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和の伝統文化コース

2019年03月20日

【和の伝統文化コース】伝統文化実践II-1・伝統邦楽1スクーリング風景

和の伝統文化コースの魅力といえば、伝統文化に関連する多様なワークショップを挙げる方が多いですが、中でも芸能・芸道の第一人者から直接手ほどきを受けることのできる実習は人気が高いようです。

1月18日(金)・19日(土)・20日(日)の三日間、京都キャンパスで「伝統文化実践II-1・伝統邦楽1」のスクーリングが開講されました。一日目と二日目に筝(和琴)と三味線の実習、三日目には人形浄瑠璃の講義が行われましたが、今回は、二日目の三味線の授業の様子をお届けしたいと思います。



講師は、本コース非常勤講師のフィリップ・フラビン先生。
伝統芸能というと、どうしても堅いイメージがあり、稽古も大変そうですが、気さくで親しみやすい先生のお人柄のおかげで、講義室は終始和やかで楽しい雰囲気でした。慣れない姿勢でぶっ続けで練習するので、どうしても疲れが出てきたり、緊張で肩が凝ったりもしますが、フラビン先生は終始明るいユーモアで教室の空気をほぐしながら、受講生を励まし、優しく指導してくださいました。



最後の五講時目には、練習の集大成として二つのパートに分かれて合奏を行いました。間違えないように慎重に、一音一音確かめながらの演奏でしたが、一日で覚えたとは思えないほどしっかりとした弦の響きを聴くと、とても感慨深いものがありました。つぎに、受講生の中で三味線の経験のある方が代表で前に出てフラビン先生と共演しましたが、さすがの撥さばきと息のあったハーモニーに、皆食い入るように観ていました。



 

そして授業の最後、フラビン先生とアシスタントの琴菊会、菊ふじ明歌先生による筝と三味線の箏曲地唄を鑑賞しました。演目は源氏物語でおなじみの「夕顔」。筝の華やかな音色と三味線のピンと張った響きが重なりあい、そっと目を閉じれば、殺風景な講義室がはんなりした御座敷に変わったような気がしました。フラビン先生の唄声は、普段の話し声とはうって変わって低く朗々とした声で、とても驚かされました。



両先生への盛大な拍手で、二日目の授業が幕を閉じました。長時間の正座と練習で、帰りには皆いっせいに「疲れた〜」と声をあげていましたが、それでも表情は明るく、達成感に溢れていました。帰り際、教室の外に出ると、ちょうど陽が暮れるころ。綺麗な夕陽を見て一日の疲れが癒えるとともに、とても充実した気持ちになりました。



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