和の伝統文化コース
- 和の伝統文化コース 記事一覧
- 【和の伝統文化コース】スクーリング科目「伝統文化Ⅰ-2 日本の芸能」のご紹介
2024年11月05日
【和の伝統文化コース】スクーリング科目「伝統文化Ⅰ-2 日本の芸能」のご紹介
みなさん、こんにちは。
和の伝統文化コースの三津山智香です。
暑さはいつの間にか去り、朝晩はすっかり冷えこむようになりました。もう、秋ですね。
今日は、先日行われた、日本の芸能に関するスクーリング科目「伝統文化Ⅰ-2 日本の芸能」を紹介いたします。
「伝統文化Ⅰ-2 日本の芸能」は、2日間にわたって着物と箏曲について学ぶ科目です。1日目はzoomで、2日目は東京の外苑キャンパスで行われました。
1日目は、松原史先生による着物の歴史についての講義でした。
着物の歴史に関して、種類や特徴、流行の移り変わりなどについて現存作品と描かれた着物の双方から考察し理解を深めることを目的とした講義で、日本の装束変遷のワークショップも取り入れられています。出席された学生さんからは、着物の種類や特徴、流行の移り変わりなどを知ることができ、大変興味深い講義だったといった意見をいただきました。
2日目は、山木千賀先生による箏曲についての講義でした。
この講義では、近世芸能を代表する箏曲をとりあげ、芸能の概要と歴史的背景を学ぶとともに、体験型ワークショップを行って表現の特質を考察することを目的としています。講義を担当してくださった山木先生は、江戸時代より続く山田流箏曲山木家のお生まれで、2018年に7代目山木千賀を襲名されました。
講義では、箏の歴史や奏法を学びました。山木先生の実演によって箏曲を学ぶ場面もあり、心地よい箏の音色に加え、先生の美しい歌声を聞かせていただきました。先生が歌い始めた瞬間、空気が変わるんです。学生さんたちはもちろん、私も聞き入ってしまいました。

講義後半には、実際に箏を演奏する実技の時間もありました。初めて箏にふれる方から、かつて学んだことがある方まで、学生さんのレベルはさまざまです。奏法を学ぶ場面では、うまく音が出ずに苦戦している様子も見られましたが、みなさんが笑顔で取り組まれている姿が印象的でした。
2日間の講義の締めくくりは、学生のみなさんによる発表会です。「さくらさくら」、「荒城の月」、「証城寺の狸囃子」、「椰子の実」から1曲を選び、グループで演奏を披露しました。譜面と箏と向き合いながら練習する姿は、真剣そのものでした。先生の熱い指導と、学生の方々同士の助け合いの結果、一人一人が最後まで演奏することができました。


授業の最後に、受講者一人ひとりが感想を述べる時間がありました。そこでは多くの学生さんが、箏を演奏する難しさを挙げつつ、楽しく学ぶことができたと発言されておりました。
楽しく学ぶ。それが一番だと思います。
先生のお人柄もあり、笑顔の絶えない、大変充実した授業になったかと思います。
授業を担当いただきました松原先生、山木先生、そして、受講生のみなさん、ありがとうございました。
和の伝統文化コースの三津山智香です。
暑さはいつの間にか去り、朝晩はすっかり冷えこむようになりました。もう、秋ですね。
今日は、先日行われた、日本の芸能に関するスクーリング科目「伝統文化Ⅰ-2 日本の芸能」を紹介いたします。
「伝統文化Ⅰ-2 日本の芸能」は、2日間にわたって着物と箏曲について学ぶ科目です。1日目はzoomで、2日目は東京の外苑キャンパスで行われました。
1日目は、松原史先生による着物の歴史についての講義でした。
着物の歴史に関して、種類や特徴、流行の移り変わりなどについて現存作品と描かれた着物の双方から考察し理解を深めることを目的とした講義で、日本の装束変遷のワークショップも取り入れられています。出席された学生さんからは、着物の種類や特徴、流行の移り変わりなどを知ることができ、大変興味深い講義だったといった意見をいただきました。
2日目は、山木千賀先生による箏曲についての講義でした。
この講義では、近世芸能を代表する箏曲をとりあげ、芸能の概要と歴史的背景を学ぶとともに、体験型ワークショップを行って表現の特質を考察することを目的としています。講義を担当してくださった山木先生は、江戸時代より続く山田流箏曲山木家のお生まれで、2018年に7代目山木千賀を襲名されました。
講義では、箏の歴史や奏法を学びました。山木先生の実演によって箏曲を学ぶ場面もあり、心地よい箏の音色に加え、先生の美しい歌声を聞かせていただきました。先生が歌い始めた瞬間、空気が変わるんです。学生さんたちはもちろん、私も聞き入ってしまいました。

講義の様子。受講生のみなさんは熱心にメモをとっていらっしゃいます。
講義後半には、実際に箏を演奏する実技の時間もありました。初めて箏にふれる方から、かつて学んだことがある方まで、学生さんのレベルはさまざまです。奏法を学ぶ場面では、うまく音が出ずに苦戦している様子も見られましたが、みなさんが笑顔で取り組まれている姿が印象的でした。
2日間の講義の締めくくりは、学生のみなさんによる発表会です。「さくらさくら」、「荒城の月」、「証城寺の狸囃子」、「椰子の実」から1曲を選び、グループで演奏を披露しました。譜面と箏と向き合いながら練習する姿は、真剣そのものでした。先生の熱い指導と、学生の方々同士の助け合いの結果、一人一人が最後まで演奏することができました。

発表会の様子。

発表会の様子②。箏に触れてほんの数時間の方々ばかりとは思えない、すばらしい演奏でした。
授業の最後に、受講者一人ひとりが感想を述べる時間がありました。そこでは多くの学生さんが、箏を演奏する難しさを挙げつつ、楽しく学ぶことができたと発言されておりました。
楽しく学ぶ。それが一番だと思います。
先生のお人柄もあり、笑顔の絶えない、大変充実した授業になったかと思います。
授業を担当いただきました松原先生、山木先生、そして、受講生のみなさん、ありがとうございました。
おすすめ記事
-
和の伝統文化コース
2023年10月11日
【和の伝統文化コース】スクーリング科目紹介「日本の芸能」
こんにちは。和の伝統文化コース非常勤講師の曽村みずきです。 今回は、「伝統文化I-2(日本の芸能)」という授業をご紹介します。 本スクーリングは、9月の土曜日・…
-
和の伝統文化コース
2019年03月20日
【和の伝統文化コース】伝統文化実践II-1・伝統邦楽1スクーリング風景
和の伝統文化コースの魅力といえば、伝統文化に関連する多様なワークショップを挙げる方が多いですが、中でも芸能・芸道の第一人者から直接手ほどきを受けることのできる実…
-
和の伝統文化コース
2023年06月02日
【和の伝統文化コース】日本の伝統芸能にふれられる場《関東編》
こんにちは、和の伝統文化コース非常勤講師の曽村です。 突然ですが、みなさんはふだん、日本の伝統芸能に直接ふれる機会はどれくらいありますか? 歌舞伎や能楽、文楽を…