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建築デザインコース

2024年11月12日

【建築デザインコース】卒業制作のスクーリング

スクーリングの様子



みなさんこんにちは。建築デザインコース研究室です。
ようやく秋めいて朝晩が涼しくなってきましたが、今年は夏日が長いですね。
京都市は年間夏日数の観測史上最多を記録して「四季の概念が崩れる」とまで報道されています。

京都市の夏日は今年161日目で、年間夏日数の観測史上最多を更新。1年の約45%が「夏」という、四季の概念が崩れるような気候となっている。※

 

古くから「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と言いますが、気候変動によって日本の建築の考え方もますます「夏仕様」になってくるかもしれませんね。

さてそんな暑い秋に卒業制作も本格化し、熱気を帯びたスクーリングが開催されています。

卒業制作は中間提出を挟んで、年間6回のスクーリング(対面・遠隔)で進めていきます。
スクーリングに加え、月数回実施しているオープンゼミや学習会といった対話形式の学習支援の場でも卒業制作の相談があると個別エスキスを重ねていきます。

卒業制作は4年間(3年次編入の場合は最短2年間)の学修の集大成になります。
それまでは与えられた課題内容だったテーマや敷地、プログラムでしたが、卒業制作ではそれらを全て自身で設定しなければなりません。
通信の受講生は社会人も多く、日頃さまざまな地域に住み、さまざまな仕事をされておられるなど、社会に対する問題意識や敷地の選定も多岐に渡ります。

春期はテーマ設定や敷地の選定やリサーチがメインでしたが、秋期にかけて少しずつ提案が具体的になり、図面や模型が出てきます。
遠隔の受講生は自宅で作成した模型をカメラで写したり模型写真を撮影して共有したり、対面授業で参加する学生たちはそれぞれ工夫を凝らしたスタディ模型や敷地模型を作って持参しています。

 一部をご紹介します。

斜面を表現した敷地とスタディ模型
敷地模型が大きいため4分割して梱包して電車で運搬できるように工夫



町家が並ぶ街道沿いの敷地とスタディ模型



3Dプリンターで出力した軸組模型



傾斜を滑らかに表現した敷地模型やスタディ模型



このように、通信の建築デザインコースでも通学と同様しっかり模型を作ってスタディを重ねていきますし、様々な工夫をした模型表現が出てきます。
スクーリングのみならずオープゼミや学習会を通して、受講生同士でも模型の作り方や表現方法を情報交換して学び、より良い模型にブラッシュアップしていきます。

 またスクーリングには、事例研究をスケッチでまとめたり、パースを手書きで描く人もいます。

公共施設に関する手書きの事例研究



手書きパース



 パースやドローイングの基礎は1年次のスクーリングでも学びますが、オープンゼミで「改めてパースの描き方を知りたい」という相談があれば、教員がパースの描き方を実演したりすることもあります。



このように、遠隔と対面といったスクーリングだけでなく、オープンゼミや学習会などさまざまな学習支援を併用しながら、学生たちの学習環境をサポートしています。

先日は卒業制作の中間提出もあり、これから後半戦が始まります。
最終提出まで残り数ヶ月、ディプロマ生は皆さん学びの集大成を悔いのないようまとめ上げてほしいと思います。

毎年3月中旬に卒業制作展を実施しておりますので、ぜひ学生たちの集大成を見にお越しください。

 

※京都新聞2024年10月23日 10:54
「京都市「霜降」に夏日の年間記録を更新 1年の45%「夏」四季の概念崩壊」


 

 





 

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