるステートメント
大津波が押し寄せたあの日、私は壊れた。
薄暗い家の中からどこにも行けない私を置いて、被災地の風景は加速度的な変化を遂げた。窓の外で開かれてきた復興という名の華やかなイベント。そこでは強くしなやかに立ち上がった人々が美しい物語を紡いできた。だが、そこに加われなかった私に果たして、許される居場所はあるのだろうか。
傷跡を隠し、痛みに黙し、ゆがんだ笑顔を振りまいて今日を生きる。災害が繰り返される時代にあって、もしかしたら同じような経験に傷む人がどこかにいるかもしれない。一つとして同じ傷はなく、痛みもまたその人の感性による。決して相対化され得ない生命のはたらきを、私は大切にしたい。内と外、わたしとあなた。二つの風景を交えた先に、穏やかな光を見つけたい。

仙台写真月間2024
https://2024.monthofphotography.jp/

 仙台写真月間2024は8人の写真家のそれぞれの写真展が約1ヶ月にわたって連続して開催されるイベントで、工藤さんのほかにも、10月8日から13日にかけては2014年度卒業生の高橋親夫さんによる「それからの浜辺」展が開催されていました。

10月26日(土)の18001930 には高橋さん、工藤さんともうお一方によるトークイベントが開催されます。東日本大震災をテーマに撮影を続ける3人により、なぜ、あの震災をそれぞれ取り続けるのかについての対話を試みるそうです。ぜひご参加ください。



工藤さんには今年度から始まった「卒業生コーチ」制度により、2020年度卒業生の山本美里さんと2019年度卒業生で現在大学院「写真/映像コース」に在学中の嶋岡恭司さんとともに「卒業生コーチ」をお願いし、新入学生を中心とした在学生の学習の不安や様々な疑問にお答えする、相談役となっていただいています。

今回ご紹介したみなさん以外にも、まだまだここに紹介することができない、個展やグループ展が各地で卒業生、在学生により開催されています。また、展覧会のキュレーションやコンペの審査員に指名されたり、ギャラリーの運営と企画をしたりしています。今後もそんな卒業生、在校生の活躍をお届けしていきます。

 

☆体験入学、入学説明会の申し込みはこちら
https://www.kyoto-art.ac.jp/t/briefing/

☆他にも活躍する先輩多数。写真コースの卒業生インタビューは以下にhttps://www.kyoto-art.ac.jp/t/course/photo/?_ga=2.251434950.1778354707.1617178840-1378375267.1408769619&_gac=1.254429946.1617601289.CjwKCAjwx6WDBhBQEiwA_dP8raqQtZkQxKUhxjrjmFXFMTaS1EHOrFyEEujTKjfIoktVQhiEH5w9lhoCtjIQAvD_BwE

☆写真コースブログでも学生や教員の活動の情報を発信しています。https://tsuushinsyashin.blogspot.com

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